日々徒然なるままに

日々感じたことを書いていきます、よろしくお願いします

その明かりは

2017-06-17 21:50:33 | 不思議なお話
こんばんは。
今朝はやはりご覧のような元気一杯のお日様登場でした。
それでも、この後はだんだんと高層雲も増えてきて風もかなり吹いた日となりました。
気持ちよく過ごせましたよ。

                                

ただ、やはり水はかなり少なくなってきているようで、この辺りの田んぼに引く水は山からの湧き水を利用しておられますが、流れそのものが
細くなってきているようです。
そろそろ本格的な雨が欲しいところです。
そういえば、夕方いつものように散歩をしておりますと、いつもお会いするご近所の方が畑を耕しながら、「雨降らしてくれんかいね」
と冗談ではありますけれど、言っておられました。
そのくらい、水量が減ってきているのだと思います。

                                

前から申すように散歩するには、この辺りは平地ではありませんので坂を上って住宅団地の辺りまで行っております。
山を削って造成されたところですので、その端っこ辺りは当然山に近く、今日歩いた折にも人口の川を作ってあるその向こう側の藪から
がさごそと音がするので、こんなところへ人も入るまいに、と見ているとそれはどうやらイノシシ!のようでした。
民家のすぐそば、その川を渡ると人の気配もするようなところへ野生の動物が住んでいるんですよね。
息子が学生時代、原付で峠越えをして大学へ通っておりましたが、その峠辺りでは乗っていた原付よりも大きなイノシシを幾度か見かけた
そうで、そんなのとまともに当たったら、こっちが危なかったとよく話しておりました。

それほどこのあたりは、少し外れると自然が豊かであるとも言えるのでしょうか。
或いは、人間により開発が進んだ為、そのような動物たちも人の住む近くにまで出没するようになったのかも知れません。

                                 

ところで、そんな山、里山に近いようなところには何故か、気づくと若い頃から一人で登っていたりする時がありました。
何の気なしに一人で、道もないような場所をどこともわからず登っていき、気づくとどうやら山頂辺りへ出ているというような事がこれまで
に幾度もあったような覚えがあります。
さすがに最近はそのようなことは少なくなってきておりますけれど。

それでも今日の散歩の際、これまたふと思い立って、いつも歩く団地の端っこの辺りを道沿いにずっと上のほうまで歩いてみました。
ちょうど写真を載せておりますが、白く見える葉っぱはまたたびだと思いますけれど、そのような植物があるような結構な山に近い所でした。
造成してある場所なので、道も舗装してありますし、歩きやすくもあります。
それ以上に山へ入るには、これはちょっと危ない感じでしたし、道も定かではありません。
靴も普通のスニーカーですのでさすがに入ろうとは思いませんでした。

此処までくると鳥の声もはっきり聞こえますし、ホトトギスなどはそぐそばで鳴いているのかと思えるほどです。
そこまで上ってきて結構熱くなってきておりましたが、辺りの山の冷気のせいか、ひんやりと感じられました。
今では民家がそこへ何軒も建っておりますのでそれほどでもないのかもしれませんが、夜間はさすがにどうだろうな、と思えるくらい、すぐ
そばまで山がせまっているようなところでした。
人の気配よりも、自然の気配、山の氣そのものが感じられるような、そんな思いがしておりました。

                                

山の氣と書きましたが、狐火というのを聞いたことがおありでしょうか。
その名称など、その時まで全く知りもしませんでしたけれど、ある時そのようなものを目にした事があり、確かに?それは存在する
のかもしれない、と感じた出来事がありました。

息子がまだ年端も行かない幼い頃のことです。
夏になると涼を求めて、自分達親子は夜な夜な車でよく出かけておりました。
特にどこへいくということでもなく、ある時はその頃まだ観音にあった広島空港へ最終便の飛行機の到着を見に行ったりとか、或いは
少し奥へ行き、蛍を見に出かけたりだとか、要するにどこでもよかったのですね。

そんな頃、これもまたよく可部の方の山へ涼みに行っておりました。
何故そのようなところへ、といわれそうですが、はじめはその山へおそらく榊を頂戴しに昼間に訪れていたように思います。
山に植わっているその榊を何本か切り取らせていただき、そこへ山の神様にお礼としてお神酒をその辺りに撒いて、感謝の意を表して
おりました。
そのような経緯があり、夜なら少しは涼しいかもというので、こちらもまたその辺りの住宅団地を抜けて山道を走っていっておりました。
夜ともなれば、鹿や兎がヘッドライトの明かりに驚き、逃げて行くのを申し訳ないなと思いつつも、夜景の見えるような場所まで車を
走らせ、そこでしばらくはエンジンも切り、しばし景色を楽しんだりしておりました。
そんな街の光景とは反対側、いわば山の方は当然何の人工物もなく、目が慣れるにつれ、そこへ山があるんだなと感じられる程度の事しか
わかりませんでした。
そんな山なのですけれど、ん?という感じで視界の端に何かを感じ取るように思えました。
振り返って、なんとなく感じた辺りを見ても何もありません。
気のせいか、とまた目の前の夜景を眺めていると、やはり山の辺りに何かしらを感じます。
それで、どことはなく後ろの山の辺りをぼんやりと眺めていると、山の中腹辺りに、時たま、ぽっ、ぽっ、という感じで微かな明かりのような
ものが見えます。
いえ、見えるような見えないような、そんな感じです。
ですけれど、ふと気を抜くと、ついその微かな明かりともいえぬような場所へ自分の足が向いてしまいそうになっておりました。
自分の頭の中に
「こちらへ参らぬか」
というような声が響いてきたように感じ、ついふらふらとその山の方へ歩いて行きかけておりました。
はっと気づいたのは、そんな自分の名前を後ろから呼んでくれた主人の声でした。
振り向くと、元居た場所から50メートルかそれ以上離れた場所まで来ていたのでした。
主人に手を握られた幼い息子の姿も見えて、慌てて走って戻ったのを覚えております。

主人に今しがたの事を話すと、ふらふらと行きかけている自分を見て慌てたのは、その主人だったらしく大きな声で引き止めたと話して
くれました。
あのままですと、もしかすると夜の闇にまぎれて自分自身どうなっていたのかと思うと、今でもあまりよい心持は致しません。
その狐火のようなものに最初に気づいていたのは主人のほうだったようですけれど、あまり話すと、これまた自分の事ですのでよからぬ
ようになってもいけないだろうと思い、話さなかったとの事でした。
それ以降、その辺りの山へ夏の間、涼を求めて行ったとは思うのですけれど、その狐火のようなものがまた見えたかどうかは覚えておりません。

                                 


こう書いてきて、これってどうかすると、夏の怪談話?みたいなものですね;。
どうやら書く季節を間違えたかもしれませんね。
と茶化してはいけませんけれど、そのようなこともあったのは記憶の中に留めております。
怪談でなければ、さながら夏の風物詩といったところでしょうか。

                                

やれやれ、とんだ話の展開となってしまいました、申し訳ございません。
ですけれど、この話を書いていて、もう一つ思い出した話があります。
それは、また明日にでも。


                                

今日もまたこのブログにお付き合い頂きまして、有難うございました。



ご相談等、承っております。
 
  kimikimiblue13@gmail.com

此方の方へお知らせ頂ければと存じます。  


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