気の広場

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父母を敬う ・・・ 2.感謝・愛

2010-11-11 07:09:03 | Weblog
釈尊は けっして親孝行を強制しませんでした。



敬え ・・・ という。


心の底から母を尊敬し 尊べるような自覚的人間になれ

  ・・・ としかいいません。

それがどんなに大きな喜びか味わってごらん ・・・ とさとすのです。



規則づくめで 「親に孝」などと命令しません。


親に愛されたものは 黙って愛しかえせばよい。


もし親がいなかったら

「親の恩は子に返してゆけばよい」 ・・・ と教えます。



釈尊は

人間の自然な 無理のない ホンネから人を愛し敬う心を

  ・・・ 大切にされたのです。


そして

この母への愛の喜びがあってやがて 父への愛となり

その心が

  人間を礼拝するヒューマニズムへと高められてゆくことを

  ・・・ 願っていたのです。



乳を与え 肉体を与えてくれた母への感謝 ・・・

精神的な力を与えてくれた父への愛 ・・・


それがあってこそ人間の成長としても

  ・・・ きわめて自然なことといえましょうね。





父母を敬う ・・・ 1.母から父へ

2010-11-11 06:09:46 | Weblog
世に母あるは幸いなり 父あるもまた幸いなり

                     (法句経)



両親を失った人には

  しみじみと胸に響いてくることばではないでしょうか。


母がいる 父が生きていてくれる ・・・ ただそれだけで

  子どもの心には満たされた張り合いが生まれてくるものです。

平凡なこの一句のうちには

  人間の万感の想いがこめられているようです。



釈尊の生母は わが子産んで七日にしてこの世を去りました。

それだけに この人の母を思う気持ちは大変強かったのでしょう。


「世に母あるは幸いなり」と 父よりも母への思慕を

  ・・・ まず語っておられます。


もちろん

二千五百年前の古代社会が 母権制であり

  母系が尊重されたというなごりも

    ここにとどめられているかもしれません。


万葉集でも 「おもちち」(母父)というよび方をしています。



しかし

父よりもまずは母を慕うのが 万人の心理ではないでしょうか。



母から父へ

そのありがたさのわからぬ不幸な人間への

            ・・・ 反省を求めた教えなのです。





滅び去るもの ・・・ 4.心ある人の法

2010-11-11 05:20:17 | Weblog
仏陀の教法とは

「 諸行無常

  諸法無我

  涅槃寂静 」 の心理です。


一切は変化するということ


孤立し独立した「吾」などというものはない。

みんなもちつもたれつ 相依(よ)ってできているのだということ。


そして

この事実の真理を悟った静けさをうること。


この三つを自覚し

実践すること

生活に生かし切ること ・・・ それが「心ある人の法」です。


釈尊は 人間無常・権力無常を説きながら

・・・ 不滅なる真理のあることを教えられているのです。