里山悠々録

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干し柿づくり'21~あんぽ柿の出来上り

2021年12月21日 | 干し柿づくり

あんぽ柿がようやく出来上がりました。
干し柿は、干し始めてから1ヵ月余り。
想定より数日から1週間ほど遅れています。
今年は気温が高く、雨も適度に降っており、乾燥するのに条件はよくありません。
前半はまずまずの乾燥の進み具合でしたが、その後の乾きが遅れました。
仏事で数日留守にする間、2日間ほどしとしと雨が続き、湿気が戻ってしまいました。
乾燥のやり直しをしたような状態です。
特に大玉の柿は小玉の柿に比べ乾燥しにくいのでヤキモキしました。
今年は特大玉はほぼ横吊りになっているので縦吊りよりは条件が良いはず。


当地方のプロ生産者の大半はこの方法です。
カビなどの発生はないので、じっと我慢と言ったところ。


ここにきて、表面が乾いた状態になり、しわも出てきました。
この特大玉はボリューム感は十分です。


横釣りは縦吊りのように縄の跡が付かないので玉回しの必要がありません。
乾燥も縦吊りよりやはり安定しているようです。
こちらは従来からの縦吊り。


こちらは玉回しを数回行っています。
この辺りで「芯切り」と言う柿の腹を指で揉む作業も行いました。
縦吊りの方は乾燥の進み具合に多少バラツキがあるようです。


小振りの柿は湿気の戻りも少なく乾燥は進んでいます。
1週間ほど前から食べており、すでに甘味は十分。
しわも出てきたのであんぽ柿としては、これで完成とします。
順調な年だと、早いものはうっすらと白粉が見えることもありますが、今年はまだです。
当地方の干し柿は専ら白粉を出さないあんぽ柿として出荷されます。
大産地福島県伊達地方も同様。今年は原料の蜂屋柿がやはり不作と聞きます。
我が家では、これからあんぽ柿からころ柿へと進めていきます。
見かけ上、「あんぽ柿」は白粉が吹かないもの、「ころ柿」は白粉が吹いたものとするなら分りやすい。
何れ連続しているわけで、あくまで主観的なものです。
我が家では真っ白に白粉が吹き、中身がヨウカン状に硬くなる春先まで食します。
ただし、放置したまま空気にさらし続けると硬くなってしまいます。
ここで、直接空気にさらさないよう紙袋で覆いをします。


30キロの米袋を、3層になっている内の1枚を外すと綺麗な状態で使えます。


縦吊りの方は3カ所に寄せました。


やはり紙袋で覆います。


1カ所は少し乾きが遅れているので数日遅らせることにしました。


この後は、干し柿の状態を観察しながら、室内に取り込み、白粉を吹かせていきます。
大玉を1個取ってみます。


ボリュームは十分。
白粉は全く吹いていません。中身は軟らかいゼリー状のあんぽ柿です。


干し柿らしい旨味も乗ってきました。今年の干し柿は非常に甘味が強い。
表面の乾きは遅れましたが、中身の方は1週間ほど前には出来上がっていたようです。
これから白粉が沢山吹いた状態のころ柿まで長く楽しみます。
どの状態の干し柿が一番の好みかは個々人で異なります。



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (みゆきん)
2021-12-22 12:31:23
美味しそう
思わずヨダレ出ました( *´艸`)
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Unknown (kaz)
2021-12-22 13:09:24
みゆきんさんへ。
コメントありがとうございます。
今年の甘柿はより甘味が強いようです。
これから味に深みがでて一層美味しくなりますね。
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