気ままな旅

マイカーでの気ままな旅で、束縛された予定や時間にとらわれない、自由奔放な行動をとる旅の紹介です。

熱気と興奮 熊取だんじり祭り 2008年 その2

2008-10-21 12:05:46 | 今日の出来事
 2008年10月12日(日) 今日も朝から上天気になっている。
 今日も関西空港の近くにある、熊取町ではだんじり祭りが行われる。
 昨日は、町内11地区のだんじりが、大森神社迄曳行して宮入、お祓いの儀式に臨んだ。
 今日はそれぞれの地区のだんじりが、JR熊取駅を中心に曳行され、パレードを行う予定になっている。
 朝から町内各地区の、太鼓や鉦などの囃子が、街中に鳴り響き、お祭りムードが漂っている。
 ドンドンヒャララ、ドンヒャララ、ドンドンヒャララ、ドンヒャララ・・・・・

 特にJR熊取駅前は、交通規制も行われ、全ての車が通行止めとなっている。
 私たちは、駅近くにある知り合いの駐車場にマイカーを止め、だんじり祭り見物に出かけた。  
 駅近くにある大久保東交差点で立っていると、早速、だんじりが大きなかけ声と、囃子を演奏しながら勇ましくやってきた。
 この交差点は、旧170号線から右に廻る角地である。
 通常、ほとんどの乗り物は、直線から直角に曲がる場合、スピードを落とし、慎重に曲がるのであるが、だんじりはそうではなく、スピードをあげ、勢い良く走りながら、方向を直角に曲がるのである。
 4トンもある重いだんじりを、走りながら操作するのは、容易な事ではない。
 だんじりを曳行する人たち、旋回のきっかけをつくる前梃子、舵取り役の後梃子、後梃子に合図をおくる大工方、それぞれのタイミングを合わせるのが難しく、各だんじりの腕の見せ所となっている。
 狭い路地で、速やかに、正確に、曲がり角での「やりまわし」を行うには、だんじりのそれぞれの持ち場を受け持つ人たちと、息が合うことが大変重要となってくる。
 そのためには、各地区のリーダーの役割が大きく、常に仲間意識の高揚に努めなくてはならない。
 もし、結束が乱れ、スピードが出すぎて、曲がり角を廻れなく、電柱や家屋等に激突したり、だんじりが転倒し、重大な事故に発展する可能性も考えられるからだ。 
 
 眼前の曲がり角で、だんじりがスピードを上げ、見事に「やりまわし」を行っている。
 屋根の上では、大工方が、両手に団扇を高々と掲げ、パフォーマンスを見せている。
 そーりゃ そーりゃー の大きなかけ声をあげながら走り抜けて行った。

 そのやりまわしを見物する多くの観衆は、危険を顧みずに、勇壮に突進してくるだんじりや、その屋根の上で、団扇を両手で持ち、独特のパフォーマンスを繰広げる大工方の姿に魅了され、熱気と興奮のるつぼと化かして、大きな歓声をあげるのである。

          
           やりまわし時、だんじりの屋根上でパフォーマンスをする大工方
            そーりゃ そーりゃ 大きなかけ声と歓声が湧いている

          
          熊取町内を大きなかけ声をかけながらパレードするだんじり

          
           曲がり角で勢い良くやりまわしをする大工方のパフォーマンス

          
         だんじりが何台も集結して待機するが囃子は鳴り止む事がない

          
          だんじりに乗込んで囃子を演奏する鳴り物係りの青年達 

          
           熊取駅方面へ何台ものだんじりが順番待ちで集結している

          
         やりまわしに入る直前のだんじり、スピードに勢いがついてくる
 
          
        だんじりを曳行する少年少女達、この後やりまわしで走り抜けて行く           

          
         JR熊取駅前に入る順番待ちの合間に青年から物を受け取る女性

          
           大勢の観衆が取り囲んでいるJR熊取駅に向かうだんじり

          
           駅前にやって来ただんじり大勢の観衆から大歓声を受ける
                   
           大勢の観衆がつめかけ、ごった返しているいるJR熊取駅前 

          
        駅前では各だんじりがこのようなデモンストレーションを行い大歓声に包まれる                   

          
      どのだんじりでもこのようなデモンストレーションが行われ、この後、福袋が投げられる 

          
      見事なデモンストレーションを繰り広げるだんじり、まるで紙テープの芸術品に見える  

          
         デモンストレーションを終え、やりまわしで華麗なポーズをとる大工方
       そーりゃ そーりゃ の大きなかけ声と囃子が駅前全体にこだまする
         
           
            色とりどりのデモンストレーションを見せる駅前のだんじり         
 
          
           デモンストレーションを終えた後やりまわしに入る直前のだんじり

 その後、そーうりゃ そーうりゃ の大きなかけ声と共に、一気にスピ-ドをあげ、やりまわし 体制に入る。
 大工方の華麗に舞うパフォマンスと間近に見るだんじりのダイナミックさに、多くの観衆から拍手と大歓声が湧き上がる。
         
          
         やりまわしを終え、駅前から移動するだんじりと後梃子の人たち

          
       やりまわしを終える直前まで飛び跳ねる大工方と駅前から異動するだんじり  

          
            だんじりの後を駆け足で追っていく家族連れの子供達

          
       大勢の観衆の見守る中、駅前から移動するだんじりの後梃子の人たち  

          
   そーりゃー そーりゃー 駅前のデモンストレーションを終えて曳行されて行くだんじり


 絶好の祭り日和となった今日の日曜日、私たちは、時間のたつのも忘れ、JR熊取駅の陸橋の上から、だんじり祭りを見物していた。
 駅前では、電車以外の全ての交通機関が規制され、多くの観衆が訪れて大きな歓声に包まれている。
 また、駅前はこうした多くの人たちの、熱気と興奮が漂い、大変なお祭りムードに盛り上がっている。
 町内各地区のだんじりが、太鼓や鉦・笛などの囃子を鳴り響かせながら、そーりゃー そーりゃ の大きなかけ声と共に次から次へとやってくる。
 駅前にやってきただんじりが、パフォーマンスや、デモンストレーションを行う度に、大歓声が巻き起こっている。
 やはり、駅前のだんじり祭りの盛り上がり方は、明らかに他地区とは違っている。
 
 駅前広場全体を大観衆が取り囲み、その中で繰広げられる、デモンストレーションや、やりまわしのパフォーマンス、それに、けたたましく鳴り響く囃子や、そーりゃ そーりゃ の大きなかけ声、必然的にムードは盛り上がり、駅前広場全体が、熱気と興奮のるつぼとなっている。
 それに、だんじりを曳行する人たち、大工方、前後の梃子の人たち、だんじりに乗り込んでいる鳴り物係の人たちなど、全ての人たちにも、だんじり祭りの熱気と興奮が伝わっているのか、勇ましい顔がら熱血が溢れ、ひとつひとつの動作が、リズミカルになっているように思える。
 
 思えば、私達の住んでいる日本列島は、北から南まで、各地方ごとに多くの祭りがあり、日本人は大変な祭り好きの国民であるように思えてくる。
 屋台や山車、曳山などで曳行する祭り、神輿などを担ぐ祭り、七夕などの飾りのまつり、よさこい踊りや阿波踊りのような、踊りを中心とした祭りなど、様々な祭りが執り行われている。
 どの祭りにも、その地方や地域の歴史・風土・風習から生まれてくる伝統を感じる。
 お祭りは、祭りに参加したり、見学することによって、日頃のストレスを発散、明日への希望と勇気とエネルギーを与えてくれる。
 その時代や人々は、必然的に変わっていくが、こうした祭りの伝統や、それに伴う技術や文化などは、何時までも次世代に継続して、新たな伝統の一歩を築いてほしいと、願わずにはいられなかった。 


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