最近ちょっとしたきっかけがありまして、
自分と親とのかかわりを、いまいちど考察しております。
うちは一般的な形の家庭と違いましたので、
ちょっと個性のつよい両親だったんで、
ネタとしては相当面白くてインパクトも強いんですが、
実際その中で子供が成長するにはたくさんのつらいことや不安や恐怖、悲しさを伴いました。
ちっちゃなこども時代から続いた日常のさまざまな出来事は大人になるうえでなにかと障害になり、
20歳をすぎた頃には、生きているのが苦しくてたまらないようになりました。
毎晩わけもなく胃が痛くなって、転がり回り、漠然と悲しくて泣きました。
何が不安なのか、悲しいのか、怖いのか、苦しいのか、
それすらわからなくて、具体的に表すことができなかった。
そして親に自分の本当の気持ちを表現するという経験をしたことがなかったので、
表向きは元気に学校や会社に行き、自分の中でもう一人の自分を演じているような感覚でした。
自分には価値がないという思い、自分には誰も守ってくれる人がいないという思い、
そして、自分がどこにもないという思い、
そんなものでいっぱいになったころ、たくさん本を読みました。
本を読むことに夢中になって、年月が経って、
負の記憶も薄れて、もうほとんど消化できたと思っていました。
が、いまもう一度すべての記憶の掘り起こしを自主的にしています。
なぜ今そんなことしてるのか、
何をするためにそんなことしてるのか、
その理由はあえて書きません。
ただこれができたら、私は自分の勇気に相当の自信をもらえるんじゃないかな。
そうすることで、ようやく自分として立って歩けるんじゃないかなと思っています。