外に無く、内に有ること。

美を感じること、自然に生きること。

すべての絵画はコラージュである

2009-06-29 00:30:30 | コラージュ


イラストは仮面をテーマとしたエッセイに付けたものです.
このブログもひとつの仮面なのかも知れないね、知ったかブッタの仮面。ブーブー。

エルンストのコラージュに到る迄の歴史的に重要なものに,チューブ絵具の発明があるように思えます.
それまでは絵具は,顔料を擦り,展色剤(接着剤)で練って絵具を作っていた.
要するに「絵画とは顔料を画面に接着させるということ」である.
この時点ですでに微細な視点では「すべての絵画はコラージュである」ともいえるのか?

印象派などの野外製作はチューブ絵具と共に盛んになる.
チューブ絵具はかなり粘度の高いもので有ったのだろうと思います.
それによって絵具の定着がよくなり,点描技法などの発展もあったのではないか?筆だけでなく、直接チューブで描く、パレットナイフで塗り込む。
色を置いていくという感覚が自然と浸透していく基盤となり,そこにセザンヌの色面の分割による構成的な画面が,キュビズムを生みだす。
そうして色面の構成の中で質感のコントラストを求めるために,パピエ・コレという貼り絵の一種が誕生することになる.

エルンストはパピエ・コレの中に新しいイメージの可能性を見出し、コラージュへと発展させた。
これが私の考えたストーリーですが、どうですか?
でも、道には常に横道がつきもの、コラージュにも、他にダダイズムからのフォトモンタージュのものがあります。
そのことは、またあした、、、

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