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里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

今季のソラマメは近年では一番でこれが最終

2025年06月25日 | 畑:豆類

ソラマメは穫り始めてから半月余り。


ほぼ平年並の穫り始めながら非常に早かった昨年、一昨年よりは1週間から10日遅れのスタートでした。
品種は中晩生の河内一寸なので、当地方の主力品種「打越一寸」や「緑陵西一寸」より元々少々遅い。
そもそも「河内一寸」は2粒莢が主で3粒莢が少ないのですが、今年は例年になく3粒莢が多かった。
そして、上段まで成りが良く近年では一番でした。


何時もは5、6段になると着莢が悪くなるのですが、今年くらい着莢するのは久しぶりで見ます。


病害虫も少なく、致命的なエソ系のウイルス病も全く見られませんでした。
例年梅雨期に最盛期を過ぎる頃になると赤色斑点病(チョコレート斑点病)通称チョコ斑が目立ってくるのですが、出ているところでもこの程度。


最後になると茎葉は黄ばんできますが、まださほど目立っていません。


但し、気温が異常に高いため茎をピンチした後も節間が伸び草丈がさらに高くなりました。
それでも所々に支柱を立て横に3段のテープを張っただけの簡易な誘引で最後まで持ちこたえました。


今年は適度に雨が降り水分も供給されたので肥大も良好。
気温が高いことから莢は上段まで短期間に一気に熟してしまいました。助っ人も大分他に配ったようです。
まともな莢はほぼ穫り尽くし、最後に残ったものを整理して終わりにすることにしました。
したがって、未熟なもの過熟なもの混交です。この程度穫りました。


最後ですから2粒、1粒莢が大半ながらまだ3粒莢もあり、錆の付いた莢は少なく綺麗です。


むき身にすると、未熟なものやお歯黒の目立つものもあります。


熟度が違うので茹で時間をどうしようかと思いましたが、2分半茹でてみました。
これが今季最後のソラマメです。


かつて当地方のソラマメが「終り初物」として珍重された時代がありました。
それは越冬栽培されるソラマメは当県南部が北限とされていたからです。
しかし、当県北部で春播き栽培が開始されて以来、ソラマメの産地はどんどん北上し北海道にまで達しました。
「終わり初物」と言えばこんな曲があるらしい。

何はともあれ我が家の今季のソラマメは近年では一番の出来で終了と相成りました。




お盆用トウモロコシを間引きして土入れ

2025年06月20日 | 畑:豆類

トウモロコシは2回に播いています。これがメインのお盆用のトウモロコシ。


品種は1回目と同じ「ゴールドラッシュ」。
一昨年、昨年と気温が高く生育が進み、お盆の時には大半が終わってしまいました。
従来よりは少し遅めに播いていますが、播く時点での予測は困難なので標準をあまり外して播くわけにもいきません。
種播きは小生流の直播き法です。3粒播きにしました。
適度に降雨があり気温も高かったことから発芽は良好。


欠株はなく3本とも発芽しているものが多い。1本というのが1株だけでした。


種播き後ほぼ1ヶ月。生育も順調で本葉7、8枚になっています。


若干作業は遅れ気味ですが、間引きして土入れを行います。
2本に間引きします。引き抜かずに鋏で根元からちょん切ります。


トウモロコシ栽培の基本は1本立てながら、畝間を広くし2本立てにするのが小生流。


大型のトウモロコシより中型のトウモロコシを本数を多く穫ること優先しています。
2本立て70%以上を想定していますが、90%をはるかに越えているので上々です。、


次に土入れをします。
移植ベラで根元に周りの土を寄せてやります。


マルチを剥がず最後まで張りっぱなしにするので、これで 不定根を増やすことを期待しています。効果のほどは不明です。


気温が異常に高い状態が続いているので、このままの傾向が続くようだと今年もお盆の前に穫れてしまう心配があります。


こちらは1回目のトウモロコシ。雄穂が出揃ってきました。


収穫の目標は7月下旬、7月25日くらいを目安にしていますが、こちらも早まる可能性が高くなっています。


ソラマメ穫り始め今年は成りが良い

2025年06月10日 | 畑:豆類

週初めからソラマメを穫り始めました。
ほぼ平年並ですが、昨年、一昨年が5月末と非常に早かったことから見ると1週間から10日の遅れです。
3月の度重なる寒波襲来と5月に雨や強風の日が多かったことが影響していると思われます。
倒伏防止のため所々に支柱を立て横に3段のテープを張って簡易な誘引をしています。


概ね枝は7、8本に整理しましたが、所々に欠株があるため混み具合を見て調整しました。


倒伏することはなかったものの強風日が多く畝に沿って少しなびいているところがあります。
丈が伸びたので茎は腰の辺りでピンチしました。さらに節間が伸び最後は胸近くに達しています。
品種は中晩生の河内一寸。当地方の主力品種は中早生「打越一寸」や中生「緑陵西一寸」です。
出荷用には両品種のように3粒莢の多い品種が有利。今年は両品種の場合も昨年より収穫期が大分遅れたようです。
「河内一寸」は2粒莢が主で3粒莢が少なく出荷用には不利ながら粒が大きく種子が安価で自家用向きです。
2年続けて非常に収穫開始が早かったため今年は遅れているように感じますが、当地ではこれが普通です。
今年の特徴は上段まで成りが良いこと。近年では一番のように見えます。


内側を覗いてみても着莢の良さが分かります。


大概成りがいいのは下部3段くらいで5、6段になると着莢が悪くなることが多い。今年は珍しいくらい着莢しています。


さらにこの品種にしては3粒莢が多いことも今年の特徴です。


昨年は過乾燥でしたが、今年は水分も適度に供給され肥大も良さそう。病害虫も殆ど見られません。
穫り頃は莢の向きが下向きになる頃とも言われますが、これはあまり当てになりません。
穫り頃になると莢が膨らみ照りが出てきます。手で触りしっかりした手応えが感じられることを確認します。
縫合線(筋)を目安にするのも分かりやすい。筋が緑から僅かに黒褐色に変わり始めた頃が穫り頃です。


筋が冴えた緑色では未熟、すっかり黒くなれば過熟。但し、これも穫り始めと後半では変わってきます。
穫ってみました。


「河内一寸」としては3粒莢が多く手応えも十分のように感じられます。


むき身にしたもの。


豆の端の爪のところが通称お歯黒。熟すると黒くなるのでそう呼ばれます。
お歯黒が全く黒くなっていないものが多く、あっても程度は軽い。穫り始めはこんなものでしょう。


お歯黒が黒くなると風味が落ちてくるので、市場の卸会社の方からは黒くなる前に穫るよう言われます。しかし、未熟でも美味しくありません。
河内一寸は粒の大きいのが良いところです。2分半茹でてみました。2分で良かったかもしれません。


茹で時間は1分半から3分程度で個人の好みによりますが、穫り始めは短めが無難なようです。
未熟気味の場合は短く、過熟気味の場合は長くでしょうか。
お歯黒部分が僅かに黒ずんだ頃が好みながら実際にピタリとその頃に穫るのは意外に難しいものです。
鮮度が落ちてくると風味も落ちてくるので穫ったらすぐ茹でるのが一番。


今季のサヤエンドウは収穫期間長く背丈が凄い

2025年06月08日 | 畑:豆類

今季のサヤエンドウは例年の「赤花蔓ありえんどう」に加え同じ赤花の「はまかぜ」と2品種作っています。。
篠竹を支柱にした簡易な誘引を行っており、草丈が伸びた中段から上は横テープを2段に張り支えています。
こちらが例年作っている「赤花蔓ありえんどう」。


頻繁に強風が吹き、端にパイプ支柱を立て補強をしたものの一部茎折れがあります。
一方、今年は雨が多いため、昨年のような過乾燥にならず水分は十分補給されています。
我が家の「赤花蔓ありえんどう」は例年茂りすぎの傾向にありますが、今季はバランスがとれているように見えます。


田植え後の5月10日前から穫れ始め5月下旬が最盛期。


今は継続してまだ穫れていますが、花はほぼ収まりました。
こちらが「はまかぜ」。正確にはカネコ種苗育成の「はまかぜ絹莢」です。


背丈がびっくりするくらい伸びています。
この品種は過去に作った経験はあるのですが、かなり昔のことで殆ど記憶に残っておりません。
年内の早い段階から「赤花蔓ありえんどう」より草丈の伸びが早く、4月早々には花が咲き始めました。
4月末から穫れ始め5月10日頃から最盛、以後あまり穫れ具合が落ち込まずに安定して穫れてきました。
「赤花蔓ありえんどう」より全体的に10日ほど早い早生種です。
過剰な分枝にならず集中して成り込まないため樹勢も長く保っているように見えます。


開花着莢と茎葉の生長のバランスが非常に良い。
そのためか背丈が異常なほど伸びています。これまでで最高の背丈になっています。


篠竹の高さは2m以上ありますが、蔓先が越えるほどに伸びており穫るのが容易でなくなっています。


さすがに花は収まってきたので、この先は伸びないと思います。
このまま収束するとしても「赤花蔓ありえんどう」より収穫が早い分収穫期間は長いと言えるでしょう。
たまたま馴染みの農業資材店に出ていたことから作ってみたのですが、思いがけない発見がありました。
今年は全体的に樹勢が保たれ例年より遅くまで収穫が続くことになりました。
これは助っ人が穫り、我が家の分と置いていったもの。


香り大好き人間の小生も上品な香りのサヤエンドウは別格。
もっともサヤエンドウは鮮度が命。店ざらしにされたサヤエンドウでは如何ともしがたい。
普通、サヤエンドウはあくまでバイプレーヤーとしての扱いです。
しかし、小生はこの時期主役として食することを一番の楽しみにしています。
料理音痴の小生が自ら繰り返し作るのが絹さやの卵とじ。穫り掛けのサヤエンドウをたっぷりと使って作ります。


たかが卵とじされど卵とじ。何度作っても数十年前お袋が作ってくれた美味さには届きません。



蔓なしサヤインゲンの生育はまずまずで間引きし土入れ

2025年05月25日 | 畑:豆類

蔓なしサヤインゲンの間引きと土入れをしました。
4月24日に直播きをしたもの。トウモロコシと同様我流の省力直播き法です。
このように指で直接マルチに穴を開け、種を土に押し込みます。


地温と水分を保持するためマルチの穴を小さくします。


老朽化したパイプハウス解体後に早播きするために始めました。発芽後に穴を広げ外に出してやります。
品種はタキイ種苗の「さつきみどり2号」。


前年はカネコ種苗の「スーパーショット」と2品種作りました。
「スーパーショット」は曲がりが少なく姿が良いので今年も半々ずつ播くつもりでした。
しかし、助っ人の「さつきみどり2号」の方が食味が良いと言う意見を優先しました。
3粒播きし、発芽後に間引いて2本立てにします。
この畑は強粘土質土壌で風当たりが強く条件は良くありません。
それでも種播き後数日の気温が高く、欠株は1株のみ。
8割方は2本以上の発芽になったので想定以上です。昨年は半分程度でしたからずっと良い。


畝間は蔓ありサヤインゲンの支柱に合わせているため150㎝と通常の倍あります。


株間は20㎝強。2条にしたこともありますが、作業性が良くありませんでした。
発芽後は度々強風が吹き荒れ傷められました。対策をしていなかったのでしょうがありません。
3本発芽したものを2本立てに間引きます。


傷めないよう引き抜かずに根元から鋏でちょん切ります。


次に土入れをします。
細身の移植ベラで根元に周りの土を寄せてやります。


根張りを良くし倒伏防止のためにやっていますが、効果のほどははっきりしません。
これで間引きと土入れの作業は終了です。


昨年は日照り状態でしたが、今年は適度に降雨があるためまずまずの姿と言って良さそうです。


6月中の収穫開始を見込んでいます。
その後につながるのがメインの蔓ありサヤインゲン。すでに準備は出来ています。


種播きは6月になってから。サヤインゲンもできるだけ長い収穫を目指していますがどうでしょう。