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里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

越冬中のマルチ栽培のタマネギに追肥

2024年02月07日 | 畑:土物類

越冬中のマルチ栽培のタマネギに追肥をしました。
例年より少し早めながら、雪になると言うので一昨日に前倒ししました。
種まきは9月4日、植え付けは11月3日。
4条の黒マルチが3ベット、植え付け本数は前年とほぼ同じ470本ほど。


品種は近年はタキイ種苗の「ネオアース」1品種だけでしたが、今作は1割ほど早生種を作ってみました。
これが初めて作るカネコ種苗の「錦毬(きんきゅう)」と言う品種。


まずまずの姿になっています。
貯蔵性抜群の「ネオアース」でも春の1ヵ月ほどが端境期になります。
そこで試してみることにしたのですが、極早生でもないのであまり期待はしていません。
大半を占める「ネオアース」の生育は順調。


我が家にとって、この時期にしてはかなり大きくなっています。


植付け後や越冬時には葉先が枯れるものが多々あります。
しかし、この程度なら軽微。芯の2、3葉がしっかりしていれば問題ありません。


我が家では年越し後の姿は小振りなことが多い。かなり貧弱な場合も結果オーライのことが度々ありました。
今年は気温が高いためか想定したよりも大柄です。そこで気になるのはトウ立ち。


年内の生育が良すぎて大苗で越冬するとトウ立ちのリスクが高まります。
但し、昔からトウ立ちが僅か見えるくらいが収量は上がると言われてきました。
近年、我が家ではトウ立ちは殆ど見られず、感覚的にも実感できなくなっています。
ところどころにこのような小さい苗が見られます。


ネキリムシの被害で遅くに植え替えたものです。近年発生が多くなっており、小さい幼虫は見つけるのが難しい。
追肥は粒状の速効性肥料をマルチの上からバラまきます。分りにくいでしょうが、これで終わっています。


これまでも書いているとおり、昔は追肥をしたことがありませんでした。
マルチ栽培では緩効性、遅効性肥料全量を元肥でやるものと教わり、それを忠実に実行していた訳です。
かなり前のこと、高齢の方がマルチの上から肥料をばらまいているのを見ました。
その時は何と無駄なことをと思いましたが、試しにやってみるとこれが効果抜群。
肥え切れすると出やすくなるべと病もピタリと出なくなりました。
これが偶然だったのか、理屈に合っていたのかは定かでありません。
以来、特段悪かった憶えもないので、毎年続けています。
但し、水に溶けないことには効果がないので、少し早めにやるようにしています。
植え穴を狙ってやるわけではありません。粒状肥料をベットの中ほどにバラまくだけです。


マルチのベットは中高の かまぼこ形に作っています。排水をよくするためですが、追肥にも都合がよい。


それで自然に転がり適度に植え穴に入っていきます。


マルチ上に留まっている肥料も何れ雨や雪で溶ければ流れてほどほどに入るだろうくらいに考えています。
むしろ、植え穴にがっちりやり過ぎると手間の掛かる割には濃度障害の心配があるかもしれません。
予報どおりの雪となりました。殆どがもう溶けています。
この簡単なバラ播き追肥が、今年も効果を発揮することを期待です。


落ち葉をすき込んで土作り

2024年01月18日 | 畑:土物類

毎年、落ち葉を利用して土作りを行っています。
12月初めに、畑のすぐ近いところの落ち葉を集めすき込みました。
そして1ヵ月半ほど経ったので、再びロータリー耕耘しました。
周囲の山にはナラやクヌギなどの広葉樹が多く、落ち葉は沢山あります。
昔、両親健在の頃は落ち葉を大量に集めて腐葉土や温床の材料にしていました。
それが、冬場の大きな仕事になっていました。
今それを実践するのは困難で、せめてもとやっているのが落ち葉のすき込みです。
本来は落ち葉を腐らせ腐葉土にしてから畑に入れるのが理想です。
しかし、それには大量の落ち葉が必要で時間が掛かり負担が大きすぎます。
落ち葉を直接畑にすき込むことなら比較的容易に出来ます。
この小さな畑は冬場は利用しないので空いています。この時期を利用し、落ち葉のすき込みを行います。


その時のものです。
まず、集めた落ち葉を畑全体に散らします。


落ち葉は近くのケヤキやコナラなどが主です。


厚さ数㎝を目安にしていますが、今年は若干少ない感じになりました。
それでも土は見えません。ふかふかの状態になっています。


我が家では土作りに切りわらのすき込みも行っていますが、その場合は窒素分を添加してやらないといけません。
稲わらは炭素の割合が多いため腐る際に土の窒素を取り込んでしまうからです。
広葉樹の落ち葉は炭素と窒素の成分バランスが良いため、そのままで自然に土の中で腐って行きます。
落ち葉は理想的な有機物なのです。
ゆっくりと出来るだけ深く耕耘し、すき込みます。


均一に混じるよう重複して耕耘します。


落ち葉はすっかり土の中に入りました。


この後、1ヵ月半ほど経過。再び耕耘しました。


落ち葉はかなり土に馴染み、細かくなってきました。


作付け前には再度耕耘します。
日をおいて繰り返し耕耘することでより土に馴染み、均平になります。
この畑はケヤキの大木が近くにあり、午後日陰になるため条件は良くありません。
ただ、殆どが強粘土質土壌の畑の中で、唯一山砂を客土した畑です。
落ち葉のすき込みが少しでもプラスになればと毎年継続して行っています。


冬季に切りわらのすき込みと木炭で土作り

2023年12月26日 | 畑:土物類

翌年に向け、冬季に空いた畑の土作りを行っています。
この畑はインゲン、エダマメ、サトイモ、カボチャ、オクラなどを作った畑。
今年は11月半ばにはすべて片付けました。
我が家の畑は殆ど粘土質土壌。とりわけこの畑は強粘土質で扱いにくく湿害を起こしやすい。
そこで、冬季は栽培はせず、専ら土作りの期間に充てます。
1ヵ月ほど前に切りわらのすき込み作業を行い、昨日再び耕耘作業を行いました。
次のような手順です。
今年畝だった所は翌年は畝間(通路)、今年畝間だった所を翌年畝になるよう毎年交互に繰り返します。


一度に全体をやるのは大変なので隔年で畝になるところを重点的に土作りするようにしています。
尚且つ同じ所を畝にしないことで連作障害の回避も期待しています。
まず、今年畝間(通路)だったところに切りわらを入れます。ここが来年は畝になります。


切りわらは田んぼの収穫後に近くに運び堆積して置いたもの。
通路が埋まるくらいたっぷりと入れます。


次にクズの木炭を散布します。


木炭は活性炭と同様で、湿害を抑え根張りをよくする効果があると言われています。


実際どの程度の効果があるのか分かりませんが、少なくとも悪くないことだけは確か。
この木炭は30年以上前、父が健在の頃に焼かれたもの。
クズの木炭の在庫が未だ残っているから出来ることなのです。
次に石灰窒素を散布します。


これはわらを腐らせるのを促進させるためのものです。
大量の切りわらを畑に入れると腐るのに土の窒素分を取り込みます。
そのため、窒素を補給しないと作物が窒素不足に陥る心配があるのです。
数ヶ月の間にじっくりと切りわらが腐れて、強粘土質土壌が改良されることを期待しています。


次いでトラクターでゆっくりと深く耕耘します。夕日を浴びながらの作業となりました。


耕耘は重複するように行います。切りわらの量が多いため一度の耕耘では無理です。


最後にもう一度仕上げの耕耘。最後はすっかり薄暮となりました。


しかし、これでもまだ均平にはほど遠い。
それから何度か雨にも当ったので、ほぼ1ヵ月経った昨日再び耕耘しました。


切りわらもかなり土に馴染み均平度も増してきました。やはり薄暮の耕耘です。


冬を越した後、春には作付け前に再度耕耘します。


タマネギ苗の植付けをする

2023年11月04日 | 畑:土物類

タマネギ苗の植付けをしました。ほぼ例年通りです。
我が家では例年11月第1半旬、11月3~5日頃としています。
タマネギの種播きと植付けの適期はそれぞれの地域で異なります。
マルチの有無でも生育の進み具合に違いがあるので、マルチでなければ1週間ほど早めます。
冬期間の生育が玉の肥大やトウ立ちなどと関係が深いからです。
冬越し時に大きく育ちすぎればトウ立ちしやすく、小さ過ぎれば小玉になりやすい。
もっとも、これまで貧弱な姿で冬越ししても結果オーライのことが多々ありました。
しかし、それでは満足感が得られません。納得できる姿であって欲しいもの。
すでに畑の準備は出来ています。
但し、ナスを1畝強制終了させ、施肥耕耘してあまり日数が経っていないので多少の不安はあります。
それでも昨年よりは切迫しておらず、入念に耕耘はしたので大丈夫でしょう。
苗の方は上々とまでは言えないものの、まずまずの苗と言ったところ。


種まきは9月4日。品種はタキイ種苗の中晩生種「ネオアース」。


今年は僅かだけ早生の品種を播いてみました。
昔は2、3品種播いていましたが、今は殆ど「ネオアース」1品種で間に合います。
ただ、春の1ヵ月ほどが端境期になるので試してみます。
カネコ種苗の「錦毬(きんきゅう)」と言う品種。
初めて作ります。極早生ではないのであまり期待できないでしょう。苗の姿もイマイチです。


苗床は昔ながらのやり方です。
不織布を剥いだ後に雨風で苗がなびきました。葉先枯れも少し見られます。
根が一番大事ですが、白く綺麗なので問題はないと思います。


苗の数は十分にあるので、悪い苗は除き揃った苗を植えます。
マルチ穴に棒を使って植え穴を開けます。


根はかなり長く伸びています。


根が深く入るようにして苗を差し込み植付けます。


植付け直後の苗は必ずぐったりします。これはしょうがないことです。
まして、なんと11月に夏日を記録。当地方では初めてらしい。


下葉が多少枯れるのもやむを得ません。芯が立ってさえくれば心配はありません。
数日のうちには立ち上がってくるでしょう。
植え付けは完了。


植えた本数は470本ほど。うち1割ほど早生種を植えました。
目安の500本には足りませんでしたが、昨年とほぼ同じです。
余った苗はしばらく補植用に確保しておきます。
近年は「ネオアース」1品種だったので管理も楽でした。
僅かとは言え他品種が一つ入ったので取り扱いに注意しないといけません。


タマネギを植付ける畝を作る

2023年10月25日 | 畑:土物類

タマネギを植付ける畝を作りました。
もう少しで植え付けになるので、ぎりぎりのタイミングです。本来なら半月は欲しいところですが。
もっとも昨年はさらに押し迫っていたのでそれよりはましです。
この場所はトマトの跡地で、それだけでは足らずナス1畝を強制終了させました。
助っ人によるとタマネギは数ある野菜の中でも最重要だと言います。
一年中消費するので不作で足りなくなると大変困ると。なるほどと頷けます。
我が家の畑は強粘土質ですが、タマネギは果菜類などと同じく一番条件の良い所を充てるようにしています。
この辺りは比較的排水が良く、ピートモスなどを入れて土壌改良しています。
トマトやナスの跡なのでまずロータリーで十分に耕耘し均平にします。


タマネギの畝になる中央位置に目印線を付けます。間隔は120㎝で3列。


苦土石灰を全面に、緩効性肥料を畝になるところに幅約80㎝に帯状散布します。


植え付けまでの期間がないので他の有機物は入れません。
再度ロータリーで深くゆっくりと耕耘します。


再びタマネギの畝になる中央位置に目印線を付けます。


目印線が畝の中央になるよう管理機の逆転ロータで左回りに往復し畝立てします。


我が家の管理機では、ローターの爪は左を2連の外向き、右を1連の内向きにセットします。
これで機械作業は終了です。


クワでならしベット幅80㎝くらいのかまぼこ形に仕上げます。


幅95㎝の4条穴あき黒ポリマルチを被覆します。3ベット完成。


黒ポリを引っ張り、畝を跨ぐようにして鍬で裾に土を掛けるとちょうど上手くいきます。
あとでマルチを外すのも楽に出来ます。
昔、我が家には専用のマルチャーがありましたが、老朽化し処分しました。
これが我が家の一連の畝作りです。
次第に日が傾き1畝がナスの陰になり見えにくくなりました。
これが早朝写したもの。強制終了させたナスの跡地に1畝作っています。


500穴くらいのつもりでしたが、470穴ほどでした。それでもほぼ前年並です。
これは現在育苗中のタマネギの苗床。


風雨でなびいていますが、まずまずの生育。植え付けまでにもう少し大きくなるでしょう。