里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

茎立ち菜の越冬に向け追肥と土寄せ

2020年12月07日 | 畑:花菜類

茎立ち菜の冬越しに向け、追肥と土寄せをしました。
ナバナ類には種々あります。この茎立ち菜もその一つ。
この辺りでは、茎立ち菜という言い方をしますが、とう立ち菜と同じです。
秋に種を播き冬越しし、春先にトウが立ってきたものを収穫します。
昨年は種播き直後の台風で欠株が出たり、生育が不揃いとなりましたが、今年は好天で順調に生育しています。
3種作っていますが、何れも10月15日に直播きしました。
これまで2回間引きをし、1本立てにしました。


畝の両側に追肥しました。
小さい白い粒が肥料です。


生育がやや進んでいるので緩効性の肥料を使いました。


僅かばかりなので土寄せはクワで済ませようとしましたが、全く雨が降らないため粘土質の畑はすっかり硬くなってしまいました。
それで、まず畝間を管理機の逆転ロータで耕耘しました。爪を外向きにすると土が跳ね上がりすぎると思い、爪は内向きにしました。


この後に、クワで土寄せしました。


これは「仙台雪菜」。


当地方のいわゆる伝統野菜です。葉物として美味しく食べられますが、我が家では茎立ち菜として作っています。
仙台雪菜は他の茎立ち菜より弱く作りにくいですが、少し早くから穫れ、トウは柔らかく大変美味しいです。


これは「かき菜」。


仙台雪菜よりも丈夫で作りやすいので毎年作っています。
生育も揃います。
「かき菜」は在来アブラナの一種で、関東での呼び名です。


こちらは「三陸つぼみ菜」。


「かき菜」と同類ですが、当地方ではこちらの方が一般的なので作ってみました。


ちょっと見ただけでは「かき菜」も「三陸つぼみ菜」も区別がつきません。
木の棒を立てた右が「かき菜」、左が「三陸つぼみ菜」。
少しだけ「三陸つぼみ菜」の葉色が淡いでしょうか。


かき菜、つぼみ菜、三重ナバナなど、みな同類で姿が似ています。トウが立っても花芽がなかなか見えてきません。花が咲くようになるころには硬くなるので、せいぜい蕾までです。
食べるのは花ではなく新葉。仙台雪菜よりわずかに遅く穫れ始めます。食味は仙台雪菜より少し落ちるでしょうか。しかし、沢山収穫できます。
我が家の茎立ち菜は一般より大株で冬越しします。その方がわき芽、花芽の数が多くなり沢山穫れます。
今、同じナバナ類のアスパラ菜と寒咲花菜を盛んに収穫しています。
この茎立ち菜はアスパラ菜や寒咲花菜と同様に播いても同じようには穫れません。寒さに当たらないと花芽ができないからです。