人体解剖書を検索しているうちに,明治23年版の「実用解剖学」というのを見つけた.
明治10年頃までは,日本の製本は,殆どが和製本だったようなので,洋製本になって10年くらいのものだ.
120年ほど前の出版なんだけど,今の普通の本という体裁にようやくなった頃です.
昨日届いたのを見ると,巻末の著者と発行者の肩書きに,山口県士族とある.
まだ長州藩とか士族とかの階級がいきているんだね.
社会の中枢はまだ幕末の志士が担っている頃の時代だ.
今考えると,この本の120年の間に,色んな出来事があったと思うと,歴史って物凄いスピードで動いているんだ.
今が変化が激しい時代と思ってたけど,人類は常にすごいスピードで発展したんだね.
守られるものと捨て去られるものの違いって,何処にあるんだろうね.