自由人になろう その67

2020年5月18日。



令和2年度の前期「早期退職募集」、
受付開始日です。



午前10時が受付開始時刻な訳ですが。

ハンコを押す必要がなく、メールでの送付が可能です。
僕はすでに、前日までに予約送信機能で送っていました。





当日、10時過ぎ。



そろそろ、送信済みになっているかを確認したら。





あれ？



送信エラーになっている。





支店の人事担当者に、

「メールが届かないんだけど～。本店に確認してもらえませんか？」





返事がきました。
どうも、本店が設定したメールアドレスに不具合があるらしい。



結局。
本店の人事担当課の課長に、直接送るように指示を受けました。





そして。



申請完了。





もう、後戻りはしません。





僕の場合、

申請が認定される可能性は、ほぼ100％だと思います。



認定されない例としては、

すでに、
何か悪いことをしていて、それを理由に解雇される見込みがある場合、

それとは逆に、
優秀な人材であるため、引き続き会社として必要な人材と認める場合。

大きくこの二つなのですが。





まぁ。

悪いことは何もしていないし。



あと。

そもそも事務職として必要な人材であれば、
パワハラのごとく、エンジニア職に置かれるはずがない。





既に戦力外通告を受けた自分には、

もう、
会社への未練はありませんでした。





つ～か。



本当に心が壊れそうだから、
早くここを去りたい。





これが、この時の偽らざる本音でした。





by Ｋｉｒａ

自由人になろう その66

2020年5月18日。



早期退職の応募受付開始日でした。



応募先は、本社なんだけど。

メールで送ることができるので、
即日で送信できるよう、前週には準備をしていました。



準備と併せて。
僕の勤める支店の人事担当者に、あらためて僕の意向が固いことを伝えて。

僕の勤めている営業所の所長にも、あらためて伝えました。

本店を経由して所長に伝わるのは不義理だと思いましたし。
ちゃんと僕の口から伝えたかったのです。



所長、驚いてました。





実は。

ここに至るまでの、僕の状況はというと。



営業所の仕事で、すっかり疲弊していました。

大げさではなく、うつになりそうでした。





僕は。
30代のころに、うつ病で2か月仕事を休んだ経験があります。

だから。

自身の心の状況が、あの頃と同じような方向に向かっているのが、
客観的に分かりました。



実は、支店の人事担当者にも、

「明日にでも、神経科にかかりたいくらいです。」

そこまで追い込まれていることを、正直に伝えていました。





人事担当者からは、

『今、○○さんが病院に行くまでに追い込まれても、
　周りにとっても、○○さんのためにも、誰のためにもならない』

そう言って、今の僕を取り巻く状況が少しでも改善できるよう、
努力すると言ってくれました。

ちょっと、対応が遅すぎるけどね。





相変わらず、

僕には理解できない仕事のオーダーが来る。

事務職の僕に、エンジニアの仕事をさせる上で、
なんの研修機会も与えられないまま、時は過ぎていく。

締め切りだけが、着々と迫ってくる。





心が悲鳴を上げている。





ここから、早く逃げ出さねば。





健康であればこそ。

未来を描ける。



疲弊しきって心を壊し、

気力と判断力まで失い、
最悪、全てを自ら絶つような最期に至ってはならない。





逃げることが必要な時は、逃げるべきだ。





だから。
僕は、堂々と今の仕事から逃げる。



そして。

心身ともに生きる道の方へと、向かっていく。





by　Ｋｉｒａ

自由人になろう その65

2020年5月の中旬。



既に、早期退職の募集が出ていましたが。
応募開始はまだでして。



翌週には、応募の受付が開始となり、
その応募は、僕が勤める支店ではなく、本店に直接提出する訳なのですが。



いきなり本店に提出するよりも、その前に。

ちゃんと仁義を切るという意味で。
あらためて、支店の人事担当者に、応募する意向を固めたことを伝えました。





言っちゃったよ～。





さぁ、いよいよだ。





何か、身震いするような、

緊張感のような、

期待感のような。



今までにない感覚がこみ上げてきました。





その翌日。



朝。

布団の中で、ふと、アイデアが。





退職金をもらったら、
すぐに住宅ローンを完済して。

晴れて、制限なく、自由に建物を営業用に使えるようになれば、
すぐにでもカフェを営業しようと思っていました。



が。



別に、
建物はいつでも自由にできるんだから。

カフェは、好きな時にいつでも始められんだよな～。

と、思いました。





なんだか、

「すぐにでもカフェをオープンしなくちゃ！」みたいに、
自分に義務を課しているような。

そんな心持ちになっていることに、気づいたんです。





うん。

自由人になろう。





by Ｋｉｒａ

自由人になろう その64

2020年4月の末。



新型コロナウイルスが猛威を振るっている。

僕の会社でも、在宅勤務などが取り入れられ、
これまでにない状況となってました。





4月の下旬といえば。

例年なら、そろそろ早期退職の募集が出る頃なんですが。



「コロナの関係で、もしかしたら、募集はないかな～」

なんてことも思いましたが。





募集、出ました。





募集要項中、
対象者は【事務職45歳以上】と、書いてました。



僕はもちろん対象者です。





よし。

応募しよう。




少しでも早く、職場から離れたい。

心が壊れる前に。



もう、決意は揺るぎません。





ちゃんと、人事担当に事前に話を通して。

きっちり、
夏のボーナスをもらってから、辞めようと思いました。（←これ、すんごく大事）





by Ｋｉｒａ