花追い放浪記

登山や野草観察のブログです
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コンデジ持ってお散歩 ツクシショウジョウバカマ

2019-03-22 | 花散策
自宅近くには、いくつかのツクシショウジョウバカマの自生地があるのですが、そのうちの一つに、いつも出遅れて花の時期を逃している場所があるのです

今年も出遅れ感があるのですが、コンデジを携え出かけてみました

私の長年のお供のコンデジは、オリンパスのXZ-2

なんでそんなに古いコンデジ使ってるの?

なんて言われそうですが、愛着あるし、今更新しいコンデジ買うお金があるんだったら、レンズの一本でも買ったほうがいいじゃないですか~

それなりのコンデジ買うんだったら、5万~10万円はかかりますからね

ちょっと愛機XZ-2の画像を見てやってください

これが、通常の撮影状態

フィルターアダプターにUVフィルター+ねじ込み式のフードをつけています


これはマクロ撮影時のスタイル

ACクローズアップレンズNo.3を装着しています

ご存じのように、コンデジのような焦点距離の短いレンズで撮影倍率を稼ぐには、被写体に異常に接近する必要があり、そんな状態ではまともな撮影などできるはずもなく、私はテレ端でできるだけワーキングディスタンスを稼ぐ方法でマクロ撮影をしています


これはリングライトを用いる場合

コンデジのように感度の低いセンサーでは暗い林内の撮影は辛いので


こちらはND8を装着した例

XZ-2は3段分の電子NDを内蔵していますので、ND8フィルターと合わせて6段分の減光が可能


こちらはND100を装着した姿

一眼とフィルターを共用するため、ステップアップリングを使ってます

内蔵NDと合わせると、シャッタースピード800倍の長時間露光が可能


こちらはフルサイズ一眼のニコンD750と並べた写真

D750はフルサイズとしてはコンパクトなボディなのですが、それと比べてもXZ-2は小さい

でも、XZ-2はコンデジの中ではコンパクトとは言い難いものがあります


このXZ-2というコンデジはかなり曲者で、使いこなしはなかなか難しいものがあると思います

というのも、とにかく色被りが酷い

今回撮影した画像でも、こんな状態のものがあります

これはまだいい方で、RAW現像の際、色被りの修正にかなり手間取る場合が多々あります

たいてい、単なるホワイトバランスの調整ではうまく補正できないので、Lightroomで明暗別色補正やキャリブレーション、各色のHSLをいじり倒しています

それでもうまくいかない場合も多く、PhotoShopでRGB別にトーンカーブをいじって、ヒストグラムを調整する羽目になる事もあります

同じコンデジでもキャノン製のものはとてもバランスの良い発色だと感じます


ヒストグラムはこんな感じで、ブルーが暗部に偏ってますね


このヒストグラムの如く、色調を補正しました


さて、お天気はあまり良くありませんが、いざ出発


小さな流れのそばには、なんとサワオグルマが花を咲かせていた


早すぎる開花に度肝を抜かれた




葉っぱも山盛り




田園地帯が気持ち良い




田んぼの脇の森の中では、ムサシアブミが目覚めていた


田の畦ではスギナの群れ

胞子嚢であるツクシも顔を出しています


これは何かな? 山菜ですか?

山菜には疎いのですが、調べてみると、ニリンソウやカタクリ、ダイモンジソウ、はたまたミヤマカタバミまで、採って食べてしまうようです

山で山野草の花を見て楽しむ者の目線でみれば、ちょっとそれはないでしょうというのが正直な思い

厳密に言えば、森林法違反でもある事だし😌


林縁にはベニヒサカキの花が咲き始めていた


もう少し時間が経てば、もっと鮮やかな色に染まる事でしょう




さて、ツクシショウジョウバカマの自生地では、サツマイナモリも沢山咲いていた


やはり、少し遅かったようで、花が終了した株が多かった


でも、まだまだ綺麗な花も見られました










岩壁に張り付くように生えているのです




















イワタバコも沢山見られます


ツクシショウジョウバカマは特に珍しい植物ではありませんが、自宅近くで手軽に見る事ができる方はなかなかいないのではないでしょうか?

井原山や天山に行けば、信じられないほど沢山生えてるんですがね(^^)