森かずとしのワイワイ談話室

平和・人権・地球・子育て・教育・くらし・そしてまちを語る

くるま座で地方政府論を考える連続講座その1

2012-11-25 00:00:45 | 議員活動
 金沢大学名誉教授の鴨野幸雄先生に講師をお願いして、地方政府論の連続講座を開始した。地元住民も多く参加され、予想を超える人数で第一回の講座を終えることが出来た。先生と開会時刻の打ち合わせが不十分で、先生と参加者に迷惑をおかけした。反省!

 第一回のテーマは、「住民と国民をめぐる諸問題」国家成立以前から、自然人としての住民が生を受けて存在しており、住民としての生きる権利は天賦のものである。(住民の前国家的存在論・住民主権論)にもかかわらず、行政執行に当たる国家が主権を行使しているかのように、住民は感知させられている。これを利用し、自己の権力を保持したい為政者は、国家主権が脅かされると国民を煽り、武力による排除を受け入れさせる。こうした政治が今日まで続いてきた。しかし、国際人権規約の文化的社会的権利と市民的・政治的権利が世界人権宣言を具現化させる国際条約として、世界の人権水準を高めてきた側面も見ておく必要がある。人類史上、過渡期にある。理想を追い求めることをやめたら、進歩が止まる。なにより生きることのおもしろさを失う。
 ヒューマニスト鴨野先生の真骨頂を見た。

 地方参政権、国籍条項、審議会への外国籍市民の参加、教育保障・・様々な課題は自治体と現場にある。これを人権保障の立場から解決させていくのが自治体の責務である。地方政府論とは、国家主権論に位置づく国民ではなく、住民であり市民である個人の尊厳にたち、それを侵害する国家主権と対峙する自治体である。私は、地方政府をこのようにイメージした。

 第二回は1月開催だ。ふるって参加頂きたい。

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