敗戦後の日本は経済回復に全力を投入しました。そのおかげで人々の生活水準が上がり、世界は、奇跡と日本を賞賛しました。ところが1990年頃、経済変調がおこると、日本は元気を失い、政府は借金して補助金行政に力を入れました。しかし、経済力は回復せず、会社は利益主義に陥り、生産会社は海外生産が利益がいいと言って、中国などに工場をつくり、国内生産を減らしました。日本の人々は第三次産業に流れ、過当競争に苦しみ、労働対価は上がりませんでした。人々の労働生産性が停滞するということは国力の衰退を意味します。貧困層の拡大が始まりました。
政府は、現在も借金政治を続け、補助金行政をやっています。「強い会社」、「強い人」が育つ訳がありません。補助金頼みの「弱い会社」、「弱い人」ばかりです。「強い国」と言いますが、会社や人々が弱くてどうして「強い国」が実現するでしょうか。ところが政府は真の「強い国」づくりはやらず、大赤字の状態で、国連安保理常任理事国になりたい、世界指導力を持ちたい、強大な防衛力を持ちたいなどと虚栄的です。かつて日本を賞賛した国々も、日本は衰退中と批判しています。
中味のない日本が、世界で威張りたがると、日本を尊重しなくなります。尊重されないと日本はますます威張りたがるという悪循環になっています。韓国の慰安婦像がアメリカにでき、さらにはドイツにもできるなどということは日本が嫌われ始めていることの証拠です。
日本は、国威拡大主義を捨て、原点に帰って、敗戦後の日本のように、真剣に、日本の生活・生産環境の改善、技術開発と生産に注力する朴訥な国になるべきです。砂上の楼閣を誇る軽薄な国であってはいけません。東京オリンピックで元気をもらう。確かに一時的に元気になるでしょう。しかしその元気は続きません。どっと疲れが出て、また何か刺激を求める麻薬中毒患者のようになるでしょう。現に政府はオリンピックの次は大阪万博をやる予定です。しかし、根幹は育たないと思います。目立たなくてもいい、持続する元気を取り戻してほしいものです。すると世界は再び、日本の回復は奇跡と称賛するでしょう。
政府は、現在も借金政治を続け、補助金行政をやっています。「強い会社」、「強い人」が育つ訳がありません。補助金頼みの「弱い会社」、「弱い人」ばかりです。「強い国」と言いますが、会社や人々が弱くてどうして「強い国」が実現するでしょうか。ところが政府は真の「強い国」づくりはやらず、大赤字の状態で、国連安保理常任理事国になりたい、世界指導力を持ちたい、強大な防衛力を持ちたいなどと虚栄的です。かつて日本を賞賛した国々も、日本は衰退中と批判しています。
中味のない日本が、世界で威張りたがると、日本を尊重しなくなります。尊重されないと日本はますます威張りたがるという悪循環になっています。韓国の慰安婦像がアメリカにでき、さらにはドイツにもできるなどということは日本が嫌われ始めていることの証拠です。
日本は、国威拡大主義を捨て、原点に帰って、敗戦後の日本のように、真剣に、日本の生活・生産環境の改善、技術開発と生産に注力する朴訥な国になるべきです。砂上の楼閣を誇る軽薄な国であってはいけません。東京オリンピックで元気をもらう。確かに一時的に元気になるでしょう。しかしその元気は続きません。どっと疲れが出て、また何か刺激を求める麻薬中毒患者のようになるでしょう。現に政府はオリンピックの次は大阪万博をやる予定です。しかし、根幹は育たないと思います。目立たなくてもいい、持続する元気を取り戻してほしいものです。すると世界は再び、日本の回復は奇跡と称賛するでしょう。