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父母を敬う ・・・ 1.母から父へ

2010-11-11 06:09:46 | Weblog
世に母あるは幸いなり 父あるもまた幸いなり

                     (法句経)



両親を失った人には

  しみじみと胸に響いてくることばではないでしょうか。


母がいる 父が生きていてくれる ・・・ ただそれだけで

  子どもの心には満たされた張り合いが生まれてくるものです。

平凡なこの一句のうちには

  人間の万感の想いがこめられているようです。



釈尊の生母は わが子産んで七日にしてこの世を去りました。

それだけに この人の母を思う気持ちは大変強かったのでしょう。


「世に母あるは幸いなり」と 父よりも母への思慕を

  ・・・ まず語っておられます。


もちろん

二千五百年前の古代社会が 母権制であり

  母系が尊重されたというなごりも

    ここにとどめられているかもしれません。


万葉集でも 「おもちち」(母父)というよび方をしています。



しかし

父よりもまずは母を慕うのが 万人の心理ではないでしょうか。



母から父へ

そのありがたさのわからぬ不幸な人間への

            ・・・ 反省を求めた教えなのです。





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