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里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

長ネギの1回目の追肥と土寄せ

2025年06月28日 | 畑:葉菜類

春播きの長ネギに1回目の追肥と土寄せをしました。
品種はホワイトスター。
長ネギの植え付けをしてからほぼ1ヶ月。


一言で言えばネギにとっては季節外れの異常な高温。冷涼な気候を好むネギには迷惑な天候です。
雨はほどほど降っているものの気温が高すぎ蒸散量が多い。
それでも一目順調に見えます。

葉色も悪くなく想定した生育です。特に今年は全体の生育にバラツキがありません。


例年多少はネキリムシなどにやられ植え替え、生育の遅れるものが散見されるのですが、なんと今年はゼロです。
したがって、大量に残っていた苗は全て処分してしまいました。
我が家の畑の場合はこの時期湿害の心配をすることが多く、そのための対応を中心に考えてきました。
かつては白根(軟白部分)40㎝以上の長ネギを目標に深い植え溝を立てていました。
今は湿害対策を最優先に植え溝は浅めにし、代わりに畝間を広く取っています。


畝間が120㎝ですから十分すぎるほど広いことが分かります。これで土寄せが確実に出来るようになりました。
一方、ネギにとっては高温乾燥も良くないので植付けた後にたっぷりと切りわらを敷いています。


ネギは真夏の日照り時には生育が停滞します。ですからその前の適温時に生育量を確保しておくことが肝要です。
ところが今年は早々と真夏のような天候。たっぷりの敷きわらが効果を発揮してくれるものと期待しています。
特に我が家の畑は強粘土質土壌なので、敷きわらがなければ土はすっかり固まり生育は悪くなっていたと思います。
そのたっぷりと敷いた切りわらも次第に腐っていい感じになってきました。


但し、たっぷりの敷きわらは大雨に見舞われれば水が抜けにくく湿害の原因にもなるので難しいものです。
ここで追肥を行います。見にくいですが粒状の速効性肥料をバラ撒きました。


次に土寄せ。


まだ沢山寄せる必要はないので管理機は使わず鍬だけで行いました。


土の色が変わるため土寄せの程度が分かります。
植付け溝の反対側も土を少しだけ崩し寄せました。


6月はネギにとって適温期なはずでもう少し生長しても良かったとは思いますが、この天候下では良しとします。


本当の真夏の暑さはこれからが本番。最も太りにくい時期にどのくらい生長してくれるか。
この後少なくとも2回の追肥、土寄せは3回を予定しています。
そして9月からの抜き取り収穫、10月早々からの本格的な収穫開始を目指します。


大株になってきたリーフレタスを穫る

2025年06月24日 | 畑:葉菜類

5月半ば過ぎから間引きを兼ねつつ穫り始めたリーフレタス。1ヵ月余りになります。
サニーレタスとグリーンリーフレタスの非結球レタス2種です。
4月5日に直播きしたもの。バラ播きです。
穫り始めた時は不織布をべた掛けしていましたが、5月末に取り外しました。
これがサニーレタス。


穫り進めた結果、今は本来の株間2、30㎝になっていますが、穫ればすぐ株間が埋まってきます。


隙間が少なく未だ一面サニーレタスの状態なので、一寸見穫ったようには見えないかもしれません。
色はもっと濃い赤色になってくると思っていましたが、もともと色の濃くないタイプのようです。


気温が異常に高く、少し茎が伸びてきました。
大株になってきましたが、サニーレタスは柔らかいため食感は良好です。


穫ってみました。


1株でかご一杯になるくらい十分なボリュームになってきました。
こちらがグリーンリーフレタス。


生育は順調。かなり収穫しましたが、未だ一面に広がっています。


やはり本来の株間になっているものの穫ればすぐ隙間が埋まってしまいます。


こちらも大株になり、茎も伸びてきました。


気温が高いため、これからは腐敗の出る心配があります。
穫ってみます。


ボリューム十分な大きな株になってきました。それでも柔らかく食味は良好です。
但し、これからはさらに茎が伸び食感も落ちてくると思われます。
まだしばらくは穫り続けますが、全てを穫りきるのは難しそう。助っ人にも収穫を促しています。

春ホウレンソウは2回目種播きの収穫が進む

2025年06月11日 | 畑:葉菜類

今年、春ホウレンソウは3回に播いています。
1回目は3月早々に我流の省力早播き。品種はトーホク種苗の「スプリングほうれん草」と今年初めて作る「晩抽グレイスほうれん草」。
4月末から軟弱徒長した「スプリングほうれん草」を穫り始めました。
続いて5月半ばからがっちり型の「晩抽グレイスほうれん草」を穫り始め、5月中にほぼ穫り終えました。
間を置かずに4月5日に播いた2回目の春ホウレンソウを穫り始めました。
品種は同じく「スプリングほうれん草」と「晩抽グレイスほうれん草」。
発芽、生育とも良好でしたが、5月は雨が多く石灰分が流亡したためか酸性害の症状が見られました。
特に「スプリングほうれん草」は次第に黄化が酷くなり軽症の1/3くらいを穫ったところで放置しました。


こちらが「晩抽グレイスほうれん草」。


やはり酸性害の症状は見られるものの「スプリングほうれん草」に比べると軽傷。


1週間ほど前から穫り始め、大分進みました。


「スプリングほうれん草」のようには軟弱徒長せずやはりがっちり型。


「晩抽グレイスほうれん草」は丸葉で葉幅が広く濃緑色で肉厚。気温が高くなれば、こちらが良さそうです。


それでも1回目の種播きより気温が高いため成長が早い。収穫のスピードを上げないといけません。


「スプリングほうれん草」に比べ茎の伸びも遅く晩抽性でも明らかに優ります。
助っ人が穫り、置いていったものの一部。春ホウレンソウらしからぬ食べ応えです。


こちらは田植え直前に播いた3回目の春ホウレンソウ。


これまでの生育を見て品種は「晩抽グレイスほうれん草」だけにしました。
ごくごく薄播きにし、初め寂しい感じでしたが、十分隙間は埋まってきました。


さすがにこれまでの「晩抽グレイスほうれん草」ほどに葉色が濃緑ではないようです。
昨年11月に穫り始めた秋冬ホウレンソウから春ホウレンソウまで6月いっぱいは確実に収穫が続きます。

今年の春キャベツは後半やや失速も総じては良作

2025年06月09日 | 畑:葉菜類

今年の春キャベツは近年では一番遅れ4月下旬からの穫り始めとなりました。
収穫のピークも5月中旬と全体的に1週間程度の遅れと言った感じになりました。
ただ、近年暖冬傾向にあったことを考えればこれが本来の当地の春キャベツかもしれません。
品種はタキイ種苗の「金系201」。
種播きは例年より遅く10月7日、植付けは11月1日。2月20日に追肥と土寄せ。
4月早々から虫除けに幅広の不織布で覆っています。


取り外すと虫の集中攻撃に遭うため今更剥ぐわけにもいかなくなりました。


すでに8割方は収穫が済んでおり、良いものが穫れています。


今作は冬越し後に生育に優劣がでたようで結球が遅れているものがありました。
春キャベツは穫り遅れて裂球する株が出やすいため多少のばらつきは収穫期間が延長されるのでむしろ有り難い。
ところが、そう上手くはいきませんでした。大雨にはなっていないものの降雨の頻度が高く季節外れの真夏日も記録。
遅れていた株も今正常に残っているものは全て完全結球しています。


全て穫り頃で、長く放置はできない株になっています。


ギンギンに結球し、降雨で水を吸い裂球するものが出てきました。
但し、この程度の裂球は自家用にする分には実用的に何の問題もなく使えます。


そして、高温に雨となると避けられないのはこのような腐敗。多少はしょうがありません。


虫食いも若干出てきました。
今春は薬剤散布はせず不織布だけで凌いできました。広幅の不織布ですが隙間から潜り込んだようです。
捕殺程度で被害は軽微、実害には至っていません。


このがっちり結球した株を穫ってみます。


春キャベツながらどっしりとした重みがあります。重さが2.2㎏になっていました。


助っ人にも促し、数日中には穫り終え冷蔵保管するよう図りたい。
今年の春キャベツは後半やや失速したものの全体で見れば良作と言えるでしょう。
全国的にも今春は天候に恵まれたと見えキャベツの市場価格は低落しています。
10㎏高値1,000円、安値500円くらいですからとても生産コストには見合いません。店では1個100円の特売もあるかもしれません。
それでも出荷しないわけにもいかないと言うのが生産者の心境でしょう。
キャベツが高くて困ると言っていたのはつい2、3ヶ月前でした。
今、キャベツに限らず野菜は総じて安く、特に葉物は顕著です。
安ければいくら安くても良いと言うのが一般の消費者ですから話題にもなりません。
もっとも流通に掛かるコストは変わらないかむしろ上乗せされるので店に並ぶ時には極端に安くはならない。
人間の心理というのは可笑しなもので高くなるとより欲しくなり安くなると欲しくなくなります。
そのため益々一方向に傾き、それがピークに達すると大きく反転します。
コメも今の流れだとある意味青果物化し同じような運命をたどるのかもしれません。



春播き長ネギを植付けしっかりと敷きわら

2025年05月29日 | 畑:葉菜類

春播き長ネギを植付けました。
種播きは3月28日。昔はもっと早く播いていましたが、今は無理な早播きはしないことにしています。
品種はホワイトスター。


種播き時はポリトンネル掛けし、その後不織布に掛け替え5月10日過ぎに外しました。
育苗中には灌水と液肥を合わせて数回。昨年のような異常乾燥ではありませんでしたが、強風に当たりました。
薄播きにしており、厚いところを僅か間引きしただけです。
強風で倒伏気味ながらまずまずの苗と言ったところ。


苗は十分すぎるほどあり、小さいものは除き良い苗だけを選別して植えます。


畑は田植え前に全面に苦土石灰を入れて耕耘、10日ほど前に元肥を植え付け位置に帯状に少量散布し再び耕耘。
植付け直前にも耕耘し、植付け溝になる位置に目印線を付けます。畝間は広くし120㎝。


管理機の畝立てロータで土をはねあげ、植付け溝を作ります。


鍬で少々手直しをして植付け溝を整えます。


かつては白根(軟白)40㎝以上の長ネギを穫ることを目標に深さ30㎝の深い溝を立てていました。
しかし、強粘土質のため水が抜けにくくしばしば根腐れを起こしたことから今は深さを20㎝くらいと浅めにしています。
その分畝間を広くし十分土寄せ出来るようにしています。
植える時は苗を選別し、出来るだけ苗を揃えて植付けます。


植付け間隔は数㎝。昔は茎が曲がらないようにしっかりと直立に植えていましたが、今はあまり気にしません。


鍬で少し土を掛け全体を整えます。


植付け後に、苗から少し離して粒状の殺虫剤と化成肥料を少々バラまき。


これで植付けは終わりました。
そして、しっかりと敷きわら。これで乾燥防止と土の締まりを抑えます。強粘土質の我が家の畑では不可欠です。


昨年秋から切りわらを堆積しておいたもの。自然に堆肥化しています。
これが次第に腐れて土がほどよい状態を保つことができます。


昨年の日照りを乗り切れたのもこのお陰と思っています。但し、大雨で水が滞留するリスクはあります。
土を少し埋め戻し敷きわらを落ち着かせます。


これで長ネギの植付けは完了です。
苗は沢山余りました。当分は補植用に残しておきます。
9月から抜き取り収穫をしつつ10月早々からの本格収穫を目指していますが、どうでしょう。