岐阜・タイヤ・キーパー・専門店・イマージン・50才からのイノベーション それからバトンタッチへ!

岐阜でタイヤ専門店を経営しながら洗車コーティング専門店を開業しさらに事業継承する一部始終を描きます。 

なぜ・なぜ・なぜ・・・ なぜを5回繰り返せ!

2012年09月10日 | 日記
「豊田生産方式」と言う大野耐一氏が自動車の生産性を上げるため
のノウハウを公開された本があります。
有名になった「かんばん」「ジャストインタイム」「にんべんのついた自働化」
など独特の表現で生産性をいかに高めるかが細かに解説してあります。


その中で何事も「なぜを5回繰り返せ」と教えておられます。



私たちの商売も人時生産性という指標を導入して
店の運営に生かしているわけですが。
「なぜを5回繰り返す」と言うくせをつけると 思考が深まって
生産性の向上にどうあるべきかという課題が浮かび上がってくるのではと思えます。


一年間の生産性がほぼ予定の数字4.000を指したとします。
それを見て 「良かった予算達成」と喜ぶとします。 
まず1回目「なぜ4.000だったか」と言う疑問が出ます。
すると月ごとの生産性指数のばらつきが目にとまります。 ある月は8.000を指しまた別の月は1.500
を指すという波を見つけ出す事が出来ます。

2回目「なぜばらつきがあるのか」と言う疑問がでます。
すると生産性が低い時は人員が多く 生産性が高い時は人員が少ないと言うように
人員数が固定しているという事実が明らかになってきます。

3回目「なぜ人員が固定しているのか」という疑問が出てきます。
すると仕事の繁忙・非繁忙と言う変化に対する追従性が悪い
それはそういう考え方をしていなかったからだ
これからは仕事のレベルに応じてアルバイトスタッフの力を借りる
仕組みを導入していけば人員の変動が起こせて生産性の向上につながる。
人件費を固定費から一部変動費化が出来る。
そのような結論が導き出せるわけです。

4回目「なぜ追従性が悪いのか」と考えてきます。
するとハイレベルな仕事とベーシックな仕事と言うような捉え方がされず
単純な作業でも高賃金な人がやっている するとハイレベルな仕事の頂点
接客や商談がおろそかになっている。

5回目「なぜ仕事の分類がなされていないのか」と考えてきます。
すると見えてきました 今まではそれでも良かった特に高生産性の時期があるため
気がつかなかった、あるいは安易に考えてしまっている。
これは成功体験へのしがみつきですね。


もしなぜを一度しか考えないと人時生産性が予算どおり上がっているから
何も考えなくて良いという きわめて短絡した結論に結び付けて
課題が隠れてしまうのです。


「乾いたタオルをさらに絞る」と言うぐらい原価低減努力をする豊田自動車の秘密を
「なぜを5回繰り返す」くせをつけるだけで応用できるのです。
現状に甘んじることなく好奇心をもって 経営を進めて行けば
予想もしない向上を得ることができるかもしれません。
縄文から弥生時代へ進化は始まっています。




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