気の広場

気の世界あれこれ・・・
  日常雑感あれこれ・・・

正月のうんちく★ お正月飾り☆ 串柿(くしがき)

2010-12-31 12:00:21 | Weblog
「柿」は 長寿の木です。


幸せを カキ集め

厄を  カキ取って

・・・ 嘉来(カキ)とする因縁があります。



柿をつるすには


左右外側に二個ずつ

内側に六個 ・・・ 串に刺すとよいとされています。


つまり

「外はニコニコ 中ムツマジク」 ・・・ ということです。



* 今年の干柿ををつくり始めるころ
    近所の知人に このことを話していたら ・・・
  正月用にということで 
    できあがった特製串柿を届けていただきました。
  
  謝々! ・・・ です。




* 2010.11  東ブータンで





正月のうんちく★ お正月飾り☆ 昆布 ・ 昆布巻

2010-12-31 10:00:16 | Weblog
「昆布」 (こんぶ こぶ)



昆布は 古くは広布(ひろめ)といいました。


また 蝦夷(えぞ:北海道・東北)で多くとれるので

  夷子布(えびすめ)といったが

えびすを七福神の恵比寿にかけて

  ・・・ 「福が授かる」といわれるようになりました。


また

ひろめは ・・・ 「広がる」に

こぶは ・・・ 「喜こぶ」にで

  子生(こぶ)は ・・・ 「子どもが生まれる」として


  ・・・ めでたい席には欠かせないものとなりました。


「巻く」は ・・・ 「結び」を意味し

          仲良くつながってゆく願いを表しています。




* 2010.11  東ブータンで





正月のうんちく★ お正月飾り☆ 裏白(うらじろ)

2010-12-31 09:00:31 | Weblog
「裏白」 (うらじろ)


うらじろは 常緑の歯朶(しだ)で

  「歯」は ・・・ 年齢を表し

  「朶」は ・・・ 枝の意で

             歳を延べるより「長寿」を意味しています。


表は緑であるが 裏は白いので 「裏を返しても心は白い」として

  心にくまなき ・・・ 「潔白」と

  白髪になるまでの ・・・ 「長寿」を表しています。


また

古い葉が落ちないで 新しい葉が重なって生ずるので

  ・・・ 「家族の繁栄」を示しています。


さらに

葉柄(ようへい:茎)が

対生(たいせい:葉が二枚向かい合って茎につくこと)しているのを

  諸向(もろむき:あちらにもこちらにも向かうこと)といって

  ・・・ 「夫婦相性の良いこと」を表しています。




* 2010.11  東ブータンで





正月のうんちく★ お正月飾り☆ 橙(だいだい)

2010-12-31 07:35:39 | Weblog
「橙」 (だいだい)


だいだいは 「家が代々続く」という語呂合わせの縁起として

  めでたいものとされています。


しかし もともとは

その実の蔕(ほぞ へた)に台が二つあるので

  だいだいと命名されたといいます。


また

青い実が 冬になって赤みを帯び黄色に熟して後

落ちずに枝についたまま

  翌夏には緑色の生まれたてのような実に戻るので

  ・・・ 「回青橙」ともいわれています。


一度実がなると 七年は落果せずに

  復活再生を繰り返して生きながらえている といわれています。


こうして何代ものだいだいが枝についたまま

新生の実を加えて一本の木になっている様子を長寿家族に見立て ・・・

「長寿」のしるしとして 親子代々めでたいものとされてきたのです。



橙が高価なので

  蜜柑(蜜柑)で代用してしているご家庭もあろうかと思いますが

そもそもの由来を知ってみれば ・・・

  迷わず橙を飾る気持になるでしょうね。



・・・ 今年は すでに飾りつけがお済でしょうから

    来年は 是非 ・・・ 。




* 2010.11  東ブータンで






母 ・・・156. : 子の気持を知る ・・・ 適応した応えかた

2010-12-31 06:32:41 | Weblog
学校の先生は

  母のように一人一人の子どもにたいして配慮できません。


知識は与えてくれるでしょう。

しかし それで人間は一人前になるものではない。



生徒一人一人には さまざまな気性・好き嫌いがある。


学校は それらの子を最大公約数と平均値で扱う。

勉強の嫌いな子にいつまでもかまっているわけにはいかない。

落第とか留年という規則で裁いていかねばならない。



その面倒くさい バラバラな 個性的な子どもを

  はっきりと個別的につかまえ

  ・・・ 適応した応え方をしてくれるのが ・・・ 母です。

母は 千遍一律・十把ひとからげに子どもを扱わない。

そんなことをしたら

  子どもの身長は伸びても(肉体的に成熟しても)

  ・・・ 精神的には成熟しない。



父親は 粗(あら)削りで 通り一遍です。

父のお土産や買物をみれば すぐ分かる。


母は ちがう。

実にこまごまとしている。

細分化し 色どりに富んでいる。

A子 B男 C郎
 
  それぞれに合ったカラーやトーンを念頭において買物をしてくる。




* 2010.11  東ブータンで





正月のうんちく★ お正月飾り☆ 鏡餅 ・ 餅

2010-12-31 05:26:10 | Weblog
お正月には年神様を迎えます。


年神様のご神体が「鏡餅」です。


餅は ハレの日の食べ物であり

餅には 稲の霊が宿り

餅を食べるものには

  稲の神様の力が授けられるのです。


餅米には 冷え性を改善し 体力を増進させる働きがあるから

それを凝縮した餅は ・・・ まさに「パワー食」ともいえますね。



餅は 望月(もちづき 陰暦十五夜の月)の望に通じ

まんまるな形から ・・・ 「円満」を表します。


現在 西日本では 丸餅

   東日本では のし餅を四角に切った角餅が通例ですが

餅は もともと丸いものでした。



年神様が宿る鏡餅は 神聖なものとして

  主なる場所に安置しなければなりません。



鏡餅は

  上に橙(だいだい)を置き

  裏白(うらじろ) 昆布 ゆずり葉などを間に敷き

  四手(しで : 和紙)を垂らして 飾ります。



       ( ・・・ さて うんちくは続きます ・・・ )




* 2010.11  東ブータンで





正月のうんちく★ ・・・ 松竹梅 ④ 余談

2010-12-31 04:17:05 | Weblog
松・竹・梅 の余談 ・・・



人生とは

  待つ ・・・ 待つことです。

  丈  ・・・ 長さ 長いことです。

  生め ・・・ 生む 産む 生産することです。



ところが

  商  ・・・ 商う

  畜  ・・・ 蓄財

  売  ・・・ 売る または 買う


欲にかたまってしまっては ・・・ さびしい。


畜生になり下がってしまっては ・・・ 情けない。



さて ・・・ 。




* 2010.11  東ブータンで

 


  

正月のうんちく★ ・・・ 松竹梅 ③ 「梅」

2010-12-31 04:16:01 | Weblog
「梅」


他の樹木がまだ蕾を持たないうちに春を告げる花として

  ・・・ 梅は 「山家の暦」といわれます。


春に魁(さきが)けて咲く花はふくよかな香を漂わせ

へつらくことなくひっそりと咲くさまは

  ・・・ 清香凛冽(せいかりんれつ)といえます。



梅の蕾は固く節操正しい。


また 梅の種は繁殖力が強く

梅干にするとしわがよって ・・・ 長寿の相を表します。




* 2010.11  東ブータンで





母 ・・・155. : 子の気持を知る ・・・ 母の心づかい

2010-12-31 04:15:11 | Weblog
母が子どものくせを知っていれば

  ・・・ それに見あった導き方ができます。

知らずに「しつけ」はできません。


よその子や他の兄弟と比較して嘆いたり
 
  しごいたりするのは画一的なやり方で ・・・ 母心とはいえません。



子の個性は 父親には分かりにくいものです。

日常 肌でふれあっている母のみが知る特権です。

「ほんとうに困っちゃう」とこぼしながらも

  子の嫌う食物に工夫をこらし

  好みにあわせた下着や着衣をととのえる

  ・・・ 細密な注意を働かせてくれるのが ・・・ お母さんです。



子どもが母を愛するのは

  この心づかいが身にしみて育ってゆくからです。

こまごまと自分の気性にあわせて世話してくれる母心によって

  愛の欲求がつくられるからこそ ・・・ 母を慕い 愛するのです。




* 2010.11  東ブータンで





母 ・・・154. : 子の気持を知る ・・・ 個性をつかみとる人

2010-12-30 15:00:51 | Weblog
人間は 十人十色です。


臆病な子もいれば 大胆な子もいる。

兄弟でも暗いところへ一人でいけない子と

  平気で真暗な便所へ出かける子もいます。


よく親は臆病な子を意気地なしだと叱ります。

それも必要な教育法です。

が かといって臆する心は直るものではないこともたしかです。



臆病な子は 自分の心の内部に不安を感じとる子どもです。

いつも自分の内側にたいして敏感で慎重なのです。


そうした子どもを暗闇へつき出してみても

  ・・・ 一層自閉的になるだけのことです。

おどかしてもダメです。



自分の臆する気持 不安な心を大切にする子には

  鍛錬よりも 不安をとりのぞく落着きと

  内心をのぞく自分の行為を決して悪くない

  ・・・ と自信をもたせてやることが必要なのです。


母親は ・・・ その個性を深くつかみとる人です。




* 2010.11  東ブータンで





正月のうんちく★ ・・・ 松竹梅 ② 「竹」

2010-12-30 14:00:21 | Weblog
「竹」


雪がつもって撓(たわ)んでも折れないしなやかさがあり

  節と節の間が みな急速に成長する青春の生命力をもつ。


また

竹の緑は 色が変わらず ・・・ 長寿を表し


「竹を割ったような性格」とは

  曲がったところや

  わだかまったところのない・・・ 高風清節なことをいいます。




註  清風 : 清らかなかぜ。さわやかな風。
   清節 : きよいみさお




* 2010.11  東ブータンで





正月のうんちく★ ・・・ 松竹梅 ① 「松」

2010-12-30 09:00:36 | Weblog
古来より めでたいもののしるしとして

  画題や正月の飾りに用いられるものに ・・・ 松竹梅があります。



松竹梅は また

 うな重や宴席のなどを三等級に分けるときも使われています。


そもそも松竹梅は

寒い冬に耐えてきた木を 雅(みやび)やかに表した言葉でしたが

いつの頃からか 上中下の順序を示すようになったものです。



「松」


常緑樹で 神の宿る神聖な木 ・・・ とされてきました。


百木の長として「松柏(まつがえ)の」という形容詞があります。


厳寒にも葉の色を変えず

艱難に耐え

固く節操を守る ・・・ という高雅なたくましさがあります。


樹齢も長く

樹脂は 松明として闇を照らし

松の葉の

  輪生は ・・・ 一家団欒

  対生は ・・・ 夫婦和合のしるし など

・・・ 長寿 平和 繁栄を示しています。



松の花は 「十返花(とかえりのはな)」といわれて

千年に十回花を咲かせるという ・・・ 長寿のシンボルです。





註 「松柏(まつがえ)の」
     松柏 : 常緑樹の代表
     松柏の : 〔枕〕 「栄える」にかかる

註 輪生 : 植物の葉序で 茎の一節に三枚以上の葉が輪状に着生すること
  対生 : 植物の葉序で 葉が二枚向かい合って茎につくこと




* 2010.11  東ブータンで




    

母 ・・・153. : 子の気持を知る ・・・ 好き嫌い

2010-12-30 08:14:14 | Weblog
子どもに好き嫌いがあると親は心を痛める。


食事しても偏食は母親を悩ませます。

無理しても食べさせようとする。

だが 嫌いなものは やはり きらいなのです。


子どもは そのきらいなものを

  ・・・ 誰よりも母に知ってもらいたいのです。



母は 子どもの好き嫌いを帳面につけておくわけではない。

細かい気のくばりで 自然に承知している。

この細やかな心くばりと配慮が ・・・ 母心です。


母は 決して三度の食事をただ食べさせればよいとか

  カロリーがとれたらそれでいいのだと機械的にわりきる

  ・・・ 大ざっぱな人ではありません。


一人一人の子どもの性格や気性を深くのみこんで

  ・・・ それぞれに応じた細かい配慮をしてくれるのが母です。



心配とは

  心をすみずみまでにまで行き届かせる気の配りよう

  ・・・ をいうのです。




* 2010.11  東ブータンで





母 ・・・152. : 母の居る安らぎ ・・・ 母は家庭の太陽

2010-12-30 07:13:07 | Weblog
母心には 子どもへの生活力

  生きようという気力の支えになる力が潜んでいます。


「原始 女性は太陽であった」と平塚らいてうさんはいいます。


母は家庭の太陽でしょう。

その陽の光で 子どもはすくすく育つ。



素敵な家も 快適なセントラル・ヒーティングも

  母の柔和な微笑や愛撫に優(まさ)ることはできません。


母が与えてくれるやさしさと安堵感は

ちょうど夏の暑い日

  木陰で甘い豊かな果実で喉の渇きを癒してくれるような

  ・・・ 不思議な陶酔感があるものです。


「ただいま!」と帰ってくる子は

  その抱擁の喜びと痺れるような甘美な感覚を求め

  身体のひだのすみずみまで その果汁を吸いこもうと

  ・・・ 駆け込んでくるのです。


もしそのとき 母がいなかったら

  ・・・ 子どもの心は 蒼黒く凍りついてゆくでしょうね。




* 2010.11  東ブータンで