里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

田んぼは中干しを終え生育は平年並

2022年07月08日 | 田んぼ

今年のイネは、田植え後約2ヵ月。
6月初めまでは全般に好天で概ね順調でした。
しかし、その後、気温が下がり、雨続きのヤマセ模様となりました。
当地方の梅雨期の典型的な不良天候です。6月半ばの時点では平年より数日の遅れ、生育の進んだ昨年よりは1週間くらい遅れていると見ていました。
イネの茎数が増える分けつも遅れました。
そして、気象庁の梅雨入り宣言。
ほどなく、ヤマセの様相から一転、気温が上がり雨も降らなくなりました。
遅れていた分けつも急速に進みました。
1株の目標茎数は25本ですが、6月25日頃には目標茎数をほぼ確保できました。
昨年はスピートが早く6月20日前には目標茎数に達しましたが、昨年が早過ぎた訳で、今年はほぼ平年並に回復したとみてよさそうです。
当地方も6月29日に梅雨明け宣言となりました。
気象庁の定義がどうなっているのか分りませんが、当地方では梅雨入り宣言までが梅雨の様相でした。
目標茎数が確保されたので、田んぼの水を切り、中干しに入りました。
これが中干し中の田んぼ。


今年は田んぼの中ほども結構乾きました。


高温の日が続いたため、茎数30本を越え分けつ過剰な株もあります。
茎数は少なければ減収しますが、多ければ良いというものではありません。多すぎるとくず米が多くなり、品質の低下に繋がります。
中干しの目安は、田んぼの表面が小さな亀裂が出るくらいに乾くこと。


例年は、梅雨の真っ只中なので梅雨の晴れ間とうまく合わないことが多い。
今年は気温が高く雨が降らないのでやりやすかった。
中干しは、田んぼの水を切ることで無駄な分けつをなくします。
また、土に酸素を供給し根の活力維持に効果があるとされます。
中干し期間は10日くらい。
いわゆる幼穂形成期に入る頃には水を入れる必要があります。
中干しを終え水を入れました。

幼穂形成期とは穂の基になる幼穂ができる時期のこと。時期的には7月5日前後。


別の田んぼの中干し。


周囲には結構亀裂が入りました。


こちらにも入水。


6月下旬からの天候を考えると、以前の遅れを解消し平年並に回復しているでしょう。
平年を上回る生育進度になっていてもおかしくありません。
すでに幼穂形成期に達している可能性が高い。
他の田んぼにも全て入水しました。


ここから穂が出るまでは最も大事な時期です。
例年なら、当地方ではヤマセによる低温を心配するのが常です。
もし今年このまま真夏に向かうようであれば、まれな経験となるでしょう。
但し、気温は高ければ作物の消耗は激しくなります。これからいくつかの関門を越えなければなりません。






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