虹の国へ-日々を楽しんだり嘆いたりしちゃったりして-

平成21年度3次隊青年海外協力隊として
南アフリカ共和国での活動記録

2010年サッカーW杯南アフリカ大会に向けて-part1治安-

2010-05-08 20:52:35 | 南ア-W杯-
日本に住む友人や他の国の協力隊員より
W杯関連の情報を提供してくれという依頼を受けましたので、
今回から全8回にわたり、いよいよ1ヶ月ほどになった、
サッカーW杯南アフリカ大会に向けての情報を
現地南アフリカから協力隊目線でお送りします。

協力隊員は、首都プレトリアや第一の都市ヨハネスブルグ、
観光都市ケープタウン、ダーバンなどの大都会ではなく、
あくまで田舎の田舎で生活しているので、
大都会に生活する報道記者とは違った視点での
協力隊目線からの現地情報を提供していきたいと思います。
というわけで、これからの情報はあんまり参考にならないかもしれませんが、
せっかくなので便乗しようと考えた企画です。

とまあ前置きが長くなりましたが、
第1回のテーマは、「治安」です。

南アのことをネットで検索すると、
たいてい危険とか、治安が悪いという情報が常に一番に出てきます。
特に、開幕戦と決勝戦が行われるヨハネスブルグは、
世界最大の犯罪都市と言われ、旅慣れた旅行者でもいかないとされています。

実際はというと、
かなり危険であることには変わりありませんが、
それは諸外国と比べてもそこまで違いません。

特にW杯期間中は、スタジアム周辺を
民間警備員を含む何百人の規模で警備しますし、
南ア政府も国をあげて治安対策に取り組むと
日々ニュースで述べています。

ただこの際、注意しなければいけないのが、スタジアムを離れた場所です。

移動手段については、次回以降に書きますので、今回は割愛しますが、
現地の有識者や警察の方は、
スタジアム周辺の街の警備は、かなり強固なものになるが、
開催都市以外の都市またはスタジアムより離れた宿泊施設周辺では、
セキュリティが手薄になるのではと警鐘を鳴らしています。

というわけで、
サッカー観戦に来られる方で、
そのあとに周辺の観光をしようと思っている方は、特に注意が必要です。

ちなみにこの国では、
若者の窃盗集団を「Tsotsi(ツォツィ)」と呼びます。
彼らは、複数(2人~5人)の集団で犯行におよびます。

もし彼らに遭遇したら
無抵抗に徹した方がいいでしょう。抵抗すると命があぶないからです。
彼らは、日中にも人前でも平気で犯行をしますので、
避けようがないのですが、極力一人で行動しないことを強くお勧めします。
(日本から一人で日本代表を応援しにくる方はツアー観戦をお勧めします。)

日本でも「tsotsi(ツォツィ)」という映画が公開されていました。
もちろんこの映画は南アのヨハネスブルグを舞台に作られていますので、
南アの現状を知りたい方は、ぜひTSUTAYAへ行って借りてきてください。

この映画、南アに来る前に一度、帰ってからもう一度、
計2回見る価値があると思います。

今回の写真は、
先日プレトリアに上がった際に通過した
南ア最大の都市ヨハネスブルグの様子です。
夜は出歩かない方がいいと思います。