
一言で言えばネギにとっては季節外れの異常な高温。冷涼な気候を好むネギには迷惑な天候です。
雨はほどほど降っているものの気温が高すぎ蒸散量が多い。
それでも一目順調に見えます。

葉色も悪くなく想定した生育です。特に今年は全体の生育にバラツキがありません。

例年多少はネキリムシなどにやられ植え替え、生育の遅れるものが散見されるのですが、なんと今年はゼロです。
したがって、大量に残っていた苗は全て処分してしまいました。
我が家の畑の場合はこの時期湿害の心配をすることが多く、そのための対応を中心に考えてきました。
かつては白根(軟白部分)40㎝以上の長ネギを目標に深い植え溝を立てていました。
今は湿害対策を最優先に植え溝は浅めにし、代わりに畝間を広く取っています。

畝間が120㎝ですから十分すぎるほど広いことが分かります。これで土寄せが確実に出来るようになりました。
一方、ネギにとっては高温乾燥も良くないので植付けた後にたっぷりと切りわらを敷いています。

ネギは真夏の日照り時には生育が停滞します。ですからその前の適温時に生育量を確保しておくことが肝要です。
ところが今年は早々と真夏のような天候。たっぷりの敷きわらが効果を発揮してくれるものと期待しています。
特に我が家の畑は強粘土質土壌なので、敷きわらがなければ土はすっかり固まり生育は悪くなっていたと思います。
そのたっぷりと敷いた切りわらも次第に腐っていい感じになってきました。

但し、たっぷりの敷きわらは大雨に見舞われれば水が抜けにくく湿害の原因にもなるので難しいものです。
ここで追肥を行います。見にくいですが粒状の速効性肥料をバラ撒きました。

次に土寄せ。

まだ沢山寄せる必要はないので管理機は使わず鍬だけで行いました。

土の色が変わるため土寄せの程度が分かります。
植付け溝の反対側も土を少しだけ崩し寄せました。

6月はネギにとって適温期なはずでもう少し生長しても良かったとは思いますが、この天候下では良しとします。

本当の真夏の暑さはこれからが本番。最も太りにくい時期にどのくらい生長してくれるか。
この後少なくとも2回の追肥、土寄せは3回を予定しています。
そして9月からの抜き取り収穫、10月早々からの本格的な収穫開始を目指します。
そして9月からの抜き取り収穫、10月早々からの本格的な収穫開始を目指します。