森かずとしのワイワイ談話室

平和・人権・地球・子育て・教育・くらし・そしてまちを語る

ユネスコスクールネットワークフォーラムに想う(補筆済み)

2010-08-27 01:56:43 | 森かずとしの子育て・教育相談室
 昨年度から金沢市が推進するユネスコスクールネットワーク加盟。26日午後は、新たな13校の加盟校の認定と加盟校の実践発表、子ども会議などの内容でフォーラムが行われた。もう時間がないので、私の考えについては、後日書いてみたい。明日は午後から珠洲市で教育総研の環境教育公開研究会など一連の研究活動に参加する。珠洲市泊まりだ。

 補筆(28日)

 私は、金沢市がユネスコスクールネットワーク登録を推進することには基本的に賛同している。教組の教育研究であるとして排除されてきた反戦争・平和教育を含め、戦争による人権侵害を教訓として、「持続可能な発展」のための人権のための教育が公的に位置づけられることになるからだ。フォーラムで発表された授業実践、子どもたちの発言の中にはそこに到る可能性や萌芽は見られた。世界を見つめる、世界とつながる、貧困の存在に気づく、地球環境を守るために自分のくらしを見つめ直す、足下から実行する、生き方を考える・・・ 私も、子どもたちが与えられたフィールドで精一杯世界を広げていることを好意をもって受け止めた。
 ただしかし、ユネスコスクールとして名実ともに持続可能な発展のための教育を推進するためには、既存の制約を打ち破る意識と実践力が問われる。それは、持続可能発展の教育の土台にある開発教育の理念が、北の先進国(政治経済権力・グローバル資本)が南の第三世界諸国(民衆)から富を奪う構造を認識し、その変革のための力を子どもたちに育てることにあるという教育哲学を伴う。南米の教育学者フレイレらの開発教育の理論に学ぶ必要がある。我が国にとっての核心は、我が国の政治経済がまさに奪う側にあるという自己認識に立つことだ。学校の実践の中に多くとりくまれているという「貧しい国の子どもたちに不用文具を送って支援しよう」式の教育とは似て非なるものだ。紛争や戦争を防止するために、自国の政府や政治、経済のあり方を学び、批判的に克服しようとする学習を恐れてはならない。

 私は、ユネスコスクールの教育を本質的に突き詰めていくことから、教組教研活動との融合発展を期待する。

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