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海外向け味付けタイ・アクション大作! 『トムヤムクン』

2005年12月15日 | タイ映画
 やっと感想を書くことができるよ~。アクション映画好きの間では結構話題になっていてるし、作品レポートなんかもネット上で掲載されているのでどうしようか?と思ったりしていたのだが、やっぱ書かなきゃマズイでしょ。巻頭に《タイ映画》と謳ってあるから。と、いうことで今回はトニー・ジャー主演最新作『トムヤムクン』(05)です。

 ストーリーはいろんな所で紹介されているとおり、象使いの主人公・トニーが、ふとしたことで王室に献上するはずだった象をチャイニーズマフィアに盗まれ、彼等の本拠地がオーストラリアのシドニーにあることを知った彼が、象を助けに単身シドニーまで殴りこみをかける…というもので、基本的には前作『マッハ!』と大して変わりません。ただ、今回は舞台が海外にまで拡大したので、トニーの《田舎者》っぷりが物凄く誇張されていて観ていて可哀想になります。言葉は分からない、他者に協力を求めない、それでいて格闘技術は天下一品ときたら現実社会では絶対有無も言わさず逮捕でしょうね。これはこの作品を海外のバイヤーにセールスしやすいよう主人公のキャラクターはなるべく分かりやすいように(言葉が分からないタイ人以外の観客でも観れるように)した結果じゃないだろうか?その結果、タイ人の観客にはあまり評判はよくなかったとの話をこれ(VCD)を買った店の店長さんや他のサイトでも聞いている。やっぱり自国の評判あっての海外進出だよな、と思う。
 
 じゃあ、つまらないか?と問われると、これがまた前作以上にアクションがてんこ盛りで楽しいのだ。予算もアップしたせいもあって、大掛かりな河でのボートチェイスはあるし、ホテルの下から上に登りながら闘うシーンを1ショットで撮ってみたりとピンゲーオ監督、好き放題やっている。格闘アクション好きの私としては、今回3人の違ったスタイルの敵が登場するのが良かった。プロレスラーや中国武術といった想定内のタイプのほかに、映画史上初であろうカポエイラ使いが登場するのだ。トニーの変則的な軌道の蹴り技に決して劣らないカポエイラの蹴り技は必見だ!日本公開予定は2006年GW。さぁ、貴方は待つか?それとも買って観るかどっち?!

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1 コメント

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はじめまして (arudenteな米)
2006-04-20 17:20:58
映画自体は単純な内容でありますが流れる動きは一見以上の価値はありますね。

トニーの台詞の無さはある意味吃驚。

これだけ主人公と他の登場人物が絡まない映画も珍しい(笑)
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