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里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

ボリューム満点で柔らかい「縮み雪菜」の茎立ち

2025年03月28日 | 畑:花菜類

我が家ではトウを穫る目的で作っているナバナ類が何種かあります。
アスパラ菜はすでに終わっていますが、他は立春以降の度々の寒波襲来で例年とは様相が違います。
一方、葉物として作っている「縮み雪菜」は昨年11月上旬から抜き穫り収穫を開始して以来穫り続けてきました。
「縮み雪菜」は最後まで間引くような収穫を続けたため大株になり、低温にも晒され一層美味しくなりました。
かつて好んで作っていたターサイを止め「縮み雪菜」一本にしたことから量も多く、さすがに葉物として穫りきることは出来ませんでした。
アブラナ科野菜は冬を越し春になれば自然にトウが立ちます。当然残っている「縮み雪菜」も同様です。


通常は3月になると外葉が枯れ小さくなってきます。しかし、今作はもともと大株が残った上、耐寒性が増したと見えかつてないボリュームとなりました。
残された株数はそれほどでもないのですが、何れも大きく隙間はあまり見えません。


「縮み雪菜」はトウも美味しいので、葉物として穫り残した場合は茎立ち菜として利用するつもりでした。
我が家では茎立ち菜として作っている「仙台雪菜」があります。しかし、同じ雪菜でも「縮み雪菜」は全く別物。
「仙台雪菜」はいわゆる伝統野菜ですが、「縮み雪菜」はターサイから育種されたもので姿形が全く異なります。
ターサイのトウも美味しかったけれど「縮み雪菜」の方が明らかにボリュームがあります。


ターサイはトウがすんなり伸びるのに対し、「縮み雪菜」はどっしり感のある伸び方です。
特に今作は大株になり新葉の枚数が多く生長も良いため頗るボリュームが豊かになったと思われます。


外葉とトウの新葉はすぐ区別がつきます。
外葉は光沢があり多少変色していますが、新葉は光沢があまりなく柔らかい。やはり縮みは細かく沢山あり肉厚です。


トウは早いものでも伸び始まったばかり。やはり他の茎立ち菜と同様例年よりは遅いようです。
外葉は除いて穫ります。1株だけでこのボリュームは初見。


「縮み雪菜」の蕾、新葉、茎何れも柔らかく旨味があり茎立ち菜としても大変美味しい。
こちらはチンゲンサイ。


まだ残っており、やはりトウが伸びています。


「縮み雪菜」のようなボリュームはありません。


もちろん食するのに支障はないものの「縮み雪菜」に比べると食味はずっと落ちます。
それでもチンゲンサイを好む郎党がおり、助っ人はこちらも多少穫っているようです。

茎立ち菜の一番手「つぼみ菜」がようやく穫れ始め

2025年03月25日 | 畑:花菜類

茎立ち菜の一つ「つぼみ菜」がようやく穫れ始めました。
我が家で作っている茎立ち菜は「仙台雪菜」「かき菜」「つぼみ菜」の3種です。
茎立ち菜とはとう立ち菜のことで、当地方では通称「茎立ち」。
秋に種を播き春に伸びるトウを収穫します。何れも種播きは10月21日。
土寄せの時点で何れの茎立ち菜も概ね平年並、暖冬だった昨年よりは10日から2週間ほど遅れると推定していました。
しかし、その後も繰り返し寒波が襲来、降水量不足の影響も尾を引き推定よりも大きく遅れました。
それでも一番手は間違いなく「つぼみ菜」。


例年より一回りは小振り。暖冬だった昨年から見ると勢いも劣ります。


例年の穫り始めの目安は3月10日頃。暖冬だった昨年は2月末には穫れ始めました。
従って例年より半月ほど、昨年からは1ヶ月近くも遅れています。今年の立春以降の天候経過が顕著に表れています。
それでも3種の中では確実に早くからトウが伸び出すので「つぼみ菜」を作っています。
収穫の適期はその名のとおり蕾が見えてきた時。
「つぼみ菜」の特徴は主枝とわき芽の時間差がごく少ないこと。わき芽が一斉に伸び出します。
このように主枝と側枝の区別がはっきりせず、すでに蕾を複数付けている株もあります。


気温も上がってきたのでわき芽もすぐ穫り頃になってくるでしょう。
この分かりやすい蕾の見える主枝を穫ってみます。


切りました。


すでに沢山のわき芽が伸びているのが分かります。


数株の主枝を穫りました。


姿は「かき菜」とよく似ていますが、葉の切れ込みが細かくやや明るく艶があります。
「かき菜」は蕾が大きくなると食味が落ちてくるのに対し、「つぼみ菜」は蕾が多少大きくなっても食味が落ちません。
こちらは「仙台雪菜」。


もともと葉物としても作られる当地方のいわゆる伝統野菜ながら、最近作っている方は少ない。。
トウが美味しいので我が家では昔から茎立ち菜として作っています。「つぼみ菜」を作る前はこちらが一番手でした。
今年は姿がイマイチです。寒波の影響で葉が傷んでいます。例年より株も小さい。


「仙台雪菜」は花が咲くようになってからでも美味しい。トウの伸び出しが見られる株も確認できます。
例年ならすでに穫れ始めている頃ですが、今年は来月に入るでしょう。
但し、「つぼみ菜」との差は例年より小さくなりそうです。
こちらが「かき菜」。


「つぼみ菜」とよく似ていますが、葉が全体に大振り。
「かき菜」は在来アブラナの一種で北関東での呼び名。全国各地に異名同種的な在来アブラナが見られます。
「かき菜」はもともと旺盛。やはり今年は勢いが付かず遅れています。


まだトウの伸びは確認できません。しかし、もとが丈夫なので何れ茂ってくるでしょう。
「かき菜」は専ら蕾が出る前の新葉を利用します。名前もそんなところから付いたのでしょう。
例年なら3月末くらいに穫れますが、来月5日以降になるでしょうか。
もっとも茎立ち菜の遅れは全く気になりません。と言うよりもっと遅れてほしいというのが本音。
このように「寒咲花菜」が依然最盛の状態だからです。


ナバナ類の穫れ具合が例年とは大きく異なったものになっています。

ナバナ「寒咲花菜」が未だ盛りで美味い

2025年03月15日 | 畑:花菜類

ナバナ類の「寒咲花菜」が未だ盛りの状態です。そしてこれが美味い。


12月10日頃から主枝を穫り始め、すでに3ヶ月余り。
わき芽(1次側枝)はかなり遅れて1月末から穫り始めましたが、それからでも2ヶ月近く。
わき芽(側枝)が盛んに穫れるようになれば最盛期。しかし、なかなかピークと実感できる状態になりませんでした。
例年なら遅くとも1月中には収穫の最盛になるところです。
立春以降の再三の寒波襲来で生長に時間が掛かり遅々として進みませんでした。
その代わりと言っては表現が変ですが、この時期にこのくらい旺盛な姿は初めて見ます。


例年なら半数くらいは穫れなくなっている頃です。厳冬の年なら全て終了していてもおかしくありません。
今冬は未だ1株も枯死しておらず、沢山の蕾が見えます。


今冬は急激な低温に逢わず徐々に耐寒性が増し、立春以降の再三の厳しい寒波襲来にも耐えることが出来たようです。
さらに、わき芽の生長に時間が掛かり一斉収穫にならなかったことも株の維持にはプラスになったかもしれません。


2月後半は全体に葉が垂れた姿になりましたが、早春の陽光で株の勢いはむしろ増したように見えます。
寒咲きとはいえナバナ類ですから本来は春の気候を好むはずで、不思議なことではありません。


今作の「寒咲花菜」は主枝の節間が非常に詰まり側枝(わき芽)は10本以上になっている株が多い。


1株から次々と蕾が現れてきています。


2月は蕾自体が小さめでしたが、春の陽光を感じ大きく膨らんでいるものが多くなりました。


この側枝(わき芽)を穫ってみます。


2芽残しで切りました。ここからさらにわき芽が生長してきます。


花菜は多少花が咲いても問題ないですが、やはり穫るのは花の咲く前が望ましい。
少し進んでいるこの株で見ると中央が主枝の穫り跡、両側に子に当たるわき芽(1次側枝)の穫り跡、そこから出ているのが孫茎に当たるわき芽(2次側枝)です。


まだまだ収穫は続きます。この場所は後作を気にする必要がありません。
助っ人が沢山穫り、我が家の分と置いていった「寒咲花菜」。


この時期、過去にないほど旺盛な「寒咲花菜」になっていますが、我が家郎党の一番人気なので悪くありません。





ブロッコリーは側花蕾を穫り続ける

2025年03月05日 | 畑:花菜類

ブロッコリーは側花蕾を依然穫り続けています。
今季のブロッコリーは種播きが3回になりました。一見したところでは区別が付かなくなっています。


品種は全て「緑嶺」。
つい先日まで大きな花蕾が散見されていましたが、もう見えません。


これが1回目のブロッコリー。


今季は1株から頂花蕾に加え大きな側花蕾が複数穫れましたが、今着いているのは小さな花蕾のみです。


側花蕾(1次側枝)を穫った後の孫に当たる花蕾(2次側枝)もこのように多数着いています。


但し、例年に比べ小さな花蕾の肥大が良くありません。2月の長い寒波襲来が影響しているようです。
株自体は耐寒性が付いておりはっきりと凍害を受けた様子は見られません。
これが2回目のブロッコリー。


これが通常の側花蕾。側花蕾(1次側枝)と孫に当たる花蕾(2次側枝)が混在してきました。


こちらはそれなりの大きさの側花蕾がまだ見えています。


1回目のブロッコリーのように軒並み頂花蕾並みとはなりませんでしたが、普通の側花蕾とははっきり違うものです。
頂花蕾のすぐ下に着く側花蕾は大きい花蕾にはなりません。
大きな花蕾になるのは主枝の地際から伸びる長い側枝で、大きな葉を何枚も付けたものだけです。
これが3回目のブロッコリー。


ごく最近まで大きな頂花蕾が残っていました。
今穫れるのは小さな側花蕾だけです。1回目、2回目のような太くて長い側枝は伸びていません。


これがごく普通に見られる側花蕾のパターン。小さいながらも数は沢山あるので十分役立っています。


2月はかなり気温が下がりましたが致命的な凍害は受けていません。耐寒性が十分付いているようです。
もちろん花蕾の色はアントシアニンの色素が出ている花蕾が多いものの明緑色の花蕾も見えてきました。
大小様々な花蕾が穫れました。


今朝は雪が被っていますが、さほどの積雪にはならないようです。
厳しい寒波も収まってくれば肥大が良く冴えた色の花蕾が穫れるようになるでしょう。
無数に着く小さな花蕾は放置し、一口サイズ以上の側花蕾を当分穫り続けます。


ナバナ「寒咲花菜」は大きく遅れてこれから最盛期

2025年02月25日 | 畑:花菜類

ナバナ類の「寒咲花菜」は想定よりも大きく遅れてこれからが最盛期となります。


12月10日頃から主枝を穫り始めましたが、進度が遅くなりました。
1月末からは予想より半月ほど遅れてわき芽(1次側枝)を穫り始めたもののこちらの進度も遅い。
わき芽(側枝)が盛んに穫れるようになれば最盛期ですが、例年に比べると1ヶ月くらいも遅いと言った印象です。


但し、この時期の姿としては旺盛。
この時期になれば、何株かは凍害で枯死していてもおかしくありません。
今冬はそのような株は一つもなく、着実に穫れています。ばらつきも少ない。


最低気温が連日-5℃を下回るような酷寒の年なら無傷では済まず凍害を受けます。
幸い今冬はそれほどになっていないものの先週来再び寒波襲来でかなり厳しい寒さでした。
さすがに全体に葉が垂れ強い寒さに当たった姿ですが大丈夫。十分に耐寒性が付いているものと思われます。


主枝の収穫は全て終わりましたが、側枝(わき芽)はまだ多数残っています。
低温のためか主枝の下位節間が例年にもまして詰まっており側枝(わき芽)の数が多くなっています。
一株で多数の花芽が確認できます。


側枝(わき芽)の数が多いことから競合して伸びが遅くなっているようです。1株から10本以上が一斉に伸びている株が多数。
例年なら早いものは孫茎に当たるわき芽(2次側枝)が生長し穫れていてもおかしくありません。
遅れている株のわき芽の数も凄い。気温が上がればこれらが次々に穫れるようになるでしょう。
花菜は多少花が咲いても大丈夫ですが、花の咲く直前が一番美味しい。


少しかき分けるとこのようにしっかりしたわき芽が伸びています。


2芽くらい残して切ります。ここからさらにわき芽(2次側枝)が伸びてきます。
穫りました。


数株穫れば十分な量です。


立てて見れば新葉に囲まれて蕾が見えます。


今冬の「寒咲花菜」はこれまででも最も進度が遅く最盛期がずれ込んでいる印象です。
ただこれに続く茎立ち菜も遅れそうなので悪いと言う訳ではありません。
これから気温が上がれば沢山の蕾が見えるようになり、最盛期らしい姿になるでしょう。
花菜は皆からの人気が高い。蕾、茎、新葉と軟らかく風味があり余すところなく食べられます。