森かずとしのワイワイ談話室

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雇用とくらしの何でも相談 主計町水害基本調査で住民聞き取り

2010-09-12 02:04:28 | 議員活動
 暑さがぶり返した。11:00からアトリオ前でサタディ社民党の声。汗が噴き出した。
 13:00からは労済会館で雇用とくらしの何でも相談。7人の相談者がやってきた。賃金問題、不動産売買問題、離婚の相談で行政相談はなかった。それで、議員の出番はなかった。

 話は飛ぶが、8月に入ってから、回りまわってのご縁で、神奈川県Y市のある市民の生活保護申請を某市議を通じて、支援することになった。その方は健康を壊し、働けないために住宅ローンが払えず、債権金融機関の求めで任意売却をして、売却金をすべて返済に充てなければならない。蓄えは底を突いている。生活保護が必要な急迫状態だと判断される。ところが、このケースは先に資産売却で債権処理をしないと申請が受け付けられないという原則がある。窮迫状態を認めさせて申請を行ったら、売買契約が成立した時点で一旦収入認定されるという。そうなると、売却益が全額素通りして債権者に渡っていくにもかかわらず、収入認定には保護費の返還が義務づけられるという。この問題で、私がY市の生活保護所管課長とやりとりすることにもなった。返還金が発生する当人は、売却収入など手元にない。それは強制的にだ。それなのに返還金が発生する?! 本来、生活保護は、本人の生活実態から最低生活保障をする制度だ。実質の収入がない人から返還させれば、最低生活保障を割り込む生活を市役所自らが強いることになる。生活保護の基本原理と矛盾するではないか。
 返還金問題が起こってきたら、これは多いに法的な議論をしなければならない。

 相談会と重なって、午後は、主計町で水害基本調査に伴う地元住民からの聞き取り調査が行われた。これは、浅野川水害浸水被害地で原因検証に汗を流してきたIさんが、内水整備課にねばり強く要求してきた結果行われたものだ。ずっと関わってきた私もどうしても参加しなければならない。これまでの雨水幹線への側溝からの水の流れを調査したコンサルタントも交え、内水整備課職員が説明を行った。もはや、水門からの逆流による内水氾濫の事実は市も認めている。計画高水よりも下に開いている排水溝口にはフラップゲートを取り付ける。逆水門は水密構造のものに順次付け替える。これらは既に始まっている。住民サイドからの突き上げによって、ようやくここまで市が動いてきた。
 「裏手から水がやってきた」という証言をどう解釈するか。これが逆流が側溝から吹き上がったものであることは動かない事実だろう。想定されていなかった要素が被害を助長したと考えられる。県市の検証では顧みられていなかったことだ。今日の聞き取りから、逆流が公的に認知され、細部の再発防止策に結実するよう、今後の動きに注目したい。

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