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ボー研隊 KAZOO号が行く

ボート釣りを中心に、日々の話題に接して行きます。

Boatclub_2004_08

2024年03月30日 | 釣行記
アーカイブ Boatclub 良き時代のボート釣り
今では出船可能か不明です

東西リレー釣行記も2巡目を迎え、この間免許不要艇の出現があったりで、ミニボート釣りも益々盛んになって来たように思われます。10年前を思い起こせば僅か1.7mのリトルボートに1.9馬力の空冷エンジンでバタバタと騒音を出しながら関西一円を走り回った懐かしい思い出があります。当時と比べれば、ボート釣りのハード面ではかなり進歩しましたが、ソフトの面と言うか出船場所を含む環境面は昔と相変わらずで、大手を振って海に出られる場所には限りがあります。海に囲まれた日本でヨット競技や、ボートの振興が遅れているのも、海岸は護岸でガチガチに囲まわれてしまって、港と言えば漁港しか無い現実にあろうかと思います。それではと釣り人の知恵でヒッチクレーンなる、車でボートを吊って岸壁から降ろすアイテムも考えられましたが、この使用を巡っても場所によっては文句を付けられる所もあり注意が必要です。







 私のボートも数年間使ったハンデイGPSの精度が気になり出し、GPS魚探に買い替えました。数年前の製品と比べると10万円台の値段の商品でも処理能力が早くなっているので、プロッタで軌跡を追いながらの走りもストレス無く表示されます。魚探と平行して表示させれば、これはもう海のカーナビと言った所ですね。早速試し釣りがしたくなり、5月にホームグランドの浜坂に行って来ました。日本海の水温はこの時はまだ低く冷凍キビナゴの餌に、ソイやガシラが食い付いて来ます。70mの水深を魚探で探りながらアンカーを入れました。仕掛は天秤ズボで、撒き餌カゴから10m位ハリスを取り、餌はオキアミです。スーと仕掛を放り込み底から10m位上げた所で竿を振り撒き餌カゴから餌を捲きます。此を数回繰り返せば魚が寄ってきます。グーと竿がお辞儀をした所で合わせをし、電動リールを巻き上げます。初めに釣れたのは30cmの鯛でした。撒き餌が効き出せば次はハマチが釣れ青物も寄ってきました。次に竿先がゴンと突っ込み、軟調の竿が満月になりました。モゾモゾとした引きで鯛でもなく、何か重たい重量感でリールを巻き上げます。ソロソロと道糸を手繰ると、真っ赤なチカメキントキで40cmありました。この魚は白身で美味しく、私はぶつ切りを唐揚げにして中華風あんかけで食べるのが好きです。



新しい魚探の操作にも慣れ、釣り場を後にしました。次週、短艇団仲間の平尾さんから、越前で鯛が釣れだしたの情報を頂き数人で向かいました。昨年は60cmの鯛を釣った実績があり、今年は70cmを釣るのが目標です。ハリスも5号から7号に付け替え、大物に備えます。朝5時に港に集結し白々した空の下、早朝の漁船が出るのを待って沖に向かいました。岸から1kmのポイントにそれぞれお気に入りの場所にアンカーを入れます。私もオキアミを少しパラパラと撒いて流れを確認後アンカーを放り込みました。日本海はダラダラと東に流れるはずですが、地形や風の影響で今日は沖に向かって流れています。完全フカセは撒き餌が肝心で、仕掛の用意をする前からパラパラと絶えないように撒き餌を開始します。30分ほどすると小漁のナブラが出来てルアーを放り込みましたが、これは空振りに終わりました。水深40mで100m位出すのが限界と感じながら、電動リールを捲くと今まで餌が付いていたのが無くなっており、待望の魚が寄ってきたようです。撒き餌を続けると、シャーとリールから糸が出て行きました。ちょっと力強さは感じられませんでしたが竿を立てると魚が付いています。電動で巻き上げると30cmの鯛でした。次にまた80mラインでヒットし次も30cmの鯛でした。前回も終了間際に大きいのが来たので、段々サイズアップする事を祈り撒き餌を続けます。しかし思ったより潮が流れ無くなりオキアミが真下に沈み出しました。廻りの仲間は天秤ズボ仕掛に代え鯛を釣っている様子です。私は此処が我慢と流れが変わるのを待ちました。日が上がった頃から風がやや南に替わって船首が南を向き良い感じになりました。潮の流れも出だし、正直な物でリールからシャーと久しぶりに糸が出て行きました。今度はちょっとファイトを見せます。グングンと心地よい鯛の引きで40cmにサイズアップしました。塩焼きからお刺身サイズが釣れあと一発が欲しいと思っていた所、シャーと今までに無いスピードで糸が出て行きました。竿を立てましたが、青物でも無い何か物凄い重量感で竿が伸されます。ドラッグを緩め魚が此方を向くのを待ちました。リールをガリガリと10m位巻いたかと思っていたら反対に糸は出て行くばかりです。これではまずいと思いドラグを少し強くし強引に巻き上げました。ハリスも7号に太くしたし、磯竿の弾力で何とか魚が此方を向きました。この間90mの距離を8kg近い魚を手繰り寄せるのには苦労しました。時々磯竿が海面に突き刺さりながら巻き上げるスリルは、何とか針が外れないようにと祈るばかりです。電動リールからピコピコとアラームが鳴りあと10m予告音がしました。片手にタモ網を用意し取り込みの用意をします。手動でグルグルとリールを巻けば、ガバッと巨体を見せたのは雄の鯛でした。ウワーと思いながら、これタモ網に入るのかと心配です。45cm径のタモ網で掬うのですが、入っては出て行きしてなかなか掬えません。頭から強引にボートに寄せタモでボートの中に放り込むと言った感覚です。



狭いボートが又パニック状態で、ばたばた大暴れする鯛をナイフで締め込みました。生きている内にメジャーで計ると85cmありました。針は幸いにも口に掛かっており、物凄い歯なので飲み込まれていたら、ハリスはひとたまりも無いと思いました。65cmのクーラーに無理矢理折り曲げ蓋をしました。今度はお連れの雌をキャッチしようと仕掛を放り込みます。撒き餌もバンバン撒きましたが今度は餌取りばかりで本命が掛かってくれません。糸を更に出し限界かと思われた130mでシャーと糸が出て行きました。本命が掛かったと、うきうきしながら竿を起こしリールを巻きますが重量感が有りません。上がって来たのは30cmのアコウでした。どうやら仕掛が底をはい出したようなので、最大でも100m位で糸の出を止める必要がありそうです。その後何回も繰り返しましたが鯛の群れは散った見たいです。餌取りばかりでアタリが遠のきました。帰ってから気になる鯛の味ですが、やっぱり大味でフライにしたのが一番美味しかったです。また白子はホイル焼きや吸い物にタップリあり、これのほうは釣り人しか味わえない絶品でした。



 7月に入ると友人から、今年は暑いので明石で蛸が良く釣れているので来ないかと誘いがありました。この時はプレジャーボートに便乗させて貰い、ポイントや仕掛のテンヤの色を教えてもらい、10リッタークーラ一杯釣って帰りました。ポイントはミニボートでも十分釣れる距離で、次回はマイボートでの出船としました。明石港から西の東二見港までは唯一自然の砂浜が残っている場所です。砂浜用タイヤをスーパショットに付け、軽量化の為4馬力エンジンにし、仕掛もテンヤだけなので楽珍で出船出来ました。ポイントは江井ヶ島沖3kmです。テンヤを放り込み糸を張れば、ゴトゴトしたゴロタ石の海底が伺われます。暫くボートを流しているとグッと重たい感覚が伝わってき蛸が乗ったようです。疑似餌で釣っているので、もたもたしているとバレルのでクッとアタリを入れ針に掛けます。取り込みは同じスピードで糸を手繰り、ボートに吸い付かれないように一気に引き抜きます。





早朝は緑と黄色のテンヤ。日が昇れば白とオレンジ色のテンヤによく乗りました。今年はブランド物の明石蛸が豊漁のようで、ミニボートでも10パイ釣れました。1kg越えも数まじり、蛸刺し、天ぷら、蛸焼きに堪能しました。此から秋から冬に向かって脂の乗った青物を完全フカセで狙おうと計画中です。



BoutClub2000.3.7 「カートップボートから憧れの石鯛釣りに挑戦の巻き」

2024年03月07日 | 釣行記
過去の釣行記シリーズ
注:現在は閉鎖されていたり、禁漁区の設定があったり、釣行については保証できません。

「カートップボートから憧れの石鯛釣りに挑戦の巻き」
皆さんこんにちは、マイボートは車に積んででお馴染みの本下です。スーパーショットでの釣行も7年を越え、写真写りでは分かりませんが長年の年期には勝てず、釣りに行けない週末はパテ塗りやら、塗装でのメンテナンスデーとなっております。

我がサラリーマン業も桜満開の時期は年度末決算やら、人事異動が発表になるやらで残業と、飲み会の入れ替わりで体力勝負の日々が続きます。そんなある日ボート釣りの大先輩である田原氏から携帯メールが入りました。和歌山方面でサンバソウが面白いように釣れていると言う物です。そう言えば冬から春にかけて、石鯛の幼魚であるサンバソウは群れで磯周りで荒食いをすると言う話しを聞いた事があります。ボート釣り師の場合普段は無縁である石鯛クラスも出ると言うので、無理矢理仕事を調整し波止で待ち合わせする事にしました。



石鯛釣りのイメージは磯からゴン棒見たいな竿と、ワイヤー仕掛に高価なウニやサザエでの釣りスタイルを想像しますが、その点ボート釣りスタイルは普段の手持ちの仕掛で釣りが出来るので特別な道具は要りません。しかし出船場所が問題です。最近はボート釣り師が増えて来た事は嬉しいのですが、波止釣り同様人が増えればマナーが問われて来ます。日本海方面や和歌山方面でも、数カ所の漁港が出入り禁止となっております。漁協で管理された若狭の栗田湾見たいに、低料金でスロープを解放してくれる港が増える事を祈るばかりです。また大阪湾見たいに護岸で囲まれた場所での出船対策に、ヒッチクレーンが登場しました。これはボートを牽引する場合に必要な車側のヒッチを利用して、クレーンで吊り下げようと言う道具です。私も実は車にヒッチを取り付けはしたのですが、まだクレーンでの釣りは行っておりません。この道具があれば出船場所がまた増える楽しみがあるのですが、マナーの問題が解決出来なければ、結果は何処からボートを出そうが同じ様な気がしております。そのへんの事情も考慮に入れて、今回の釣り場は天下御免の天然スロープからの出船にしました。



美浜沖の磯場がポイントですが、日高川からの河川敷からは数キロのポイントとなります。自宅からは約230kmの行程ですが、和歌山方面はお金さえ出せば高速道路一本で行けるので、意外と長距離も苦になりません。割引の大きな高額のハイウエーカードが廃止になるので、こちらのダメージの方が大きかったです。自宅を午後10時に出発し、夜中は海南インターから42号線を走り、途中の餌屋でオキアミ2枚を購入しました。由良から御坊に入り、日高川の護岸を左折すれば河川敷きに降りれます。真っ暗な中ボートを車の明かりで組み立て、車の中で寝袋に潜り込み夜明けまで仮眠をします。朝はカラスの鳴き声で起こされました。夜明けも早くなったもので、6時には周りはすっかり明るくなっております。仕掛や餌を用意し、スーパーショットのタイヤでブッシュやゴロタ石を交わしながら出船しました。砂浜よりは楽ですが、ボートに泥が付いてしまいます。さて此処から沖を目指して出て行くのですが、操船の注意事項に師匠の田原氏も言っております。まず大型船が左岸から入って来た場合、引き波でミニボートはパニックになるので、良く注意して先にやり過ごしてからスタートをしましょう。また休日には沢山のカセ船が釣りをしているので、邪魔をしないようにしましょう。そして外洋との接点では三角波が発生しやすいので、注意して操船する必要があります。スーパーショットの場合ゴム棒と6馬力装着で、余裕を持った操船がお勧めとなります。

此処を無事通り抜ければ、穏やかな海を火力発電所をバックに、煙樹ヶ浜沖を目指してエンジン全開で気持ちよく滑走体制にはいります。滑走状態から約5kmで煙樹ヶ浜の沖まで来ました。遊漁船やプレジャーボートが朝早くから、ポイントらしき場所にアンカーを入れているので大まかな釣り場は確認出来ます。煙樹ヶ浜はゴロタ石の海岸で、岸から遠投すれば投げ釣りで大チヌが釣れる所で有名な場所です。魚探の電源を入れ海底の確認から作業開始です。水深は30m前後で所どころに沈み磯が点在しており、何やらポツポツと魚影が写っております。田原氏は岸よりのマイポイントに座を構えました。潮はゆっくりと西の方角に流れております。後2km西の方角には、日の岬のレーダーサイトが見えております。周りの船団から少し離れ潮の流れと水深を考慮しながら、魚探で確認出来た瀬の頭にボートを付けるように操船します。この作業が一番難しく、周りのボートの邪魔にならない潮上にボートを付けるのがマナーとなります。

磯場用の根掛かりアンカーを用意しエンジンをバック、前進で調整しながら、真下にアンカーを投げ入れます。アンカーが上手く底に着いた所で、10m位余分にロープを出しボートを固定します。後は走錨していないか、時々周りのボートの位置関係を確かめておきます。ぱらぱらとオキアミを少し撒き、風と潮の速さを探ります。どうやら今日の釣り方は浮き釣りよりズボ仕掛けを使った仕掛に分がありそうです。今回用意したのはD社の外ガイド仕様の船竿と外ガイド仕様の磯竿で、これは遠投用3号の固めの竿を使いました。またハリスも4号とやや太めを使うのは、メジロ等の青物が廻って来る事があり、バラシの悔しい思いをしないようにするためです。外ガイドとインターラインの違いは意見が分かれるところですが、最近の外ガイド仕様は糸がらみ対策がされており、感度の良さは外ガイドが一枚上手です。

しかし狭いボートで2本も竿を出すとなれば、糸絡みの心配の無いインターラインの竿に軍配が上がります。リールは中型スピニングに30号負荷の棒浮きとナイロンカゴにオキアミと言った磯釣りスタイルです。道糸に浮き止めを巻き、一ヒロ、二ヒロと数えながら底から5ヒロ上を仕掛けが流れるように浮き止めを調整します。次にナイロンカゴにオキアミを詰め込み仕掛けをゆっくりと流して行きます。しばらくして魚が寄って来るまでが辛抱で、期待を込めながら手返しよく蒔餌を打ち込みます。もう一本の竿も用意して、蒔餌の効果を倍に上げます。勿論青物が廻って来た時は絡みますので、その時は一本で勝負します。しかし走らない魚の場合は、固めの磯竿を使っていますので一気に引き寄せが可能です。浮きを眺めながら20m、50mと浮きが沈む瞬間を待ちます。蒔餌を始めてから30分位経ってポツンと浮きに反応があったのですが、風で浮きが戻されるので浮き釣りを諦めズボ釣り一本に絞りました。 

船竿のカウンターを見ながら、撒き餌カゴが底に着いたら底から5ヒロを切った辺りで漁信を待ちます。日も昇り温かくなってくると同時に餌取りが沸いてきた模様でさらに棚を上げて行きます。蒔餌も十分効いてきた様子なので、餌取り対策に時々道糸を張ってテンションを掛けてみたり、竿をあおってみたりして、本命が食い付くのを待ちます。竿先がゆっくりお辞儀をしたので、竿をゆっくり起こしてグっと合わせを入れます。今まで緩んでいた道糸がピーんと張りつめ緊張感が走ります。海底からの魚信がグングンと手元に伝わり、リールを持つ手に力が入りました。鯛なら50cmは在ろう引きで、時々糸鳴りをしながらポンピングでリールを巻きます。電動のドラッグを緩めにセットし、リールの可変速レバーで魚とのやり取りをしました。船縁で電動のスイッチが止まり、最後の緊張の一瞬を待ちます。海面を覗くと赤いでは無く黒い物体が見えました。エイなら嫌だなと思って更に手で釣り上げると40cmオーバの石鯛です。



さらに撒き餌の効果か、真下に石鯛が集まった見たいで30-35cmクラスが入れ食い状態になりました。ゴンと大きな当たりは石鯛同様ポンピングしながら巻き上げ、玉網に収まるまでドキドキしながら玉網に収まったのは50cmオーバのノッコミチヌでした。



少しして潮止まりから下げに変わり、潮は西から東に流れ全く餌取まで来なくなりました。下げには下げのポイントがあるのでしょうが、遊漁船や、プレジャーが帰り始めたので私も納竿としました。帰りは発電所の煙突を目印に潮の流れに乗って爽快に滑走して帰りました。40cmを越える石鯛がこれほど美味しい魚とは思いませんでした。身は脂が乗ってトロの味でした。これから益々ボート釣り最盛期の季節になりますが、マナーを守ってこの素晴らしい釣りスタイルを守って行きましょう。




アーカイブ BoatClub 2008.6 の記事から

2024年02月23日 | 釣行記
ミニボートクラブ短艇団を結成して約8年になります。そもそも現団長の関戸さんが、今までばらばらの掲示板で書き込みをやっていた連中に声を掛け、共同掲示板BBS短艇団として発足したのが始まりです。これと言った会則も縛りも無く、春と秋にOLMと称して皆集まってBBQで懇親を深めたり、情報交換をしている倶楽部です。メンバーはボート釣りの豪者や雑誌でお馴染みの顔ばかりで、仕掛けや情報を聞きたくて毎回多くのメンバが集まって来ます。

カートップも数台そろえば異様な雰囲気。遠征では地元に受け入れて貰えるよう行動が大事だ。




 年に数回行く遠征は、ミニボートならではの機動制を生かせますが、岸釣り組のように飛行機や列車が使えないのが唯一の欠点です。フェリーを使えば北海道や奄美方面も可能ですが、メンバー間の休みの調整に縛られます。でも一度は計画して見たい方面でもあります。遠征と言っても、陸路をボートを積んで走るため高速を走っても400km前後が限界となります。大阪を起点と考えると北は富山湾、西は境港、南は愛媛や高知あたりが行動範囲です。いずれも高速道路のお蔭で夜中走って朝から釣り、その晩は宿で一泊し次の日は半日釣りと言ったパターンになります。また美味しい魚に口の肥えた釣り師ばっかりですから、釣れた魚の鮮度の関係でもこれくらいが丁度良い行程となります。普段の釣りは半分の行程で、往復で300km位の場所で釣っていますが、水深はせいぜい50―80m前後の場所。ミニボートでこの水深まで行こうとすれば、港から3海里ぎりぎりの航行エリアとなります。注意する事は普段でも仲間と数艇で行動し、お互い助け合いで安全には気を遣っております。次に遠征する楽しみは、何処もリアス式海岸で1km沖で100mさらに沖は200m位と水深が落ちている場所で、300m以上巻いた電動リールと、100号以上の竿で一発大物が狙える楽しさがあります。勿論ミニボートなので、期間限定で海に出られる時期は限られますが、休み、天気、宿と気を揉みながら、夢のある釣行計画を仲間と立てています。注意事項としては、いずれも過疎の町にボートを屋根に積んだ異様な集団が行く訳ですから、現地に迷惑をかけない事です。民宿とか地元の宿に泊まり、出船可能な場所を伺い、港では漁業関係者にお願いして出船させて貰う気遣いが必要です。

室戸岬沖の磯場での試し釣り。魚探にはびっしり反応があるが、潮が動かないので釣れない。




 以前ボートクラブ遠征のコーナーで紹介した尼御前(石川県)、ゴールデンウィークの谷間に行った訳ですが、山岳事故も多いこの頃の天気予報は猫の目ほど予報が変わり、2日間とも雨と強風で大した釣りが出来なかった悔しさがあります。釣り仲間の平尾氏と行った境港(島根県)は、水道筋が船の銀座。大型船やタンカー、漁船の往来が多く操船には気を遣いました。こんな沖で初めて夜間航行灯を点け烏賊釣りをした思い出があります。今年の3月は、職場仲間で全日本サーフの松尾氏から、陸からのチョイ投げで30cm丸はげや、白甘鯛が釣れるとの情報をもらい、佐田岬(愛媛県)を目指しました。相方はヨシマル号の河崎さん。何と尼崎から400km、私でも350kmの行程です。夜10時に自宅を出発し、瀬戸大橋、四国松山道を乗り継ぎ現地には3時半に到着しました。取りあえず下見釣行だったので、日帰りの強行軍。海図も何も情報を持たずに、GPS魚探だけを頼りに大潮の瀬戸内に向かったのは少し無謀でした。携帯だけでポイントを聞きながら行った場所は、「えーこんな浅場」でした。何も魚信が無くしびれを切らして、佐田岬突端まで転身。今日は漁船が休みと港で知らされた通り、一隻の漁船も無く手探りでメバルだけは確保出来ました。もう目の前は九州別府で、関アジのポイントは岬を回った水深200mからの駆け上がりだと後から知りました。

平尾さんはエボシ特注320。天秤フカセ、流し釣りでグレを釣ってました。




 今回行った室戸岬はブリ釣りで有名で、秋に潮岬でサンマで餌付けされたブリが正月から寒ブリとして南に落ちてくるとも言われています。遊漁船でよく通っている大西さんの照会で、平尾さん、浜野さん、河崎さんと私の5艇での参加となりました。岬は潮の速い事で有名で、大潮ではあっという間に流されるので、アンカーを入れての完全フカセでは釣りになりません。ブリ釣りの最盛期では400号の重りに、中通し発砲浮きで200mから300mを流すと言うのも判ります。初日の狙いは小潮なので、岬先端から完全フカセをやって見ようと打ち合わせました。岬をミニボート5隻の船団で向かいます。そばをケンケンを引いた小型のボートが青物狙いで走っています。水深30―40m付近に根が点在し、小魚の反応もあります。流れは殆ど流れて居ません。まず平尾さんが、「天秤フカセで様子を探るわ」と竿を出されました。しかし潮が緩いので餌取りが多い見たいで、私はアンカーを入れ完全フカセにする事にしました。すでに完全フカセを始めた浜野さんに携帯を入れれば「グレが来ました」と言ってご機嫌です。その内「オー」との歓声で自己最高の65cm真鯛を釣られました。

完全フカセで自己最長、65cm真鯛ゲットの浜野さん。



完全フカセで何処にアンカを打とうかと、魚探と睨めっこの私。




潮はゆっくりと良い感じに流れ始めました。私にもグレが釣れ、「今度は鯛やで」と心弾ましていました。しばらくしリールから糸が「シャー」と出て行きました。竿をゆっくり立て100mから先の魚信を楽しみます。コンコンと首を振るので、どうやら鯛らしい。釣り上げたのは45cmの真鯛でした。昼過ぎまで粘りましたが、微妙に潮の流れが入れ替わる、2枚潮状態になり完全フカセが出来なくなりました。室戸岬沖太平洋は起伏も激しく大物の予感がしますが、この日は上陸し明日の戦略を練る事にしました。二日目は4時半起床、旅館でおにぎりを作って貰い予め決めていた出航場所まで移動します。遊漁船のお客が準備をしていたので、私たちは遠目に時間待ちをします。平尾さんが漁協まで行って出船のお伺いを立て、許可が下りたので角の方からヒッチクレーンで順番に降ろします。本日の本命は、予め海図でポイントを探っていた深場でのキントキ鯛狙い。

キンメ鯛のポイントに入り、数珠つなぎの釣果にご満悦の大西さん。



私は自作の3本胴付きバリに餌はサンマの短冊。大西さんは市販の胴付き6本針仕掛けに烏賊の短冊。岸から1km位進めば、水深100mから150mラインに落ちます。まず此処での駆け上がりを見つけ仕掛けを入れる事に。いきなりグーと大きな当たりがあり、ニンマリとリールを巻き上げます。さすが200m以上出た糸と100号の重りには小型ではドラグが滑り、中型の電動リールでないと苦しいですね。ボコッと海面を割ったのは、真っ赤なオコゼでした。河崎さんはメダイをダブルで掛けたり絶好調モードに。深場用の大西さんは、きっちりポイントをキープしキントキ鯛を5連の大成果。平尾さんもグレやら赤い魚で、クーラが賑やかになってきました。帰り間際、港までケンケンを引いて見たら、バシャンとジャンプしメーター越えのシイラがファイトをして楽しませてくれました。

トローリングで引っ張っていたら、でかいシイラが掛かりました。




これから太平洋側は台風の影響ででれるチャンスが少なくなるかも知れませんが、次回はもっと仕掛けに工夫を凝らし、大型根魚に挑戦したいと思っています。平尾さんからは深海釣りなら是非富山湾に、との声も上がり遠征ならではの話題は尽きない所です。

私の完全フカセの仕掛けにもやっと45cm真鯛が掛かった。



べた凪の太平洋。5月と言えども照りつける太陽は眩しい。



日本海最終便 たぶん・・・

2023年11月03日 | 釣行記
11月に入り、珍しくも凪の日本海予報。

柳の下に二匹目のどじょうはいるかいな?

早朝日の出は6時20分、出船は6時40分に出ました。

海面は風が予想どうり南東の風やや強くで、波立っているも一応50cm予報。

取り合えず餌の小あじ釣りに回った。

海水温はなんと21.8度もある。



早朝の気温が10度だったので、お湯のように感じる。

アジは食いつくが、タタキサイズで大きすぎ。

ダブルでかかると、サビキがお祭り状態。



一応おかずとしてキープして、冷凍イワシを持って沖に向かった。

南東の風がややあり、潮は東に流れているので、50cmとは言うものの、小型の三角波でちゃぷんちゃぷん状態。



一応スパンカーを開き、瀬にへばりつくが、ボートが揺れるので棚が取れない。



時刻は9時。

10時に風が収まらなかったら、帰港予定で岸よりまで帰って弁当タイムにした。

10時半頃やや風が収まったので沖に向かった。

やっと魚探に魚の反応が。

小型ながら、アコウが釣れた。

正午ごろ干潮の潮止まりなので、潮が全く動かない。

11時半まで粘って、グーンと良く引いたのは50cm超えのワニゴチだった。



天気は暑い、風も無くなった。

12時納竿で岸に向かった。

まあこんな状態でした。




淡路釣行 中潮の底から上げでした

2023年10月20日 | 釣行記
日本海はこれからはミニボでは、辛い季節。

兵庫県は広い物で、南淡路から豊岡方面まで200km以上ある。

今回は南淡路に行きました。

天候は木曜までが晴れという事ですが、寒暖の差がある予報。

しかし午前4時過ぎ、明石大橋で17度もある、現地では早朝15度でした。

昼間は暑くて、上着は脱ぎました。

さて釣況は、結構この日はミニボが来てました。

新しい大きな赤い番号が付いた旗を私も掲げた。

朝一竿先が突っ込んだが、針はずれ。

この後が続かない、10時までエサ取りとの勝負となる。

海水は生暖かい。

昨年の実績では、やはり10時頃までねばり、鯛とチヌ2枚だったと覚えている。

時々ハリスごと無くなるので、フグが湧いているのかも知れない。

10時過ぎ、こんこんと竿先が反応して合わせると、珍しくワニゴチが掛かった。

暫く反応無いが、エサだけはきっちり無い。

そしてやっと、ぐわーんと竿が沈んだ。



45cm位あるだろうか、銀ピカ君が来た。




そのあと続かず、厳しい釣りとなった。

撒き餌の釣りはエサ取りとの闘いなので、もう少し水温が下がれば鯛も食いつくと思う。

納竿間際、ズボっと竿が反応して大合わせしたが、すっぽ抜けた。

針先がなまっており、せこく古い針は使わないほうが良い。



チヌは三枚に卸し、オリーブオイル、ニンニク、パセリをパラパラ、塩パラパラで、カルパッチョがお勧め料理。

ここらのチヌは食べ物が違うのか、結構旨い。

カマは塩焼きが味噌漬け。

ワニゴチは小骨が多く苦労して刺身にした。

ねっちりした食感で普通に旨い。

我が家の猫も満足して食べていた。

いずれもアラは出汁となる。