里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

甘柿4種を比べてみる

2019年11月09日 | 畑:果実類

 全般的に今年の甘柿は少し遅れています。1週間くらい後ろにズレている感じです。
 我が家には4種の甘柿があります。私が幼少の頃からあり、未だ4種が残っているというのは、この辺りでは珍しくなりました。昔は、種類も本数ももっとありました。先人達は、食べ物が乏しい時代に、少しでも自給できるものとして当地に適した甘柿を定着させたのでしょう。子供の頃に沢山柿を食べたせいか、長じてからはあまり興味がなくなりましたが、歳を重ね、再び柿が好ましくなってきました。不思議なものです。
 今年は何れの種類も成りは良く、隔年結果しやすい柿としては表年のようです。
 今どきに、4種がまだ成っているというのは珍しく、改めて比べたこともないので、記録しておくことにしました。

 早い順に、これが通称「割れ柿」。


 例年だと9月中頃から穫れ、今頃に木に残っていることはないですが、今年は僅かに残っています。いつの年でも良く成るものの、大半は穫られずに落ちてしまいます。メインの「五十匁」が不作だと日の目を見ることになります。

 これがメインの通称「五十匁(ごじゅうめ)」。


重さ五十匁は約187gですが、「五十匁」はこの柿の大きさを表しています。
10月が収穫の中心で、11月になると軟らかくなってきます。近頃隔年結果が甚だしく、昨年は全く成りませんでしたが、今年は、まずまずです。通常だと、この種類だけであらかた間に合います。

 これが通称「巻き目柿」。


名前のとおり頭に巻き目が入ります。10月下旬から11月にかけてが収穫期。渋抜けが遅いので今時分穫るのがいい種類です。隔年結果しにくく例年よく成ります。

 これが通称「甚平柿」。


一番遅く、11月のこれからが穫り頃です。10月中には甘くなるのですが、皮が固いため、霜が降りるようになって食べることが多い。幼少の頃、これを大きな樽で塩水に漬け、一冬食べさせられたことを懐かしく思い出します。塩漬けは渋柿の渋抜き法の一つですが、皮が固いこの柿の特性を保存に活用したのでしょう。
 実を並べて比べてみます。
 右から「割れ柿」「五十匁」「巻き目柿」「甚平柿」
 大きさや色の比較がよく分ります。


 半分に割ってみます。甘さはゴマの多さにほぼ比例するので、分りやすい。
「割れ柿」「五十匁」「甚平柿」は非常に甘い柿です。
「巻き目柿」は甘味が薄い柿です。その分軟らかくなりにくい。


 「五十匁」がメインになる訳が分ると思います。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
kazさんへ (beru)
2019-11-09 16:36:21
こんばんは。
今日も良い天気で暖かでした。甘柿何種類もあるのですね、私の家のは尖った柿です、とても甘いですが、大きな種が4個位入っていて、食べにくいです。
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Unknown (kazmelon)
2019-11-09 18:04:24
beruさんへ
コメントありがとうございます。
こちらも穏やかないい天気でした。
我が家にも昔、ちょっぺ柿と言っていた先の尖った甘柿がありました。
種はあった方が甘いような気がしますが、いかがでしょうか。
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