ボー研隊 KAZOO号が行く

ボート釣りを中心に、日々の話題に接して行きます。

BoatClub 過去の投稿記事より

2024年02月29日 | 釣具・ミニボート艤装
「2スト対4スト」
 地球温暖化でのCO排出規制や昨今の環境規制で、今まで私たちの生活を支えて来た旧型のデイーゼルエンジンや2サイクルエンジンが姿を消そうとしています。船外機のメーカも輸出に頼っているため、排ガス規制の厳しいアメリカ対策向けに新製品は4サイクルエンジンばかりが目立ちます。「琵琶湖では2サクルルエンジンは使えなくなる」とかの風評が話題になると、一旦汚染のレッテルを張られた2サイクルエンジンは幾ら技術改良でクリーンなエンジンを作っても売れない憂き目に遭います。私たちミニボートではどうでしょう。要求される仕様は、出来るだけ軽くて馬力があってメンテナンスの良い物だと思います。2サイクルエンジンは、ウルサイ、排ガスが臭い、エンジンがかぶるとかの問題があります。しかし海上で何かあっても電気系統さえ生きておれば何とかなる安心感があります。オイルの一部が排出されますが、マリン用は揮発性の高いオイルを使っているし、ミニボートの場合大型プレジャーの1割程度の燃料消費なので、海を汚す事は少ないと思います。しかし嘗ての車やオートバイから2サイクルエンジンが消えたように、今後エンジンはクリーンで音が静かな4サイクルエンジンにシフトして行くのでしょう。ここで勘違いしてはならないのはエンジンの信頼性です。2サイクルであろうが、4サイクルであろうがメンテナンスがされていないエンジンは故障との隣り合わせです。特に4サイクルは機構が複雑で素人ではなかなか触れない部分も多く、車同様定期的にメーカーにメンテナンスを頼む必要が出てくるでしょう。軽くなったと言っても6馬力で35kgのウエイトがあります。スターンが重くなったミニボートでペラにロープでも絡んだら一苦労です。海上では普段便利な電子部品も一旦壊れると修理が不可能です。混合ガソリンを作る手間が無い分、オイル交換や陸送時のオイル漏れの問題が出て来ます。船長であり機関長でもある皆さん、自分のエンジンはしっかりメンテナンスして海上に出て行って下さい。