有為転変(物事は移り変わって儚いの意)

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希少種の花を見に

2024年06月01日 | 山野草
台風1号が接近して天気が悪くなる前に、一昨日花撮りに行って来ました。
目的の花は3種類、さて今回は自分の花暦と合ってるのか?
目的の花は少し登らないといけません、登り口に咲いてたクサノオウ(草の黄・瘡の王)。
ケシ科クサノオウ属の越年草又は2年草で北海道~九州に分布。
茎を傷付ける黄色の汁が出るのと皮膚病に効くので瘡の王とも言われます。
名前の由来は「薬草の王様」からとされてますがアルカロイド含む毒草です。

薄暗い樹林帯を少し登ると、既に散り始めた目的の花が咲いてました。
バイカウツギ(梅花空木)です。

アジサイ科バイカウツギ属の落葉低木で本州~九州に分布する日本固有種。
別名サツマウツギ(薩摩空木)と言われるようですが鹿児島での自生は確認されてないとか。

名前の由来は梅の花に似てるからだそうですが、梅は5花弁こちらは4花弁。(^^;)
花の直径は2~3cm。


今のところここしか知らないので大汗を掻きながら登るしか有りません。 

ただもう一つ目的の花が有るのが救い、それがこちらイワシモツケ(岩下野)。
バラ科シモツケ属の落葉低木で中部地方以北に分布する日本固有種。
石灰岩地帯で良く見られるようです。

イワシモツケの花は白で、岩の付かないシモツケ(下野)は淡紅色~紅色。 

一つの花の大きさは6~7mm。
環境省は指定外ですが、愛知県では絶滅危惧ⅠA類(CR)に指定されてます。

2種類の花をみて一旦山を下り、5月22日に載せたクサナギオゴケ(草薙尾苔)の褐色花を見に。
前回は行くのが早くて林下の花が咲いてませんでした、さて今回は?
歩き始めるとササユリが一輪だけ咲いてました。

コナスビ(小茄子)が点々と咲いてます。 

サクラソウ科コナスビ属の多年草で全国に分布、名の由来は実がナス(茄子)に似てる事から。
写真機を地面に置いて。

目的の場所に到着、見えてる緑の葉は全てクサナギオゴケで、こんな塊があちこちに有ります。
キョウチクトウ科カモメヅル属の多年草で関東~近畿・四国に分布。

環境省の絶滅危惧Ⅱ類(VU)、愛知では準絶滅危惧(NT)に指定されてますが・・・。
こんな状況を見ると、とても絶滅危惧種とは思えません。
しかも花の色は普通淡紫色~紫褐色なのに、ここではほぼ全て白花です。

そんな中に例年褐色の花を数株見てます、ここでは紫褐色の花の方が希少。
有りました、でも何時もと違い色が薄く白と紫褐色が混じってます。

数株見付けましたが他の株も似た様な感じ。 

まだ蕾が多いので咲き始めですが、これから色が濃くなるのか、それとも白くなって行くのか? 

普通色の濃い方が優生だと思いますが、ここでは逆なのかも? 

毎年見て来てても紫褐色の花が増える事は有りませんでした。 

徐々に白花ばかりになって行くのかも、来年はどうなるのか? 

カモメヅル属のせいか、こうして画像の花だけ見るとカモメヅルかと思ってしまいます。

 今回はなんとか花暦通りに咲いてました。
平日に行けるようになったのが大きいですね、週末だけでは花期と上手く合いません。
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