おじいちゃんの小さな疑問集(旧:おもりぽ)

「おじいちゃんがふと抱いた小さな疑問」を、載せさせていただきます。答えや共感や異論があればぜひコメントを!

片田舎町内会リポート.30

2008年02月13日 | Weblog
【役員選出当日】

 いよいよ、役員改選の当日です。この日首都圏は、相当な積雪となりました。前日まで何だかんだと忙しかったぼくは、役員抽選のくじ引きの用意ができていませんでした。そこで、朝早めに起きて、抽選の箱、抽選順を決めるためのクジ、役員を決めるためのクジの用意を、家でいたしました。

 役員会1時間前に公民館に向けて家を出ます。すると会長が雪の中、ぼくの前を歩いていました。「いやぁ、今日はすんなり決まるかなぁ、緊張しますな」と会長。雪だったことだけではなく、改選模様がやはり心配で、早めに家を出た様子です。

 公民館についてぼくは、先日会長宅で事前に取り決めた、改選の手順を黒板に記述しました。内容は以下です。

<役員改選>
1.各役員の仕事を紹介
2.催事以外の役員への立候補を募る
3.立候補ない役職のくじ引き順の抽選
4.役職の抽選
5.当たった役職ができない場合の調整

 黒板に記述して、手順を解りやすく理解いただく方が、納得性が高まると考えたので。

 現班長のうち3名が欠席する中で、現会長、現区長代理の挨拶のあと、議事の進行を会長から振られ、ぼくが進行役となって役員改選を進めました。まず各役員の仕事の紹介では、予定どおり、手当てを含めた仕事の紹介をいたしました。環境委員、監査も、それなりに稼動をとられて大変であることも、副会長や会長が強調します。

 次に、催事委員以外の立候補を募りましたが、先の作戦が効を奏さず、環境委員への立候補が集中しました。敵も去るもので、ちゃんと比較的楽な役職を検討してきて出席しているようです。あまり集中したので話し合って、環境委員も立候補対象からはずすことにしました。結局、立候補は1人の班長が立候補した、監査だけが決まりました。監査に立候補した方は自治会の古株で、さすが勘所をオサエています。

 次に、順番の抽選と、役職の抽選を行いました。悲喜こもごもの騒ぎが起こり、抽選を終えました。最後の調整で申し出があったのは、2名です。1名は、区体育委員に当たった高齢の女性からで、夫婦とも高齢で、運動会を中心とした区の会合への出席、運動会参加者の勧誘、運動会での役割遂行には無理があるとのこと。これには、一同納得しました。そこで今日欠席の3名のうちで、一番若い男性が、調整にはある程度応じるといってくれていたのを頼りに、会長がこの男性に引き受けてもらうよう後で依頼することとなりました。

 問題はもう1名、今日欠席のうえ、副会長に当たった方です。この方は夫婦とも土日の仕事が通常で、平日お休みのご家庭です。班長の仕事も土日の場合、奥さんが午前中休みを取って対応し、かつ遠くにいる娘もその補佐として何とか対応していたことを、会長もぼくも知っていました。

 ですのでぼくや会長が事情を代弁し、代わってもらえることを打診しましたが、こっちは紛糾しました。何せ本人がこの場にいて、事情背説明している状況ではありません。誰だって区の会合にも出なくてはいけない役職は、荷が重いのです。自治会では古株で、さまざまなご家庭の事情を知っている会長が、色々な言い方で打診し続けますが、誰も「副会長をやる」とは言ってくれません。時間がありそうな、自治会歴の長い長老的な方に振りますが、そんな方ほど大変さを知っていて、「うん」とは言ってくれないのです。

 会長に当たった男性が、「副会長が時間拘束で大変なら、自分がやって、会長を誰かやってくれないか?」といった提案をしてくれます。また、最も多忙重責な、区長代理に当たった方は、文句も言わず引き受けて下さる様子です。この2人には本当に助けられましたが、何せ副会長が決まらないままでは、会合を終えることができません。会長の依頼も万策尽きてきた様子です。

 業を煮やしたぼくは、憎まれ役になってもしょうがないと腹をくくって、追い込んでいく調整方法をとることしました。追い込み方は、副会長を決める方法の選択肢を示して、どっちで決めるか判断を求めるしかありません。選択肢は2つしかつくりませんでした。1つは、催事委員があたった方の中で再抽選して副会長を決める。もう1つは、副会長の任命を会長に一任する。この2つで、どちらにするかを迫りました。

 会長が、「会長一任の場合、監査や環境やその他含め、時間に多少でも余裕がありそうな方をこちらが一方的に指名するのが現実的な選定方法になる」と、補足説明します。しかし古株の方は、「自分で申し出ても、後で指名されても結果は同じで、なら申し出ない方が得」と計算したようで、申し出てはくれません。

 「では、再抽選か会長一任か、多数決に移りましょうか?」とぼくが言いかけたところで、ある比較的年齢の若い女性が、「会合にもれなく出られる状況でなくてもよければ、引き受けましょうか」と、とうとう申し出てくれました。これに現会長、現副会長が早速反応。「われわれも都合つかないときは、代理出席などおおいにサポートしますので」と、何とか一件落着。1時間程度の予定が、2時間かかって役員の改選は、区体育委員の1部のネゴを残し、何とかその場での解決をみたのであります。

 さまざまな立場の人の、さまざまな心理状況がかい間見えた、ぼくにとってはある意味、楽しい会合ではありました。後、総会を終えてしまえば、来年度はお役御免という、気が楽な立場でもありましたし…。
――――――
 次回は、役員総会用の資料作成と、いよいよ最後のお仕事、役員総会を残すのみです。最後に来て、事件が持ちあがらなければいいのですがね…。

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