外に無く、内に有ること。

美を感じること、自然に生きること。

いつの日か、目覚めるのか?

2010-01-24 11:04:25 | 日記


今日も人形写真集、恋月姫「震える眼蓋」。
恋月姫の人形が今一番、美しい人形たちだと思う。

少女趣味を究極的に追い求めるとこの形になると思わせる。
しかも多くの人形は瞼を優しく閉じている。
いつの日か、きっと眠りから覚めるはずだ。

10年ほど前、恋月姫の人形を扱う人形店で、欲しいというお客さんに、「一体200万で、200番待ちになります。」とお店の方が言っていた。
今はどんな値段になり、どれだけの順番待ちになっているのだろう。
きっと一生かかっても作り切れないくらいだろう。
そういえば、故有元利夫さんも「これからの描いてない絵もすべて売れてしまっているんだ。」と言っていた。
一生分以上の予約があり、それを作っていく。
それは作家にとって幸せなのだろうか。

萩尾望都いわく、

「人形は眠っている、沈黙と静謐の中。
 いつか時がくれば天使に羽化するだろう。」


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