東京 DOWNTOWN STREET 1980's

東京ダウンタウンストリート1980's
1980年代初頭に撮影した東京の町並み、そして消え去った過去へと思いを馳せる。

中央区日本橋馬喰町

2011-05-18 18:05:53 | 中央区
中央区は終わりかと思っていたら、神田を歩き回っていた時に隣接部で撮影した分が出てきたので、まずはこれから。馬喰町は浅草橋にほど近い辺り。江戸時代には江戸周辺部の訴訟沙汰を取り仕切る関東郡代がこの辺りにあった。関東大震災以前までは、この辺りを郡代と呼んでいたという。震災復興では、靖国通りが新しく東西を貫いたことで町の様相が大分変わった。撮影は1982年1月31日。現在の画像は2011年5月18日。

一丁目14番。まずは靖国通り沿い。畔上ガラス工業のビル。隣はレースの溝呂木株式会社。今はガラス張りの繊維系の会社のビルになっているようだ。溝呂木のビルが窮屈そうにしている。日本近代建築総覧によると、畔上硝子工業ビル、昭和2年築、4階建てとのこと。


二丁目4番。靖国通りを渡って、左衛門橋の方へと向かうアプローチの左側にあるのが吉田薬局。この建物の面白い所は、左側にも別の店があって、これが一つの建物であるところ。左側の方が看板建築らしいのも面白い。薬局は健在だが、左側の店は閉じている。


二丁目5番。その向かい側、鳳凰軒という中華料理店。立派なビルになって盛業中である。


二丁目4番。橋へ向かわず、薬局の横の道を神田方向へ進んでいき、最初の交差点で右角を振り返ってみると面白い形の建物があった。テラス「グルッペ」はどんな店だったのだろうか。休日の撮影のせいで閉まっているのか、既に営業していなかったのか。


今にして思えば、この町の特に一丁目辺りから日本橋横山町界隈ももっと撮影していけば良かったと思う。あの頃はあの頃で精一杯ではあったのだけど。もっとあっちもとかはいくらでも後悔してしまう。


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