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里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

蔓ありサヤインゲンは「ケンタッキー101」が優勢

2024年09月16日 | 畑:豆類

蔓ありサヤインゲンは7月末から穫り始め、8月早々に収穫盛りに。
一旦はピークを過ぎたものの樹勢は旺盛で、わき芽も伸びています。
ネット栽培しており、品種は2品種。右が「ケンタッキー101」、左が「ケンタッキーカンサス」。


何れもほぼ2本立てにしています。
ここ4年ほど作った品種「いちず」が長期収穫は困難と見定め、従来作っていたケンタッキーワンダー系の品種に戻したもの。
「いちず」が芯止めする必要がなかったため、何となく芯止めのタイミングを逃してしまいました。
しかし、そのまま伸ばし放任してしまったのはよくありませんでした。
樹勢が旺盛なので、やはり支柱頂点付近で摘芯すべきでした。
これがタキイ種苗「ケンタッキー101」。


明らかに伸びが早く旺盛です。
高温乾燥にも強く、葉焼けの症状もほとんど見られません。


わき芽も伸びてきました。


しかし、これでは混みすぎで1本立てにするか株間を広げるかする必要があるようです。
大きなピークの後、穫れ具合が落ちましたが、再び盛り返してきました。


長期収穫が目標なので、ばか穫れするよりだらだらと長く成り続けてくれた方が良い。
考えてみると暫く典型的なケンタッキーワンダーを作っていませんでした。
この品種は結構古い品種なのですが、実際作るのは初めてです。


小生はこの品種を丸莢としか思っていませんでしたが、タキイ種苗では丸平莢と分類しています。
我が家で昔から蔓ありインゲンと言えばこのタイプでした。
当地では年配者なら一様に「オヤコササギ」若しくは「オヤコウコウ」です。
これがタカヤマシードの「ケンタッキーカンサス」。


数年前まで暫くこの品種を作っていました。
「いちず」よりは遙かに樹勢は強いものの「ケンタッキー101」ほどではありません。
日照りの気候で葉焼けも出ています。


それでもわき芽は伸び成っています。


こちらはいわゆる丸莢で、よく比べて見れば「ケンタッキー101」とは違います。


助っ人は「ケンタッキー101」が明らかに多く穫れ、形も良いと言っています。
我が家の分と主に「ケンタッキー101」を置いていきました。


右が「ケンタッキー101」、左が「ケンタッキーカンサス」。


「ケンタッキー101」が丸平莢と分類される意味が理解できます。
軟らかさでも「ケンタッキー101」の方が優勢のようです。
もっとも、依然助っ人以外に違いに気付く人間はいません。


蔓ありサヤインゲン「ケンタッキー101」と「ケンタッキーカンサス」

2024年08月18日 | 畑:豆類

当地、台風7号は大きな爪跡を残さず通り過ぎてくれたので幸いでした。
しかし、盆中から度々強い雨が続きトータルでは100ミリを超え、それまでカラカラだった畑は一転ズボズボです。
蔓ありサヤインゲンは7月末から穫り始めました。
ゆっくり長く穫りたいと思っていたところですが、気温が高く一気に盛りとなりました。
一旦はピークを過ぎたようです。
品種は2品種。右が「ケンタッキー101」、左が「ケンタッキーカンサス」。


種播きは6月10日と今年はやや遅め。
「いちず」と言う品種を4年ほど作ってきましたが、一気に成り込むものの短命。
半蔓性に分類されることからも分るように樹勢が弱く、長期収穫は無理と結論づけました。
今年は従来作っていたケンタッキーワンダー系の品種に戻したところです。
何れもほぼ2本立てになっています。
「いちず」が芯止めする必要がなかったことからこちらも芯止めのタイミングを逃しました。
そのまま伸ばし放任したため完全にトンネル状態になっています。


これがタキイ種苗「ケンタッキー101」。


こちらの方が伸びが早く、旺盛に茂ります。
当地は一言で言うと空梅雨日照りの環境でしたが、葉焼けは僅か耐暑性もあるようです。
但し、2本立てで少々混みすぎ、ピンチもしなかったためかわき芽の伸びは遅い感じです。


一旦盛りが過ぎた後どのくらい続くかが問題です。
タキイ種苗ではこの品種を丸平莢と分類しています。
生育の仕方や莢の形は典型的なケンタッキーワンダー型と言えるでしょう。


考えてみれば、この典型的なケンタッキーワンダー型のサヤインゲンを暫く作っていませんでした。
感覚的に馴染みが薄くなっていたのかもしれません。
これがタカヤマシードの「ケンタッキーカンサス」。


「いちず」の前は主にこの品種を作っていました。
「ケンタッキー101」より生長はやや遅く、穫れ始めも数日遅い。
一見「ケンタッキー101」ほど樹勢は強くありません。


しかし、バランスは取れており、「ケンタッキー101」の樹勢が強すぎるのかもしれません。
莢は丸莢で整っています。近年はこの形に馴染んでいたようです。


評価はこの先の持ち方次第です。
収穫したもの。右が「ケンタッキー101」、左が「ケンタッキーカンサス」。


莢の違いを見るため数本で比べてみます。
右が「ケンタッキー101」、左が「ケンタッキーカンサス」。


小生は何れも丸莢としてきました。インゲンの莢を平莢と丸莢としか区別してこなかったのです。
一緒にしても気付く人は少ないでしょう。
しかし、タキイで丸平莢と分類しているのも確かに頷けます。比べれば明らかに違いがあります。
我が家でかつて作っていた蔓ありサヤインゲンは丸平莢と言うのが正確なのかもしれません。
近年は専ら丸莢なので次第に食感はそちらに馴染んできました。
今のところ助っ人以外に違いに気付く人間はいません。


トウモロコシはお盆では穫り遅れ、エダマメはピッタリ

2024年08月16日 | 畑:豆類

我が家ではトウモロコシを2回に播いています。
1回目に播いたトウモロコシは気温が高かったため想定よりも成熟が進み7月いっぱい掛からず穫り終えました。
メインは2回目のお盆用に播いているトウモロコシ。獣害対策に不織布で囲っています。


品種は1回目と同様「ゴールドラッシュ」。
昨年も気温が高く生育が進み、お盆の時には大半終わってしまったので、今年は少し遅らせました。
例年は当地の気候を考慮し、若干早めに播くのですが、今年は標準通りに逆算して播きました。
それでも気温が平年を大きく上回り、7月半ば過ぎには絹糸が出始めました。
但し、南北の畝で手前と奥で数日のずれがありました。
トウモロコシは中型の扱いやすい穂を多く穫ることを目標にしています。
そのため畝間、株間を広めにし、2本立てにしています。
1回目のトウモロコシは2本立てが7割くらいでしたが、今回は2本立てが100%です。


サカタのタネによると「ゴールドラッシュ」の収穫適期の標準は、播種後84日、絹糸が出て20~24日、積算温度で450℃となっています。



このとおりなら8月20日頃に絹糸が出たものは概ね当たりそうです。
しかし、今年も昨年と同様気温が高い。
当地の7月半ばからの平均気温は昨年ほどではないものの平年より3℃余り高いようです。
つまり絹糸が出てから標準の日数より3、4日早まる計算になります。


残念ながら今年もまたお盆では適期が過ぎてしまいました。
絹糸の出方に数日のズレがあるので、お盆の10日前くらいから穂をチェックしながら穫ることにしました。


まずは絹糸が黒く変色し、穂にしっかりした手応えがあること。


穂の頭のところの皮を少しだけ剥いてみれば確実。


先まで実が詰まり黄ばんでいれば大丈夫。
助っ人にはお盆の数日前を中心に穫るよう図りました。
これはお盆の直前に穫ったもの。まずまずのように見えますが、やはり若干遅れ気味です。虫食いは殆どありません。


大きさは目標にしている高齢者や子供にも手頃な中型が主でした。
朝穫りには拘っていませんが、穫ったら直ちに茹でます。少し穫り遅れ気味ながらも甘味は十分。
若干お盆まで残ったものがありますが、やはり穫り遅れで過熟気味。食感がよくありません。
こちらは、小生が準備しておいたマルチ畝に若手助っ人が播いたエダマメ。


自ら作ってみることは大いに良いことなので応援しています。
中早生種の「湯あがり娘」で5月末の種播き。
こちらはお盆にピッタリでした。なかなか美味しいエダマメです。


こちらは晩生種の「秘伝」。


花が咲き始まったところながら茂りすぎで前途多難か。



蔓なしサヤインゲンから蔓ありサヤインゲンへ

2024年07月31日 | 畑:豆類

サヤインゲンは蔓なしと蔓ありを時期を変え作っています。
蔓なしサヤインゲンは6月25日頃から穫り始め、一挙に盛りとなりました。
4月25日に我流の省力直播きしたもの。
集中的に成り込むのが蔓なしサヤインゲンの特徴で、7月半ばくらいまでが最盛でした。
以降は完全に終盤ですが、2番成りと言うべきか未だ穫れています。


品種は2品種。これがタキイ種苗の「さつきみどり2号」。


こちらが少し早く穫れ始め、急激に成り込みます。まだそれなりの莢が成っています。
ケンタッキーワンダーを小型にしたような莢で柔らかいのが特徴。


こちらがカネコ種苗の「スーパーショット」。


曲がりが少なく姿が良いのが大きな特徴。莢は短くなっていますが、まだ穫れています。
同様に調理すれば「さつきみどり2号」よりやや硬いようです。


想定より少し遅れていましたが、こちらがメインの蔓ありサヤインゲン。


若干遅れたのは種播きが6月10日と昨年より少し遅かったこともありますが、品種を変えたことが大きい。
ここ4年ほど「いちず」と言う品種を作ってきました。穫れるのが早く急激に成り込みますが短命です。
半蔓性に分類されることもあるようであまり茂らず、工夫してもなかなか長期収穫は難しい。
そこで、今年は従来作っていたケンタッキーワンダー系の品種に戻しました。
品種は「ケンタッキー101」と「ケンタッキーカンサス」の2品種。
これがタキイ種苗「ケンタッキー101」。


「ケンタッキーカンサス」より明らかに草丈の伸びが早く、旺盛に茂ります。
莢の着きもこちらが多いように見えます。


昨年作った「いちず」は穫れるのも早かったですが、この半分も茂りませんでした。
「いちず」と言う品種を半蔓性に分類することもあるのが、実感としてよく分りました。
「いちず」は親蔓の摘芯もすることなく終わっていたため「ケンタッキー101」も摘芯するタイミングを逃し、そのまま伸ばしてしまいました。
猛暑で若干葉焼けが出ています。この程度ならさして気になりません。
むしろ空梅雨の日照りの中でよく耐えていると評価できます。
生育の姿も莢の形も典型的なケンタッキーワンダー型。タキイ種苗では丸平莢と分類しています。
数日前から穫れ始めました。長期収穫には悪くない感触です。
こちらが以前にも作っていたタカヤマシードの「ケンタッキーカンサス」。


「いちず」に比べると草丈が伸び生育もはるかに旺盛ですが、「ケンタッキー101」よりは劣ります。
やはり葉焼けが少し出ています。耐暑性でも少し劣るのかもしれません。
収穫も若干こちらが遅い。まだほんの僅か穫れだしたばかり。莢は丸莢らしい形で整っています。


助っ人が穫り、遠慮してか我が家の分と「ケンタッキー101」を置いていきました。


4品種が同時に穫れることもあまりないので、数本ずつ並べ比べてみます。
右から蔓なしの「さつきみどり2号」、「スーパーショット」、そして蔓ありの「ケンタッキー101」、「ケンタッキーカンサス」。


小生は何れも丸莢と思ってきましたが、タキイでは種部がややゴツゴツした典型的なケンタッキーワンダータイプの莢をするっとした丸莢と区別して丸平莢と分類しているようです。
我が家郎党は平莢を好みませんが、丸莢と丸平莢を別種と感じる人間はいません。
いずれにしろ今年の猛暑下では品種を変えたのは正解だったようです。



今年のトウモロコシは成熟が早い

2024年07月17日 | 畑:豆類

トウモロコシを穫りました。
品種は「ゴールドラッシュ」。
4月25日に我流の省力直播きをしたもの。
1週間ほど前から獣害防止に周囲を不織布で囲っています。


我が家では例年畝間を広くし、2本立てにしています。
中型の扱いやすいトウモロコシを多く穫ることを目標にしているからです。


発芽率はまずまずで2本立てになったのは7割ほど。概ね想定内です。


生育も比較的揃っています。
例年雄穂は最後まで放置していましたが、今年は受粉が終了したところで切ってみました。
アワノメイガ対策もさることながらアブラムシが付き始まったからです。


サカタのタネによると「ゴールドラッシュ」の収穫適期の標準は、播種後84日、絹糸が出て20~24日、積算温度で450℃となっています。
しかし、当地の気候や我流の省力直播きのことを考慮し、標準よりも数日の遅れを見込んでいます。
今年は、当地は6、7月と気温が高く空梅雨。絹糸は6月25日くらいに出ていました。
当地でも今年はほぼ標準の日数が適用できると考えられます。
積算温度もすでに標準に達しており、標準日数より早まっている可能性が高い。
外観をチェックしながら穫ってみることにしました。
全体に南側の方が少し進んでいるように見えていました。
まず絹糸が黒くなっていることが第一条件。いずれも殆ど変色しています。


穂の全体の手応えを確かめ、頭のところの皮を僅か剥いてみれば確実。


実が先まで入って色が黄ばんでいれ成熟しています。白っぽければ早い。


穫ってみました。


虫食いや歯欠けも殆どありませんでした。
大きさは高齢者や子供に扱いやすいよう中型が目標。概ね想定内ながらやや大きめでした。
トウモロコシの収穫は早朝がベストですが、あまり拘っていません。
但し穫ったら直ちに茹でます。それで甘味は申し分なしです。常温で放置するのだけは御法度。
一気には穫れないので、さっそく助っ人に穫るよう促します。
穂を確認しながら数回に分けて穫るようにします。
こちらがメインのお盆用。


品種は同じく「ゴールドラッシュ」。
昨年は気温が高く生育が進み、お盆の時には大半終わってしまいました。
今年は少し遅らせ、標準通りに逆算して播きました。


それでも気温が平年を大きく上回っており、想定より進んでいます。
こちらは全てが2本立てになっています。
絹糸が出始めましたが、お盆まで持つでしょうか。