
コメ作りのスタートを実感するのが種籾の準備に取り掛かる時でしょうか。
僅かばかりのコメ作りながら多少の緊張感が伴います。それは苗作りに失敗は許されないからです。
水稲の育苗は準備の期間が長く、野菜のように簡単には播き直しが効きません。
これが購入した検査済みの種籾。

昔は自種を使った時代もありましたが、今は出荷の際に種子の証明が必要になるため自種は使えません。
品種は「ひとめぼれ」。
自前で全て完結していた時代は何品種か作りましたが、刈り取り作業を委託するようになってからは1品種のみ。
2品種くらい作ってみたいのが本音ながら、我が家のような小規模生産では作業の受け手側から断られます。
例年ならまず種籾を選別する塩水選を行うところですが、今の種は精選が非常に良い。
昨年、省略して特に支障なかったので今年も省略します。
種籾は扱いやすいよう4つの網袋に分けます。

種籾消毒に用いる薬剤はテクリードCフロアブル。効果が最も安定しています。

薬剤を水に溶かし200倍液を作り、種籾を入れた網袋を投入して種籾消毒の開始です。

古ビニールで覆いをし、このままの状態で24時間処理します。

減反に加え道路の拡張などで面積が減り、昔から見ると1/3くらいになりました。
作付けは大幅に減少したものの何はともあれ米作りのスタートです。
コメントありがとうございます。
当県の場合で言うと主産県でもあるため県の責任において種籾の生産供給体制が確立されています。
大冷害で正式な種籾が確保できなかった時にも特別に準種子と言う形で供給されました。
今年はコメ事情で追加の注文もあるかもしれませんが不足と言う話は聞いていません。
但し、種籾は玄米換算で言うと2、3割高いのでかなり高額なものになるでしょうね。
>Unknownさんへ。... への返信
なるほど、主要農作物種子法が廃止される際に主産県では種子条例等を定めていたのですね。