今朝、朝日新聞の『天声人語』を読んで、なぜかうれしい気分になりました。
それと、昨年知ったのですが、“月のリズム” を野菜作りに取り入れる栽培方法が考えられ実行されていて、野菜栽培雑誌の目玉の1つにもなっているのですね。
雑誌に掲載され、月を追った年間の栽培スケジュールの冊子が別冊付録になっているのですから、“やってみよう!” という人が全国規模で増えるのは明らかですよね。
もちろん、人だって月の満ちる時に生まれるとはよくいわれていることですよね! 狼男に変身するのもこの時のようですが…おぉ、コワッ!
さて、その『天声人語』の全文を掲出します。読んでみてください。
『なつかしい言葉を先週の朝日俳壇に見つけた。〈甘藍(かんらん)に蝶(ちょう)の来てゐる八百屋かな〉西やすのり。記者になりたてのころ、日曜画家の展覧会を取材して、甘藍とはキャベツのことと教わった。野菜畑の絵に添えた詩句にその語があった▼絵の野菜畑は遠い記憶だが、借りて耕している素人菜園は春が1年の始まり。甘藍ことキャベツの苗を植え、ジャガイモの種芋を埋め、枝豆やトウモロコシの種をまく。食卓の晴れ姿を思い描きながらの畑仕事だ▼種や苗に満ちている命を、土と陽(ひ)と雨との共同作業で育てる。猫の額ほどの耕作ながら、それが野菜作りの妙味だろう。本職の農家には笑われようが、天候不順な春先は、風や霜を一丁前に案じて朝夕の空を仰いでみる▼月刊誌「現代農業」4月号が「天気を読む 暦を活(い)かす」という特集を組んでいた。ケヤキの芽吹きで遅霜を判断したり、山にかかる雲で晴雨を読んだり。自然の身近な「気象台」は、プロ任せのテレビ、ネット予報に慣れた身には懐かしくも新鮮だ▼昨今は、テレビの担当者が屋外から寒暖を伝え、服装指南までしてくれる。「厚手の上着を」「半袖でも大丈夫」。ありがたいが、頼りすぎて人間の「お天気感覚」が退化しないか心配になる▼きょうは二十四節気の穀雨。暖かい雨が土を潤して、野山も畑も緑を濃くする。全国的に雨の予報だが、荒れる気配もあるのでご注意を。この雨があがれば菜園も陽炎(かげろう)が揺れるだろう。半月あとの次の節気は、もう立夏である。』
なんか、しっとりと、やる気を出させてくれる文章ですね。
ビニールハウスのルピナスですが、紫色の最初に咲いた花は、どんどんと上に咲き進み、一番下の花からてっぺんの花までは、なんと60㎝にもなっています。それに、下の方から枯れ始めています。
1枚目の写真の花の左に蕾があるでしょう! 親子でさいているのですよ。だから、きっと同じ色だと思います。
右のはピンクのルピナスですが、根元のほうを見ても、子どもの蕾は見られませんでした。
他にも蕾がいくつか大きくなってきています。次々と蕾が、それも次々と下から順に花開いていくさまも、花の一生の一つの形なのですね。ただただその光景を見つめるばかりです。