今日の本は、解剖学実習の学生向けに出版された、千葉正司著「線描・骨学実習」。
これは標本画と呼ばれる分野になりますが、研究者自身が観察写生したものです。
標本画を見るのは基本的なことを知っている人が対象なので、細部に観察の視点を持っていくために、美術的なデッサンとは違い空間的な位置をあまり意識しないで均等に観察することが大切になるので、立体感はなくなるが不思議な空間が出現している。
これらのスケッチが美しいのは、純粋に目的に向かって観察しているからだろう。
エゴン・シーレに近いものを感じるくらいだ。
昨日の格言のなかの、「才能」という言葉が心に引っ掛かっていて、考えていたところ、夜中に荒川静香とイチローのドキュメンタリーを観た。
そこで次の格言がその答えに近いと思った。
トルストイいわく、
「才能とは、異常なる忍耐をいう。」