里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

干し柿づくり'19~皮剥き

2019年11月19日 | 干し柿づくり

 今年も干し柿を作る時期になりました。
 柿の皮を剥くことからスタートです。昨日昼過ぎから始めました。(昨年の皮剥き
 昨年は、一連の作業と春先までの干し柿の様子をかなり詳しく記録しました。今年も大きく変ることはないので、ポイントを記録していきたいと思います。
 干し柿にする蜂屋柿は、すでに数日前に助っ人が収穫してくれました。蜂屋柿は採りがけを剥くより数日おいた方が綺麗に仕上がり、皮剥きのスピードも上がります。


 りんご箱などの段ボールで8箱あります。昨年と箱の数は同じですが、山盛りで、しかも小粒傾向なので数はかなり多そうです。


 皮剥きに使う道具は、例年同様で、幼少の頃から使い続けられてきたものです。6、70年たっているピーラーとナイフ。ピーラーなどとは言わず皮取りと言っています。父や母が使い続けたものを、未だ使い続けているというわけです。皮剥きのスピードと仕上がりがまったく違うので、変えようという気持ちが起きません。


黒光りしているのは、柿渋によるもので汚いわけではありません。ナイフは当初からみれば相当短くなっているはずですが、使い続けています。出番は柿の皮剥きの時、1年に1回だけですが、サビもほとんどついていません。柿渋がサビを防御します。さっと砥石はかけます、
 私が子供の頃ですが、我が家では干し柿を作り出荷していました。当時は、子供も有力な働き手で、盛んに柿の皮むきを手伝いました。それは何千個という単位ですから、何年経っても体が覚えていて、手が自然に動きます。柿もただ剥けば良いというわけではなく、綺麗に剥くにはそれなりのコツがあります。
 まず、この辺りでは肩回しという作業。
ヘタの部分にナイフを入れ、ナイフは動かさず柿の方を回して皮を剥きます。ナイフの背を柿の軸にあてテコの要領で、一回してヘタを取り、さらに肩の部分を1、2回回すと皮も薄くなめらかに剥けます。
こんな感じになります。


 次に、皮取り。皮取り器いわば木製のピーラーといったところですが、これを親指と人差し指で鉛筆を持つようにして持ち、中指、薬指、小指をテコにして手首を使い、左手に持った柿も動かしながら先端まで縦に一気に剥きます。細く薄く一気に剥くことできれいに仕上がります。途中で切ると綺麗になりません。
こんな感じに仕上がります。


 本来は、干し柿を吊すまで、すべてを1日で終わりにするのですが、少々無理があるので2日がかりで完了させるようにしています。
 昨年は大粒のものが多く、特大級のものもかなりありましたが、今年はやはり小粒で、特大級はほとんどありません。


 昨年は、結局前日にすべて終わらせましたが、今年は夜なべをしても終わらず、段ボール2箱を持ち越しました。玉数は2、3割は多そうです。これから残りを剥かないといけません。



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2 コメント

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kazさんへ (beru)
2019-11-19 14:51:31
こんにちは。
夕べから今朝にかけて雨が降りましたが、日中は良い天気でした。柿の皮むきすごい数ですね、昔からの道具を使って、むき方にもこつがあって早く剝けるのですね、つるすのも大変なことですね、頑張ってくださいね。
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Unknown (kazmelon)
2019-11-19 17:35:27
beruさんへ
コメントありがとうございます。
こちらは晴れたり曇ったりの一日でした。
柿の数が思ったより多くなって苦労しました。
何とか吊し終わったので、明日に記録します。
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