
■【心 de 経営】『書話力』を高める ストーリー作り ■7203 〃話のネタ〃を起承転結で展開する

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私には、「正しい日本語」とはなにか、というようなことを書いていくだけのバックグラウンドがあるわけではありません。一方で、人前でお話をする機会が多々あります。少しでも「美しい日本語ですね」と言われるような言い方をしたいと平素からこころがけています。
経営コンサルタント歴半世紀の経験から体得した『書話力』を皆さんとわかちたいと考え、図々しくここにご紹介します。あまりにも「あたり前」すぎて、笑われてしまうかも知れませんが、「あたり前のことが、あたり前にできる」という心情から、お節介焼き精神でお届けします。
経営コンサルタント歴半世紀の経験から体得した『書話力』を皆さんとわかちたいと考え、図々しくここにご紹介します。あまりにも「あたり前」すぎて、笑われてしまうかも知れませんが、「あたり前のことが、あたり前にできる」という心情から、お節介焼き精神でお届けします。

■【あたりまえ経営のすすめ】3 すべてのビジネスパーソンがめざす一歩上の発想とスキル
時代に即したスキルを磨きながら、業務に活かし、自分の更なる成長に繋げるにはどうしたらよいのでしょうか。その方法は、多岐にわたると思います。
「あたりまえ経営のきょうか書」シリーズの第三章として、経営コンサルタントという仕事を通して、感じてきたことを、ビジネスパーソンに共通する面を中心にお話しています。

■3-720 ストーリー作り
〃話のネタ〃が決まったら、どの様な主旨で、何を目的とした文書作成なのかを明確にし、それを、どの様な流れで記述していくのかを決めます。
この〃話の流れ〃を〃ストーリー作り〃といいます。

〃話のネタ〃が決まったら、どの様な主旨で、何を目的とした文書作成なのかを明確にし、それを、どの様な流れで記述していくのかを決めます。
この〃話の流れ〃を〃ストーリー作り〃といいます。

■7203 〃話のネタ〃を起承転結で展開する
これまでご紹介してまいりましたように、ストーリー作りは、〃話のネタ〃、すなわち、題材となることについて、何を書くのかから始まります。
〃話のネタ〃を稔らせるための材料は、私たちのまわりに無数にあるといえます。数が多いだけに、その中からピックアップするとなると結構難しいですね。しかし、それをもとに文章に創りあげる作業もまた、別の難しさがあります。
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これまでご紹介してまいりましたように、ストーリー作りは、〃話のネタ〃、すなわち、題材となることについて、何を書くのかから始まります。
〃話のネタ〃を稔らせるための材料は、私たちのまわりに無数にあるといえます。数が多いだけに、その中からピックアップするとなると結構難しいですね。しかし、それをもとに文章に創りあげる作業もまた、別の難しさがあります。
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文章を書く基本のひとつに、昔から「起承転結」ということが言われてきています。起承転結を知っていますものの、その利用法は意外と学んできていない人が多いのではないでしょうか。
かくいう、私自身も、起承転結について、キチンと学んだ記憶がありません。一方で、毎日、ブログを始め、文章を書くことが日常になっています。その経験から、私流の独善的な起承転結についてお話します。
◇ 「起」
起承転結というのは、「起」すなわち「起こす」、「筆を起こす」ことで、導入部分の文章のことです。
しばしば「まず、結論を言う」ということが言われますが、私は、ケース・バイ・ケースで対応しています。せっかちな上司への報告書などでは、結論を先に述べるようにしてきました。
しかし、相手をこちらに引きずり混みたい、言いたいことをすべて話したいというようなときには、じらし作戦をとります。すなわち、自分の言いたいことで、相手が興味を引きそうなことをチラッと見せます。相手が、「それでどうなるの?」と乗ってくるように仕向けます。
講演などの場合には、これから、何について話すのかをまず紹介しておきます。それにより聴き手は、「この話は面白そうだ」と感ずれば最後まで興味を持って聴いてくれる可能性があります。その状態に持ち込めば、あとは起承転結の「承」に繋げれば良いのです。
◇ 「承」
起承転結の「承」は、「受ける」「受け継ぐ」という意味です。
「起」で相手が興味を持ったところで、それを持続させるために「起」の内容を受けて、その内容を具体的に、わかりやすく説明して行きます。すなわち「承」では、相手の興味を増幅させ、理解を高めることに重点をおきます。
◇ 「転」
「起」や「承」で相手が食傷気味にならないうちに、「転」で方向転換をします。
「承」で「起」をかみ砕いて話した内容の信憑性を高めるのが「転」です。事例を挙げたり、根拠を示したりします。最も論理的な部分であるとともに、最も身近に感じさせる部分でもありますので、テクニックが必要です。
◇ 「結」
「結」は、訓読みでは、名詞なら「結び」となります。すなわち、締めくくりをする部分です。
ここでは、それまで書いたり、話したりした部分を整理し、まとめます。内容によっては、解決の方向性や解決策を提示し、これを実行しますと、どのような効果があり、どの様に現状が好転するのかを熱を込めて話したり、書いたりします。要は、聴き手・読み手が行動に繋げ、良い結果を生み出せるように、ヒントを差し上げる部分です。
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私は、経営コンサルタントとして起承転結を更に活かすために、これをベースにした「SOPE法」を自分で利用し、またひと様にご紹介しています。
「起」を「Situation」と捉え、現状の状況や事実を述べるようにしています。
「承」を「Opinion」として、自分の意見や考え方を述べます。
「転」を「Proposal」として、起承のために、何をしたら良いのかを提案します。
そして「結」を「Expectation」と捉え、これを実行することによって、どの様な変化をもたらせるか、すなわち予想できる帰結はなにかについて、話したり、書いたりします。
起承転結とは、全体にメリハリを持たせ、単調さを防止しながら関心度を次第に高め、聴き手・読み手にメリット感を持たせ、成果に繋がるようにできるテンプレートのようなものなのです。
「起承転結」は、全体の流れ、すなわちストーリー作りを俯瞰的に見て構成するのに効果的です。では、「起承転結」の各々を、どの様に話したり、書いたりしたら良いのかの、助けとなる材料・要素として何があるのかについて、以下にお話しして参ります。
<起> 説明 類推と比較 例話
<承> 実例、詳細説明
<転> 統計的数字 証言
<結> 繰り返し
かくいう、私自身も、起承転結について、キチンと学んだ記憶がありません。一方で、毎日、ブログを始め、文章を書くことが日常になっています。その経験から、私流の独善的な起承転結についてお話します。
◇ 「起」
起承転結というのは、「起」すなわち「起こす」、「筆を起こす」ことで、導入部分の文章のことです。
しばしば「まず、結論を言う」ということが言われますが、私は、ケース・バイ・ケースで対応しています。せっかちな上司への報告書などでは、結論を先に述べるようにしてきました。
しかし、相手をこちらに引きずり混みたい、言いたいことをすべて話したいというようなときには、じらし作戦をとります。すなわち、自分の言いたいことで、相手が興味を引きそうなことをチラッと見せます。相手が、「それでどうなるの?」と乗ってくるように仕向けます。
講演などの場合には、これから、何について話すのかをまず紹介しておきます。それにより聴き手は、「この話は面白そうだ」と感ずれば最後まで興味を持って聴いてくれる可能性があります。その状態に持ち込めば、あとは起承転結の「承」に繋げれば良いのです。
◇ 「承」
起承転結の「承」は、「受ける」「受け継ぐ」という意味です。
「起」で相手が興味を持ったところで、それを持続させるために「起」の内容を受けて、その内容を具体的に、わかりやすく説明して行きます。すなわち「承」では、相手の興味を増幅させ、理解を高めることに重点をおきます。
◇ 「転」
「起」や「承」で相手が食傷気味にならないうちに、「転」で方向転換をします。
「承」で「起」をかみ砕いて話した内容の信憑性を高めるのが「転」です。事例を挙げたり、根拠を示したりします。最も論理的な部分であるとともに、最も身近に感じさせる部分でもありますので、テクニックが必要です。
◇ 「結」
「結」は、訓読みでは、名詞なら「結び」となります。すなわち、締めくくりをする部分です。
ここでは、それまで書いたり、話したりした部分を整理し、まとめます。内容によっては、解決の方向性や解決策を提示し、これを実行しますと、どのような効果があり、どの様に現状が好転するのかを熱を込めて話したり、書いたりします。要は、聴き手・読み手が行動に繋げ、良い結果を生み出せるように、ヒントを差し上げる部分です。
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私は、経営コンサルタントとして起承転結を更に活かすために、これをベースにした「SOPE法」を自分で利用し、またひと様にご紹介しています。
「起」を「Situation」と捉え、現状の状況や事実を述べるようにしています。
「承」を「Opinion」として、自分の意見や考え方を述べます。
「転」を「Proposal」として、起承のために、何をしたら良いのかを提案します。
そして「結」を「Expectation」と捉え、これを実行することによって、どの様な変化をもたらせるか、すなわち予想できる帰結はなにかについて、話したり、書いたりします。
起承転結とは、全体にメリハリを持たせ、単調さを防止しながら関心度を次第に高め、聴き手・読み手にメリット感を持たせ、成果に繋がるようにできるテンプレートのようなものなのです。
「起承転結」は、全体の流れ、すなわちストーリー作りを俯瞰的に見て構成するのに効果的です。では、「起承転結」の各々を、どの様に話したり、書いたりしたら良いのかの、助けとなる材料・要素として何があるのかについて、以下にお話しして参ります。
<起> 説明 類推と比較 例話
<承> 実例、詳細説明
<転> 統計的数字 証言
<結> 繰り返し



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