心の旅紀行

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政府・東京電力は冷静に放射能汚染水対策を考えていない

2023年08月22日 | 世界

東京電力福島第一原発敷地内の無数のタンクに保管している放射能汚染水(現在技術で除ける放射性物質は除いたが、除けない放射性水素などが残っている汚染水)について政府は海洋投棄を強行するようです。タンク保管が限界だと言って焦っています。

中国などが、蒸発させ、水蒸気を大気に放出する方法を提案しているそうですが、この方が放射性水素以外の残っている微量の放射性物質を自然界に出さずにすむと思うので海洋投棄よりいいと思います。福一付近は西風が吹いており、大半の放射性水素は太平洋上に流れ、いつかは雨に含まれて海に行きます。

海洋投棄となると日本の水産業者のみならず、世界の水産業者が、海の環境を軽視された思いで苦しむでしょう。実際、水産物の販売にも影響が出ます。消費者は放射能で汚染された水産物を食べるのではないかと不安になり、水産物消費を減らすでしょう。

中国などが蒸発法を容認してくれるなら蒸発法の方がはるかにいいと思います。水産業者も消費者もちょっと安心するでしょう。

ところで政府と東京電力は事故後10年以上、あまりにも無為無策、怠慢、無責任ではないでしょうか。放射能汚染水が増え続けることに対する対策を考えず、海洋投棄を考え続けてきたと思います。

未だに事故原発を密閉系に入れることをしないので、微量ですが、放射性物質が自然界に流出し続けています。安全のため、原子炉下に落ちた核燃料デブリは水で冷却をするので汚染水が増え続けます。

事故原発が密閉系に入っていないので汚染水を冷却に循環使用し、汚染水の増加を防ぐという対策を取れません。循環使用すると、放射性水素含有量が増え続け、高濃度放射性水素汚染水が海洋に流出します。

デブリを取り除くことを優先するがこれが至難の業でいつになったら取り除けるか見通しがありません。

大地震がきたら再び大規模放射能汚染をおこすと思います。つまり非常に危険な状態が放置されています。

政府は、コロナ禍だ、オリンピックだ、ロシアのウクライナ戦争だ、大阪・関西万博だと言って事故原発問題を矮小化し、汚染水については海洋投棄しかないと言っています。原発建設には莫大なお金を使うが、事故原発処理処分には時間をかけるだけでお金は使いません。無責任ですね。

事故原発には港がありますが、そこに住む魚などは高濃度の放射性物質で汚染されています。港の外だって濃度は下がっても汚染されています。魚は広範囲に動くでしょう。福島沖の水産物は不安ということになるのは当然です。

そこへ汚染水海洋投棄では政府や東京電力は水産業を軽視しすぎです。

政府と東京電力は永遠に汚染水海洋投棄を続けるのではないでしょうか。

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