岐阜・タイヤ・キーパー・専門店・イマージン・50才からのイノベーション それからバトンタッチへ!

岐阜でタイヤ専門店を経営しながら洗車コーティング専門店を開業しさらに事業継承する一部始終を描きます。 

タイヤ・キーパーイマージンスゴウ店の良さが磨かれる!   その二

2012年09月25日 | 日記
タイヤショップなのに洗車・キーパーを始めたタイヤショップイマージンスゴウ店
それにはタイヤは冬春は売れるが夏秋には売れないという
タイヤ専門店独特の理由があったわけです。
タイヤは毎月コンスタントに平均して売れる商品のようですが
岐阜地方のスタッドレス比率が高いという事実からも
スタッドレスを着ける時期とはずす時期に猛烈に忙しく
その他はヒマを持て余すのです。

洗車を開始した2004年10月の洗車部門の売上げは
データを見ると14.805円 11月が38.975円 12月が90.600
と「これが売上げかよ」と悶絶するような数字ですが
タイヤを売り取り付ける合い間に出来るということは
数字からは読み取れない価値があるものです。

まずタイヤショップのスタッフが「洗車」という畑違いの事を
受け入れるという抵抗があります。
なぜなら当時この国でタイヤショップがキーパー洗車を取り入れている
実例が少なく 「やろう」というより「やらされている」と感じやすいのです。
「社長は自分ではやらず口で言うだけ」と不満があふれるわけです。
その店当時の伊藤店長は柔軟でした 
タイヤショップの一年の流れを良く知っていて
繁忙期にはタイヤが忙しいけど 非繁忙期には洗車を店先でやることが
動きになって活力になるといって
自ら積極的に研修に行って
まずやってみようと行動を起こしました。

この態度は経営者にとってとてもありがたいことです。
2:8:2の法則と言って
10人スタッフがいれば
2名は賛成し
8名はどちらつかずの日和見
2名は反対
という態度を示す法則があるそうですが
会社全体ではそういった雰囲気があり 撤退する予定の中古店から異動するスタッフは
やめていかれました。
「今までマフラー交換や足回り交換を嬉々としてやっていたのに
洗車をやらされる 自分の思ったこと以外をやらされるのはいや 
辞める機会だ」と思われたのでしょう。
現場しか見ていないと商売の全体像が見えず
売上げが落ちているのにやる事があって忙しいと言っても
でもそれは収益に関係なく以前つけたマフラーの修正に時間を取られるとか
お客さんが遊びに来て車談義で盛り上がったというだけのことです。

その当時店の経営の指針となるものは売上高だけといったどんぶり勘定で
そのやり方に限界を感じていました。
一つの店ならオーナー感覚は無駄無理ムラをなくそうと言う視点が作用しますが
複数の店になって目が届かなくなると・・・・。
こうなるとスタッフに問題があるわけでなく
管理する基準もなく店を出したオーナーの責任なのです。
その経験が 粗利益額の日次算出 人時生産性の算出という報告書基準が
実行されるようになってデータに基づいてあれこれ判断できる経営の基礎が
確立されています。 
複数の店を管理する上で当然事が行なわれず店を出すという事の無謀さと
恐ろしさを実感した次第です。
中古専門店の撤退はドンブリ経営の限界だったのです。
恐ろしい事です一時的にも三店舗がどんぶり勘定で経営がなされていたわけです。


どんぶり勘定から計数経営に進化したのも「キーパー」と出合って
人時生産性 労働分配率などといった概念を教えてもらったのです。
店舗の洗車実務も経営の計数管理も「キーパー」がすべての手本になったのです。




店長が率先して導入の先頭に立ってくれれば
後は日にち薬です。 
時間の経過ともに洗車・キーパーが体の運動にもなってお客様にも喜ばれる
という事が実感できて 
1年後の10月には208.535の実績をたたき出しました。
なんと売上げが14倍になったのです。
最初の戸惑いは消えスタッフの顔には自信が溢れるようになったわけです。
3年後の2007年10月は512.465と洗車開始月の33倍の実績です。

タイヤを売りながら空いた時間を有効活用すると
月間50万円の売上げがあがり 尚且つその収益は労賃・技術料なのです。



2004年10月のキーパー導入から2007年10月の33倍達成までの間に
アイタック技研(株)さんに谷社長を訪ね 
「小さなタイヤショップの私たちも
こういう理由で御社の「キーパー」を導入しました。
タイヤショップイマージンを
タイヤキーパーイマージンスゴウ店に衣替えしたいと思いますので
是非ロゴを店名に使用させてください」
こういうお願いをしたところ 
「タイヤショップさんがキーパーをやるのは珍しいし
関連性が高いからおそらく上手くいくよ」と
応援を約束し許可てくださいました。

そこでタイヤショップイマージンスゴウ店に
洗い場の屋根を増設し看板を架け替え
タイヤ・キーパーイマージンスゴウ店が誕生したわけです。
谷社長も興味を持ってくださり「イマージン」も何回か
プレジデントコラム取り上げてくださいました。


文章にまとめるとなんか整然とした感じですが
実際はドタバタドタバタの連続で
開業時のスタッフ伊村氏は腰痛を発症し仕事が出来なくなって退社されたとか
一時的に撤退したカノウ店から異動した元店長が入って
閑な店にスタッフが多くなり
「人が多い店はくさる」と言うとおりにギクシャクしたとか
それはそれはいろいろなドラマがあったわけです。


いろいろな理由で会社を去っていった人たちに感謝をあらわす先人の碑
私たちの会社にとって靖国神社に当たるモニュメントです。

小さな引き出しに去っていたスタッフさんの当時の名刺が納められています。
毎年「ゴムの日」5月6日ごろ感謝祭を執り行っています。



タイヤショップイマージンスゴウ店から
タイヤ・キーパーイマージンスゴウ店への
コンセプト変更があったからこそその後の展開につながっていったわけです。
その過程でその一部始終を体験したのが
初代伊藤店長です。 
多くを語りませんが 
そこで磨かれた経験がいまキーパープロショップ岐阜店の運営サポートに
役立っている事は間違いありません。


タイヤが売れるときはタイヤを
タイヤが売れないときはキーパーで
「漁場に禁漁期があるように タイヤ繁忙期には洗車はお断りする場合があります」
ご理解をいただけるお客様へ。
その看板というかフレーズをガラス戸に表明して 
上手く使い分けてタイヤとキーパーを両立させています。


「ツキとは出会いである」といいます。
「ツキが連続して起こることを運が良い」と言うそうです。 
タイヤショップイマージンスゴウ店が
畑違いのキーパーコーティングに出会ったからこそ
キーパープロショップ岐阜店も誕生したわけでして
そういう意味では「運の良い店=スゴウ店」と言えるわけです。
当社がタイヤ小売業をベースにして
車美容業に進出した源流がスゴウ店であるわけです。
ついてるんです。


「タイヤ小売業の売れない時期」というのは一見困った時のような気がしますが
実はチャンスの芽であったわけです。

スゴウ店はタイヤという「物」の売れ行きと言う変動が
キーパー=サービス業という「事」を引き寄せてくれ
さらに二代目店長の臼井君という「人」まで引き寄せてくれました。
ここにおいて「人」「物」「事」が陰陽結び合ったわけです。


この後編は その三に引き継がれます。








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