おじいちゃんの小さな疑問集(旧:おもりぽ)

「おじいちゃんがふと抱いた小さな疑問」を、載せさせていただきます。答えや共感や異論があればぜひコメントを!

片田舎町内会リポート.10

2006年12月28日 | Weblog
 多くの職場は、今日(1・28)で仕事納め。一方、年末年始はかきいれどきで多忙の方も。さまざまの事情の方が入り混じり、街中何だかあわただしい風景です。そんな中で…夏祭りの話し。

【リポート10.夏祭りの会場設営】
 夏祭りの役割の詳細を決める、あけぼのA丁目役員会の翌週末から、ぼくは例によってお祭りの寄付を、12世帯分せっせと集金して回ってました。このころからぼくは、集金の類の回覧用資料には、赤字で大きく「×月×日(土)、×日(日)あたりに、集金に回らせていただきます!! 」と記載しておく技を開発。こうしておくと何も書かないのと比べ、集金効率が格段に上がります。中には、その週末は留守をするからと、我が家のポストに届けておいてくれる世帯もあったりして。

 こうして、集金のコツはつかんできたものの、徴収し終えたお金を、会計の方に届けるのがひと苦労でした。町内会費は「あけぼのA丁目の会計役員」に届けますが、こちらは問題なし。赤十字の寄付や、夏祭りの寄付などは「あけぼの東区の会計役員」に届けるのですが、こちらがとても手間です。

 というのも、こちらの会計役員はご主人(60代とおぼしき男性)がやっていて、土、日でも、留守がちです。で、奥さんはというと、まるで会計役員仕事には無関心。それどころか敵意を持っているのでは?と思うほど…。

 集金し終え、締め切り前にお届けしようと、まず電話をします。すると奥さん登場。「あのう、自治会A班の、お祭りの集金分をお届けしたいのですが」とぼく。「えっ?わたしじゃ解んないから。自治会は主人だから、主人に届けてちょうだい」と、奥さん。「ええっ、はいっ。ご主人は何時頃ご在宅でしょう?」「さあ、夜にはもどるんじゃないのかね」と、まるで他人事なのです。

 で、遅い時間では失礼と、夜8時前に再び電話。ここでご主人が戻っていれば良いのですが、いないとまた、先の会話の反復となります。連絡を取り始めて、その日のうちに届けられれば良い方で、たいがいは後日、同様なやりとりの後、ようやくご主人在宅時間にお届け完了という手間が生じます。「奥さん!自治会と関係ないのはいいけど、あんたせめて預かればいいじゃないの!」と、みのもんた風に声を荒げたくなるのですが…。

 話しを夏祭りに戻しましょう。こんな集金業務にいそしんでいる週末に、公民館の前を通ると、そこでは神輿が、着々と組みあげられつつありました。着々という表現は、時々通ったついでに眺める、ぼくにとっての印象です。組んでる当人達にとっては、遅々なのかも知れません。

 いずれにしても神社の神輿ではないので、普段どこかに奉納され飾られているわけではなく、白木ながらそれっぽい形に、都度組みあげる必要があるんですね。そこそこ高さも重量もありそうなので、毎年組む、そしてバラスのは、結構な手間と思えます。

 神輿が組みあがって全容を現した次の週末、7月末(土)の、いよいよ祭り当日を迎えました。今年の梅雨は長くて、この週末も何だかぐずついた空模様。しかし天気予報は、夜に向けては次第に晴れる予報でした。

 当日は早朝も早朝、何と!朝6時に、自治会役員が全員、公民館前に集合しての会場設営から始まります。公民館近くの公園での会場設営の内容はおおざっぱに、3つあります。

①イベント進行の中枢となる、櫓を構築する

②出店や事務局、受け付けとなる、各種テントを張り、所定の位置に据える

③照明やちょうちん、行灯など、夏祭りらしい雰囲気の飾りつけをする

 朝6時に集合しての最初の作業は、公民館の外の物置等に格納してある、上記3つのためのさまざまな組上げ材料や、装飾物、テント類を、公園まで運び出すことでした。これは、物置等への格納状況をよく知っている方々が、取り出しの手順を指示。格納状況を知らない人は行列をつくって、物によってはリレーで運び出し、物によっては一人一人が公園まで運搬をし、物によっては2人か3人か4人で組になって運ぶという方式で、着々と進められました。

 それにしても、ちょっと大きめの平屋の戸建てといった程度の公民館のあちこちに、よくまあこれだけの物が格納されていたものだと思うほど、たくさんの物を公園に運び出しました。運び出し終えるのに、2時間近く要しました。

 ①の櫓の構築は最も時間がかかるとみえ、最初に構築部品が運び出されて、他の物の運搬途中からもう、構築作業が始められました。これは、おそらくはあけぼの東区の中でも老舗の自治会とおぼしき、「あけぼの会」が主な担当です。
 
 後で聞いた話ですが、櫓だとか、足場だとか、一定以上の高さの構築物構築にあたっては、資格保有者がいないといけないとか。当自治会の櫓は、資格ホルダーがいるほどの高さではないのだそう。でも、しっかりと強固に組まないと、大勢の人が集まる場なので、事故になってはいけません。

 構築中の事故の可能性もあるわけで、「保険などはどうなっているんだろう?」と、心配になっちゃったりしました。かつてぼくは広告会社に勤務していて、イベント会場などでのブース等の設営や、撤収に立ちあう社員等はもれなく、損害保険に加入していた記憶もあったものですから…。

 必要物を全員で公園に運び終えると、あけぼのA丁目のその後の主な役割は、テントの設営です。このころ時刻はすでに8時近く。公園の中央でやっているし、高さもあるし、構築中の掛け声なども勇ましい、どうみても何か主役っぽい櫓の構築を横目に、ぼくらA丁目役員は、地味にテントの組みあげと、所定位置への設置にむけ、もそもそと動き始めました。

 しかしテント設営は脇役とはいえど、なかなかこれがテキパキとスムースにはいかない、難作業だったのでありますっ。
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 次回「リポート11.会場設営後半」に、つづく…。設営作業はまだまだ続くのです、疲れるけど。
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片田舎町内会リポート.9

2006年12月22日 | Weblog
今日12/22(金)は、忘年会のピーク日???、そんな冬に、夏祭りの話ですけど…。

【リポート9.夏祭り準備】

 今年の梅雨は例年より長くて、7月に入ってもなかなか梅雨が明けない、うっとおしい天候が続いたように記憶しています。そんな中、7月初めの日曜に「あけぼのA丁目自治会、第3回役員会」が開かれました。6月のあけぼの東区自治会懇談会をうけた、7月末の土曜に予定されている、夏祭りの開催について。これ一色の、会合であります。

 公民館の役員会場についてみると、テーブルが4つの島に分けて設営されており、役員や班長の座る位置が、あらかじめネーム表示により指定されていました。班長の席には、まるで当然というたたずまいで、夏祭りの寄付集金の依頼文書と、各世帯から集金する際の領収証が乗せられています。

 会合は、集金については「依頼文を読めば解るでしょ」とばかりにほとんど触れられないまま、A丁目自治会が担う役割りについての説明から始まりました。その紹介の前に、夏祭りのざっくりとした段取りとしては、以下のようなものだそう。

1.有志により数回の週末を利用して、子供達に引かせて練り歩く「神輿」を組んでおく

2.7月末(土)の朝6時、公民館そばの会場である公園に集合し会場設営をする

3.同日午後、神輿が出発して町内を練り歩く(交通規性や、交通整理開始)

4.同日夕6時より各種出店での販売を開始し、同時にカラオケ大会などイベント類を進行する

5.同日夜9時、夏祭を終了する

6.翌日の日曜朝7時、会場である公園に集合して設営物を撤収する

 そのうち、2.と6.については、あけぼの東区の役員全員であたる必要があり、当然その構成組織の、あけぼの5丁目も役員(ぼくら班長も役員のうち)総出です。以前は夏祭りは土、日の2日間行われていて、土曜1日だけになったのはつい最近だそう。日曜夜終了の場合、月曜に撤収だったでしょうから、その場合多くの人は仕事などあるわけで、どうしていたんでしょうね?

 2.と6.以外について、あけぼの5丁目が担うのは、大きくいって2つ。ひとつは交通整理。もうひとつは、出店の中で、かき氷と、焼きそばの2店を運営すること。当日の役員会の4島は、この2つの役割を、さらに分割した役割のグループで構成されていました。以下のように。

①島.焼きそば店の運営

②島.かき氷店の運営

③島.上記2店用の具材の買い出し

④島.夏祭り会場の公園周辺の交通整理
 
 ぼくは①の、焼きそばの島に割り振られていました。例によって、全体のざっくりとした段取りや役割の説明が役員からされた後は、各島で、それぞれの役割内での詳細を話し合って、決めて下さいという進め方です。決定事項は最後に全体で確認しながら、修正を加えたりして共有されます。このやり方は、ネット活用などとは縁遠いながら、なかなか有効な方法ではあるな、と感心させられます。

 中におしゃべりに没頭しているおばちゃん達もいるので、全員がしっかり正しい情報共有ができてるかどうかは別にして…。しかしそんなおしゃべりおばちゃんには、重責は回りません。それに実施段階になって「えっ、何?私どうするの?」などと言って、回りの人に聞きまくるのが上手なので、おばちゃんはおばちゃんで、ちゃんとキャッチアップしてくるのです。春のレクの経験で、ぼくはそのことに気づきました。
 
 焼きそば島のメンツを見渡すと、前回春レクで一緒だった、口髭さんも、黒眼鏡さんもいません。班の若い番号順で役割を区切るという方法は、今回はとられなかったようです。8人中男性は3名。ぼくと、ぼくと同世代か少し年下と思われる、小柄な元プロ野球ヤクルトOBの栗山似の方。それと、70代と思われる、春レク飲み物班でも一緒だった方。後は、女性です。

 焼きそば店の切り盛りについては、去年経験のある役員が、概要を説明してくれました。具材は、3玉で1袋の、粉ソース付焼きそば、キャベツ、豚肉、紅生姜、青のり、液体ソース。液体ソースは、焼きそば付帯の粉ソースで不足した場合、必要なんだそうです。他に必要なのは透明な容器、わり箸、輪ゴム、透明ビニール手袋。

 作る段取りとしては、キャベツを焼きそば担当の全員で、各自が1人2個程度、家で刻んで会場に持って来る。豚肉を公民館でゆでる。ゆで汁は、焼きそばを焼くときのほぐすのと蒸す用に使うため、捨てずに出店まで運んでおく。準備としてはおおよそそんな感じ。

 後は、焼きそばを鉄板で焼き、できあがったものをボール等に入れ裏で控えるバックヤード部隊に渡す。バックヤード部隊は数人ビニール手袋をして待機していて、そばや肉やキャベツをケースに取り分ける。青のりや紅生姜をかけ、輪ゴムをかけ、販売テーブルに渡す。そして、販売担当により1折100円で売られる。という流れが良いそうです。

 焼きそば島内の役割分担は、前と違ってあっという間に決まってしまいました。だって焼く係りは、ぼくを含めた男性3人でやるしか他に選択肢はない。また、折詰めバックヤード作業と販売は女性陣が、「交代でやりましょうね」で、話しあいはしごく簡単で済む道理でした。

 全体での確認内容を、焼きそば担当に関連するところで紹介します。会場設営が終わったら、③島.の買い出し担当が、あらかじめ注文しておいた、氷(かき氷用や、他の店で冷やすために使う氷)や、キャベツ等の食材や、折や、紙カップを取りに行って、公民館や夏祭り会場の店まで運ぶ。運び終えるのは午後1時頃なので、焼きそば担当は、各自キャベツを2個程度取りに行って、家にもどりキザム。

 そんで午後3時頃キザんだキャベツを持って店に集合。そこから、夕方6時の販売開始を目指し、豚肉を公民館でゆでるとか、折などをセットするとか、試し焼きをするとか、とにかく夏祭りのなかでの役割分担に沿った仕事が始まるという、そんなイメージを共有したわけであります。

 焼きそば担当の若手女性が、「焼く人が3人ではきっと大変。うちの旦那も焼き担当として、その日は手伝わせましょう」と言ってくれました。ぼくはぼんやり、「70代の方はあてにならないだろうから、ぼくと、栗山似さん、手伝い旦那の3名で、午後4時頃から9時まで、焼きそばを焼き続けるということか。1人1.5時間以上焼いている計算?」と、考えました。その大変さは、まだその時は理解できていなかったのであります。
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 次回「リポート10.夏祭りの会場設営」につづく…。いよいよ夏祭り当日の、長い長い1日の始まりです。
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片田舎町内会リポート.8

2006年12月19日 | Weblog
【リポート8.六月以降の活動】
 平成18年度自治会班長としての仕事は、3月後半の日曜日から始まり、すべりだし4、5月は多忙でした。特に5月は、クリーン運動あり。雨で弁当や飲み物や賞品の配布会になってしまったけれど、春のレクがあり。それに加えて、赤十字の募金もあったため、自治会関係の何らかの仕事がない週末はないという感覚。

 おかげで、前に住んでいた地元ソフトボールチーム関連の試合には、リーグ戦もトーナメント戦も出られずじまい。どうせ出ても、たいして活躍はできないんですけどね(イジケ)。だからといって、来年の自治会での重責回避を考えると、そのうっぷんを町内会の仕事で活躍して解消するわけにもいかず。せいぜい面白ネタをみつけて楽むことで、密かにウサを晴らしていたわけであります。

 そんな5月までの多忙状況とはうって変わって、6月は上位組織である、「あけぼの東区の懇談会」という名目の会合が1度あったのみです。もっともこの時期は梅雨時で、せっかく自治会関係の仕事がないのに、ゴルフだソフトボールだと言って、遊び歩く予定も組めない時期でもあるのですが。皮肉なことに…。

 愚痴はともかく、6月後半の日曜日に行われた会合の内容は、主に3つでありました。ひとつめは、「東区公民館の会館運営役員と、あけぼの東区の自主防災役員の名簿をメンテしましたので、資料として配布します」、というお知らせ。両方とも、あけぼの東区やその下位組織である、あけぼのA丁目自治会の役員を、会館運営委員や、防災役員に言い換えて作ってあります。要は会長から班長まで、それぞれの組織役員の、兼務ということ。

 それにしても、防災役員の中の末端の役割も班長である自分が担っていることを、ぼくはここでアラタメテ知ったというか、初めて知ったというか…。行事だの募金だのの役割の中身より、むしろ自主防災の方が活躍の頻度は少なくとも、重要度は高いのでは?と、思ったりしたのですが。

 2つめは、「環境問題だの、衛生問題だの、改善を行政に要求したいことがあったら、各班の班長は班の住民の要求をとりまとめて、申告してちょうだい。そしたら自治会として、陳情しないでもないかんねっ」、という周知。

 そして最後の3つめは、「7月はいよいよ、あけぼの東区という単位で開催する最大のイベント、夏祭りがあります。これに向けて募金の集金を始め、準備も周到にしなくちゃならず、気合入れていきますよーん」という、頭だしの周知です。

 懇談での議題の順番からしても、「配下の住民からの要望があったら、陳情しないでもないよ。その代わり、夏祭りは、しっかり募金してもらい、役員には仕事してもらうかんね」といった、そんな意図が透けて見えると思ったのは、ぼくだけ?

 で、6月はこの集会以外の町内会仕事はほとんどナシ。でもホントにそれは、最大のイベント、夏祭りの準備と開催に向けた、つかの間の休息であったかも知れません。それにしても今ぼくが住んでいるあたりは、埼玉の片田舎の割に神社も少なく、従って神社主体の祭りが近所にない。その代わりと言うか、ぼくんとだけでなく、公園を会場とした、自治会主催の夏祭りが、とても目につきます。

 近所に神社がないのは、古くは畑や田んぼばかりの広大な農業地域だったエリアが、近年ようやく少しずつ家が建ち、住宅地に変遷してきたということによるのでしょうか? それとも神道が行き渡らなかった、宗教的に盲点の地域だったりして。そういえば、我家の建築の際に行った地鎮祭(工事開始のクワ入れの行事)も、すいぶん遠くの神社に頼んで来てもらいました。購入を契約した地元工務店が、埼玉のさらに相当奥地の、毎年我家でわざわざ初詣に行く、名の通った神社に頼んだので、驚いたりしたことを思いだします。

 前に住んでいた団地のあたりは、旧街道(大名が江戸にのぼったりする街道のこと)に近いこともあってか、大きな神社、小さな神社と、やたら神社が多い地域でした。祭りといえばひと駅先で、7月に大規模な夏祭りがあり、8月には同じ駅で、川を使っての灯篭流しがあるというほど盛ん。ヤンキーや元ヤンキーのおニイさんおネエさんが神輿を担ぎ、地元や近隣のおっちゃんおばちゃんが和太鼓を打ち鳴らし、テキ屋の方々がタコ焼やあんず飴を価格カルテルによる高額な値で売るという、プロの祭り(?)が目白押し。花火大会なんかも、夏は近所でない週末はないくらい、ひしめきあっている行事でした。

 それに比べるとこの当たりででかい祭りは、これも行政主催の街をあげた、公営の公園で開催する夏祭り兼花火大会です。プロの祭りに慣れ親しんできたぼくには、「何か物足らないな」と、寂しさを感じていたわけでもあります。
―――
 次回「リポート9.夏祭り準備」につづく…。話題はいよいよ夏の、自治会主催のお祭りへと移っていきます(今回の後半で、既に移ってしまってますね)。
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片田舎町内会リポート.7

2006年12月12日 | Weblog
【リポート7.歩こう会は雨】
 ところで、クリーン運動と春のレクの事前会合の最後は、特に春のレクの歩こう会について、全体の段取りや、連携について確認し合うという、念の入れようでした。そこに、30代とおぼしき細身の男性が発言。「この時間で決めたことは、議事録にして全員が内容を確認し、共有しあうということをしなくて、いいんでしょうか?」…。

 全体でも、4つの各役割内でも、たくさんの大事なことを話しあって決めました。確実に実行されなくては、イベントの円滑な進行に支障をきたす。おまけに、実施自体は3週間も先です。発言は、しごくもっとも…。きっと彼の職場では、当然のごとく決定事項を、何らかの方法で共有しているのでしょう。

 でもここでは、どうやったらいいのか? ぼくの頭には、山のように??????が並んじゃったのです。

 まず、誰が議事録を作成するの? 次に、議事録をどうやって共有すんの? 回覧? 内容を確認して、くい違いをみつけたら、どうやって修正するの? 修正が話しあいを要すことだったら? 臨時役員会を開く? 

 ここまでくると当然、すべてを解決するな簡単な手段として、今の時代ですから電子掲示板とか、eメールとか、携帯電話とか、要はインターネット活用が浮かびます。しかし、メンツをあらためて眺めて吹きだしそうになりましたが、ネットとは極めて遠い世界の方々が趨勢です。

 そんなことで内心面白がっているうちに、数人の噛み合わない発言の後、会長がその場を収めました。会長は、70才手前と思われる角刈り頭の、埼玉の片田舎住まいではあるけど、江戸っ子風の雰囲気の方です。

 「えーっと何ですよ、皆さんいい大人なんだから、決まったことで自分がやらなくちゃいけないことは、しっかりメモでもして覚えといて下さいな。そんで、不明が生じたら、自分の役割のなかの責任者に確認して下さい。当日不都合がでたら、臨機応変にいきやしょうや」

 この頃には細身男性も、議事録とか、情報共有とか、場合によってはネットとかが、とても不似合いな場であることに、ぼくと同じような思考の過程でいきついたと思われ、「そうですね」と、あっさり納得して、引き下がりました。さすが会長!説得力ある、結論です。

 5月21日(日)は晴れで、クリーン運動は無事終了しました。唯一ぼくにとって?だったのは、ゴミ袋が多数供給され、使いきれなかったこと。残りをどうするのか訊くのも面倒だったので、我が家のゴミ出し用として活用する、ストックにさせてもらいました。

 5月28日(日)は、前日から怪しい空模様。役員会で事前に決めた段取りをおさらいすると、雨天の場合は早朝に班長宛連絡網に連絡が回り、班長は「中止で、代わりに弁当配布と抽選をしての景品配布を、11時より公民館にて行う」旨を、参加予定者に知らせる。ということでした。

 当日はやはり雨で、7時頃中止の電話をもらいました。ぼくは8時前には、班の参加予定者に電話連絡を済ませました。そして、10時の待ち合わせ時刻に遅れないよう、傘をさして××スーパーあけぼの店前に向かいます。あらかじめ黒眼鏡さんが注文を済ませていて、箱ごと冷やして用意されているはずの、飲み物の積み込みをするために。

 ぼくが店に着くのと同じ頃、口髭さんもワゴン車で到着。黒眼鏡さんもほどなくやってきました。口髭さんは、商品の仕入れ口の方に車を回し、ぼくら2名は注文した通り飲み物が揃っているか確認のため店内へ。注文品は箱ごと冷やされ、台車に載せられていました。

 ところが、清涼飲料の注文に対して、数が不足していることが黒眼鏡さんと、ぼくの個数確認で判明。店のひとがあわてて不足分を揃えるのに、余計な時間を使いました。雨だからまだいいけど、晴れていて、配布用缶物を公民館の冷蔵庫に貯蔵し、その後折り返しの公園分を車で運ぶという段取り通りだったら、きっとあわてたことでしょう、まったくもう!

 とにもかくにも、全部揃った品物を2人でワゴンに積み込み、黒眼鏡さんは並行して支払いを済ませて、公民館に向かいました。「飲料類は、相当重い。酒屋さんは大変だな」なんてぼんやり考えつつ。

 ぼくらが公民館に到着すると、待ってた女性陣も手伝って荷降ろし。そして各班長は、さっそく自分の班の分の、配布する飲料と弁当を、参加世帯別に仕分けなければいけません。あー忙しい。「Aさんとこは大人2名参加だから、弁当2と、発泡酒2と、お茶缶2ね…」。

 そんな作業をしながらぼくは、「ところで、取りにきてもらうのはいいけど、参加世帯の人の顔を、きっと半分以上は知らないな」と、不安になっていました。ぼくの班10世帯とちょっと中、歩こう会に参加申し込みがあったのは7世帯。そのうち自分を含めて、ご主人なり奥さんなりの顔を知っているのは3世帯かな? 後の4世帯の人はよく解らない…。「取りに来たはいいけど、仕分けた山に×班との表示があるわけでもなく、ぼくの班の参加者は、どうやって自分の分班の分を見分けるのだろう?」と。

 あっという間に11時になって、参加者が続々公民館に集まり始めました。まず景品の抽選くじを引いて、景品をもらい、次に自分の弁当や飲み物を受け取って帰るというフローです。ぼくはとにかく、仕分けた配布物の近くで待機。そうすると、ぼくが顔を知ってる人はもとより、知らない人もぼくを見止めて、「××です。ご苦労様です」と声をかけ、配布物を引き取っていき、ぼくの心配は無用でした。

 ぼくは自分の班の人の全員の顔は知らない。でも、向こうはぼくの顔を知ってる。そういうことです。「うーんいかん、考えているよりご近所の目は、しっかり見ている。今後は酔っ払って帰ったときなど、調子こいて口笛を吹いたり、歌っていたり、ふらふら歩いたりするのは、厳に慎まねばならんな!」と、妙なキッカケで、自らを戒めるぼくでありました…。

 そんなこんなで、せっかくの「あけぼのA丁目自治会」単独開催の歩こう会は、雨にたたられ、歩くことはできませんでした。でも、弁当や飲み物、景品などの配布は、なんとか大きな混乱もなく終えることができました。

 全員に配布し終えてのち、役員の方から、「では班長さんご苦労様。これで解散して結構です」の声がかかりました。ぼくは役割を終えてそそくさと弁当をぶら下げて、雨の中傘をさして家路につきました。

 役員は、公民館に残った様子です。きっと、折り返しと到着の公園で配るはずだった大容量のペットボトル飲料や発泡酒、弁当で慰労会をしているか、ペットボトル飲料を山分けしたのだろうな。と思われます。班長までそれに加えると、本数等が足りない勘定でしたから。
―――
 次回「リポート8.六月以降の活動」につづく…。6月は「あけぼの東区」の会合。7月は一大イベント、夏祭りがあるのです。
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片田舎町内会リポート.6

2006年12月08日 | Weblog
【リポート6.春のレク】
 連休の最初に自治会費を集金し終え、会計の方のお宅に届け終えていたぼくは、5月初めの日曜の第2回役員会には、「班長仕事はちゃんとこなしているもんね」の、エヘン気分で臨んでいました。

 しかし、そんなことは当たり前なのか、「班長の皆様、自治会費の集金ご苦労様です」の挨拶もなく、役員会の議事は進んでいきます。ソフトボールの大会の試合出席も儀性にして(どうせ補欠だけど)、こっちを優先して出ているのに…。

 第2回役員回の、議案は主に2つ。1つは5月末手前(日)のクリーン運動の実施説明。こちらは、全員要領がわかっているので、あっさりとした説明の、軽い比重で終了。もう1つの、「春のレクレーション:歩こう会 5月末(日)」については、「あけぼのA丁目自治会」単独の行事でもあり、決めなくてはいけないことも多く、とても重い比重で進みました。

 過去3年のヒラ世帯暮らしの中で、2年前に1度だけ、ぼくはこの「歩こう会」に出席したことがあります。奥さんが「運動不足だから、参加してみようか」と、申し込みました。当時小学生で、まだ親とほいほいと行動をともにすることに抵抗のなかった、下の子と3人で参加したのです。

 その時の記憶でいうと、

・朝近所の公園に集合して、出発する。

・ウォーキング専用路に入り、1km程度のところまで、歩く。

・ウォーキング専用路沿いの公園が折り返し点となっていて、そこで飲み物をもらう。

・出発した公園まで、引き返す(部分的に来た道とは違う道をもどる)。

・出発した公園で、お弁当や飲み物をもらう。

・全員戻ったとこで、ビンゴ大会があり、参加全世帯なんらかの賞品をもらう。

・解散は正午前頃で、弁当はほとんどの世帯が、家に持ちかえり食べる。
 
 という、きわめてシンプルなイベントです。別に何十kmも歩く、本格歩けツアーではないわけなので。

 それでも、開催スタッフに回るとなると、結構役割があるものですね。あらかじめ役員の方から、昨年の知識や引継ぎをもとに会合で示されていたのは、次のような役割分担でした。

1.飲み物の購入と、提供担当:(×班~○班までの班長と××役員)
  折り返し地点での提供、到着後の公園で提供、弁当に沿えて渡す用の3種

2.弁当の購入と、提供担当:(×班~○班までの班長と××役員)
  到着時渡す弁当を、ほか弁系の店で購入し提供する

3.ビンゴゲーム担当:(×班~○班までの班長と××役員)
  ビンゴゲーム用カードや、賞品の購入と、ゲームの進行、賞品の引渡し

4.安全確保担当:(地元ソフトボールチームの協力)
  ウォーキング専用路に至るまでや、専用路内でも車道を渡る箇所があり、そこでの安全な横断の誘導

 「あと、それぞれの役割内での、さらに細かな段取りや役割分担は、指名された人達で、この場で話合って決めて下さい」と、言われました。

 ぼくは、×班の班番号が若い番号であることもあり、1.の飲み物担当に指名されていました。早速飲み物担当に指名されたおおよそ10人ぐらいで、話し合いをしなければなりませぬ。集会所のテーブルを寄せて、飲み物担当のメンツを眺めると、10人中男性はぼくを含め4人、残りは女性です。

 年齢的には、女性6人は1人をのぞきぼくより年上に見えます。男性4人中、1人は30代の感じで黒縁眼鏡。もう1人はぼくより少し上の50代ぐらいで口髭の方。あと1人は60代後半以上の印象。そんな10人を眺めながらぼくは、「ちゃんとものが決まっていくかなあ…」と、少し不安に思っていました。

 そこに、役員の書記の女性が「これが、去年買った飲み物のリストだそうです」と、紙1枚を我々のテーブルに置きました。この情報によって、今年の参加人数はこれから回覧により募るため、まだ不明ながら、去年の人数とそれに対応した飲み物の種類や量が判明したわけであります。

 見ると、種類としては大別すると、大容量のペットボトル物と缶物の両方があります。そして紙コップなどという記述もあります。明らかにペットボトル物は、折り返しの公園や、到着時の公園で提供用。缶物は、参加各人に配布用と見てとれます。また缶物は、ジュース類と発泡酒があり、本数を合計すると参加人数の1.5倍ぐらいあるので、大人には発泡酒とジュースの両方。子供のはジュースのみを配布したのだろうと、推測できます。

 資料を眺めながら10人中、ぼくを含めた数人がそんなコメントを、それぞれの表現で口にしておりました。そうしているうちに、口髭の男性が「まず飲み物を購入して、次に折り返しの公園で飲ませる準備をして、さらに到着した公園での飲ませる準備をして、最後に缶のものを全員に配る、ということだよね」と、段取りについて整理する発言をしました。

 この頃ぼくの脳裏には、「買い出しや運搬といった力仕事は、男性がやるのだろうな」「きっと女性陣は、当日飲み物を提供する仕分けという役割に落ちつくな」「しかし、これだけの量は、事前注文しとかないといけないだろうし、当日以外に注文で稼動するのは嫌だな…」といったことが巡っておりました。

 「何とかうまいこと、事前注文係りは回避したいな…」と。一方で、「仕切っちゃったりして、目立っちゃってはいけない」という、来年役員の重責を免れるための戒律もあります。だから、うかうか役割分担決めを先導するわけにもいきません。家の車は普通乗用車なので、当日の運搬車両担当をかってでるわけにもいかず。

 そんなこんなで、しばらく様子眺めをしていると、口髭さんが引き続き「うちはワゴン車なんで、車を出して当日運搬しますよ」との発言。ぼくはここですかさず「一人での積み込みや荷降ろしは無理でしょうから、ぼくも手伝います」と、追随。すると最も若い黒縁眼鏡さんが、「ではぼくは事前の注文と、当日店での受け取り時の、支払いをします」と、言ってくれてラッキー!

 後は、女性人の中での役割分担。飲み物を提供する、折り返しの公園の係りと到着の公園の係り。弁当班が弁当を購入した後、缶の飲み物を弁当と一緒に班ごとに仕分ける。そんな具合に、トントン拍子に分担が決まっていきました。よかった、よかった!

―――
 次回「リポート7.歩こう会は雨」につづく…。5月末(日)、埼玉方面は雨。春のレク、歩こう会開催の行方は?
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片田舎町内会リポート.5

2006年12月04日 | Weblog
【リポート5.集金とクリーン運動】
 4月末の日曜のあけぼのA丁目「第1回役員会」の後、1週空けてすぐの5月初めの日曜に「第2回役員会」が予定されています。連休を挟んだ状態で、とーってもあわただしい。なぜこんなにあわただしいか?という理由は2つです。

 第1の理由はきっと、「第1回の役員会を開いて集金袋も領収書も渡したんだから、すぐに各班の班長は自治会費の集金に取りかかって、次の役員会までは収納しといてよっ!」といったもの。「何せ組織は、金がないと廻らないかんなっ」という、無言のプレッシャーを色濃く感じます。

 第2の理由はきっと、「恒例の、春のクリーン運動とレクレーションまでさほど時間がないので、さっさとその辺を2回目の役員会で、一度に周知したり、段取っちゃおう!」といったもの。早く、効率良くをモットーとしたい、役員側の思惑を感じます。

 まず今回、皆様に報告しなくてはいけないのは、自治会費の集金状況ですね。前回記述したように、我家が属する「×班」は、他の班の平均より少なめの10世帯ちょっとです。近所から集金して廻るというのは、ぼくにとって初めての経験となります。「みんな素直に払ってくれるかな?」と、少しドキドキ。

 一方で、「春の集金は、上半期分の3000円でも、全期分の6000円でも(自治会費は500円/月)いいよん」というお達しですが、「できれば全世帯、全期分一度に払ってくれると、下期の集金をしなくて済んで楽だな」とも思っていました。

 連休中は特に遠出する予定がなかったので、4月末以降の連休中にじっくり集金しようと考えてました。ところが意外にも、うちの奥さんがそれまでの平日に半分以上の世帯を集金してしまっていて、びっくり! しかしこれはきっと、「集金は自分が引き受けよう」という貢献系の発想ではありませんね。「集金ぐらい自分も廻らないと、世間体が悪い」という、見栄系の動機だと思われます。

 とにもかくにも、残りは4月末の土曜と、翌日曜に廻って、全10戸ちょっと分の集金を終えてしまいました。1件だけ、法人の事務所があって休みの日は不在のため、何度か通いました。それ以外は昼間いなければ夜行くと、たいがい在宅で、「ご苦労様」と愛想よく払ってくれました。1/3ぐらいは、上期分だけで、ちょっとガッカリ。当の我家も、「半期分じゃダメなの?」と、一括全納に不服そうでしたが…。 

 次に報告しなくてはいけないのは、春のクリーン運動ですね。これは、各班の全世帯が参加なので、どのような要領で行われるのか、ぼくも以前から知っていました。クリーン運動の施策は、上位組織である「あけぼの東区」の単位で行われます。施策は2つあって、1つは、粗大ゴミ収集。もう1つは、町内の清掃です。

 まず、1つめの「粗大ゴミ収集」を説明します。「あけぼの」は、行政の窓口に粗大ゴミ収集を依頼すると、回収に来てくれる制度がありません。したがって、分別収集する以外の粗大ゴミは、ゴミ処理施設に自分で持っていかなければいけません。1度の持ち込みで、500円徴収されます。

 何とこれは、2トンまで500円という料金体系で、粗大ゴミ1ヶでも、2トンでも同一料金です。そこに、いつか誰かが目をつけた施策で、「あけぼの東区自治会」は、春と秋にクリーン運動日を設け、公園で各家庭の粗大ゴミを、1ヶ100円で引き受けます。そしてゴミ処理場に持ち込み、その差額を利益として自治会活動費に当てるわけです。これは、「個数は少ないが家の粗大ゴミを何とかしたい」という家庭のニーズと、行政の制度の隙間を埋める、「なかなか良い自治会施策だな!」と思い、感心しています。

 そして2つめの、町内清掃。これは、粗大ゴミ収集と同じ日の午前8時~9時までの時間帯に、各班長のもと、あらかじめ配っておいたゴミ袋を活用して全戸総出で、主に道路や道路わきの近辺の燃えるゴミ、もえないゴミ、雑草、溝の泥などを簡単にかき集めて、きれいにしましょう!という、清掃活動です。

 全戸からの出席者は、「我家からはちゃんと自分が参加してます!」という、世間への顔見せが主目的であります。たまに手持ちぶさたに耐えかねた男性が、本格的に溝の清掃なんか始めてしまうと、大事になって却ってひんしゅくといった事象が見られたりします。ぼくの班は、手馴れたもので、目に見えるゴミや雑草に終始して、皆さん時間より早く撤収しました。もっともこの時期、班長であるぼくは、「自分の班10世帯ちょっとの誰が誰やら、ごく少数しかわからん!?」ダメ班長だったわけですが。

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 次回「リポート6.春のレク」につづく…。集金と清掃の紹介を先にしてしまったので、5月のレクについては、次回に詳しく!
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