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里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

春ホウレンソウ「晩抽グレイスほうれん草」を穫る

2025年05月21日 | 畑:葉菜類

春ホウレンソウは3回に播いています。
1回目は3月早々に我流の省力早播きしたもの。
3月は天候が不順で生育が遅れていましたが、4月半ばから気温が安定して高くなり急速に進みました。
品種はトーホク種苗の「スプリングほうれん草」と今年初めて作る「晩抽グレイスほうれん草」。
「スプリングほうれん草」は以前から作っており、生育のスピードが速く伸びすぎました。
4月末から穫り始めました。しかし、もっと早く始めて良かったです。
基本薄播きにし間引きはしませんが、軟弱徒長し失敗作です。
このようにまだ残っているものがあり放置しています。


これが今盛んに収穫している「晩抽グレイスほうれん草」。


1週間ほど前から収穫しています。こちらももっと早くから収穫可能になっていました。
同様に間引きはしていません。
発芽が揃わず一部は発芽しなかったようで物足りませんでしたが、今となっては感じなくなりました。


低温下では「スプリングほうれん草」より発芽や生育は劣るようです。
一方、気温が高くなっても徒長せずじっくりと育ちます。


「晩抽グレイスほうれん草」は濃緑色で生育スピードが遅い分、非常に肉厚です。
「スプリングほうれん草」が葉色が明緑色で伸びやすく葉が薄いのとは対照的です。。


丸葉で葉幅が広く春ホウレンソウには珍しいほどがっちり型。


今は一番の穫り頃を過ぎつつありますが、硬くなったり軟弱になっていません。
「スプリングほうれん草」はもう茎が伸び出していますが、こちらはトウ立ちも遅いようです。
これは助っ人が穫り、置いていったものの一部。日持ちが良くしっかりしており、食べ応えがあります。


こちらは4月5日に播いた春ホウレンソウ、「スプリングほうれん草」。


これが「晩抽グレイスほうれん草」。


発芽、生育とも良好で、殆ど穫り始めて良いくらいになっています。
但し、5月は結構雨が降り、石灰分が流亡したと思われます。
葉が少し黄ばんできました。酸性害と見られる症状が出始めたようです。
密度はまずまずながら姿はやはり「晩抽グレイスほうれん草」が良さそうに見えます。
こちらは田植え直前に播いた3回目の春ホウレンソウ。


ごく薄播きにし、軟弱徒長しない「晩抽グレイスほうれん草」だけにしました。


昨年11月に穫り始めた秋冬ホウレンソウからほぼ休みなく続いているホウレンソウの収穫はまだ当分続きます。


今年の春キャベツは今が盛り

2025年05月19日 | 畑:葉菜類

今年は春キャベツが少々遅れており、今が盛りになっています。
品種はタキイ種苗の「金系201」。
種播きは例年より遅く10月7日、植付けは11月1日。2月20日に追肥と土寄せ。
4月早々から虫除けに幅広の不織布で覆っています。


例年収穫始めの目安は4月20日過ぎで、5月上旬から中旬にかけピークです。
しかし、近年は暖冬傾向が続き4月半ばから穫り始め5月に入ると盛りになるケースが多くなっています。
今年は立春以降の度重なる寒波襲来が影響したと思われ、近年では一番遅くなりました。
鎮守様の祭典にお供えすべく4月20日に穫ったのが最初です。
それから数日遅れで8分結球で穫り始めました。完全結球のキャベツは5月5日の田植え頃からと思います。
気温が急に上がり、株が茂って覆っていた不織布が大きく盛り上がってきました。


しかし、取り外すと虫の集中攻撃に遭いそうで剥げなくなりました。
近年で見ると全体的に1週間程度の遅れといった感じですが、当地ではこれが本来の春キャベツかもしれません。


もっとも冬キャベツを4月いっぱい食していたため遅れて幸いと言ったところです。
それでも一目穫り頃のキャベツが目立ってきました。


収穫の進度は間もなく半分と言ったところ。完全結球したものから穫っています。


春キャベツらしい瑞々しさがあります。


今作は冬越し後に生育に優劣が出たのかこのように結球がはっきり遅れているものが散見されます。


これからは穫り遅れて裂球する株が出やすいのでこの程度のばらつきは歓迎と言ったところです。


この大きく結球した株を穫ってみます。


かごに入りきれないほどビックですが、これで重さは1.8㎏でした。


これが春キャベツです。冬キャベツでこの大きさなら3㎏を遙かに超えています。
ところで、つい先頃までは1個500円、600円と話題になっていたキャベツ、今はどうでしょう。
スーパーでは1個200円程度が多いでしょうか。特売なら100円で売っているところもあるかもしれません。
ざっとですが生産者の手取りは50~70円と言ったところではないでしょうか。
卸売市場価格が安くなっても流通に掛かる包装、運賃、手数料、人件費などは殆ど変わらないため小売価格は極端には下がりません。一方、生産者の手取りはガクンと減ってしまいます。
これから肥料などの生産経費を差し引くと、とてもまともな労賃は出ないでしょう。
昨年今頃は正反対の高値でした。通算すれば平均化してくるので生産が続けられていると言うわけです。
これが青果物の特徴です。
昨今のコメを見るとある意味青果物化してきたと言えなくもありません。決定的な違いは年1回しか出来ず、極めて長期に貯蔵できる点です。


省力早播きした春ホウレンソウを穫り始める

2025年05月01日 | 畑:葉菜類

最初に播いた春ホウレンソウを穫り始めました。3月早々に我流の省力早播きしたもの。
この方法は老朽化したハウスを解体して以来始めました。
当地の露地の春ホウレンソウの種播きは4月。そのため通常のやり方では冬ホウレンソウとの間が長く空いてしまいます。
そこで冬ホウレンソウとの端境をできるだけなくすために始めたのです。
秋冬ホウレンソウは11月から穫り始め、4月半ばで終了。最後はホウレン木(ボク)状態でした。
春ホウレンソウが穫れ始めるまで半月ほどの端境が生じましたが、この程度は想定の範囲です。
今年の省力早播きははじめ透明マルチをベタ張り、発芽後に透明マルチを剥いで不織布に変えてみました。
発芽、生育とも揃いが悪く不織布のべた掛けを外して間もない。
天候が不順で生育も遅れていましたが、4月半ばから気温が安定して高くなり急速に進みました。
品種はトーホク種苗の「スプリングほうれん草」と「晩抽グレイスほうれん草」。
こちらが以前から作っている「スプリングほうれん草」で、まずこれから穫り始めました。


伸びすぎてしまいました。


「晩抽グレイスほうれん草」に合わせていたら、こちらは遙かに伸びが早い。
不織布は早めに剥ぐべきでしたし、収穫ももっと早く始めて良かったです。


基本薄播きにし間引きはしないようにしていますが、さすがにこれでは混みすぎで軟弱徒長。


葉色は明緑色で生育スピードが早い分葉肉は薄く、春ホウレンソウらしい姿と言えばその通りか。


これが今年初めて作る「晩抽グレイスほうれん草」。


こちらも間引きはしていません。
発芽が揃わず一部は発芽しなかったようで、さすがにこれでは物足りない。


低温下では「スプリングほうれん草」より発芽、生育とも劣るようです。収穫まで1週間はズレがあるでしょう。


姿が「スプリングほうれん草」とは大きく異なります。
「スプリングほうれん草」と比べ葉色が濃緑色。生育スピードが遅いだけにはっきりと肉厚です。


葉幅が広くがっちり型。収穫まで日数は掛かるものの日持ちは良さそう。
この両品種は対照的な姿ですが、製品としての評価はこちらが高そうに見えます。


収穫した「スプリングほうれん草」。軟弱徒長で失敗作でした。


こちらは4月5日に播いた春ホウレンソウ。


当地の露地では標準範囲ギリギリの早播きと言ったところ。不織布のべた掛けをしています。
水分の多いところを少々無理をして耕耘したのでかなり酷いごろ土になりました。
品種は最初のホウレンソウと同様こちらがトーホク種苗の「スプリングほうれん草」。


こちらが「晩抽グレイスほうれん草」。


隙間があるように見えますが、このくらいで十分。
悪条件のわりにはそれほど悪くありません。ここで不織布を剥ぎます。
この後、もう1回春ホウレンソウを播く予定です。


春キャベツは少々の遅れながら穫り始める

2025年04月26日 | 畑:葉菜類

今年は春キャベツが少々遅れています。
とは言っても収穫の目安は4月20日過ぎですから、僅かな違いです。
しかし、近年は暖冬傾向からか4月半ばから穫ることが多く、遅れている印象は否めません。
1月くらいまではむしろ進んでいるように見えたので、やはり立春以降の度重なる寒波襲来が影響したようです。
キャベツは10月以降、秋キャベツから冬キャベツと休むことなく穫り続けてきました。
そして、未だ冬キャベツが残っています。


品種はトーホク種苗の「寒玉キャベツ」。
寒玉キャベツを4月中旬まで穫るのは珍しくはありません。しかし、この時期にしては少し多い。
気温が高くなってきたので、アントシアニンの紫色はすっかり消えています。


さすがにこの時期になるとわき芽が伸びてきます。
穫ってみました。中玉に見えますがずっしりと重く、計ってみると3㎏ありました。


がっちり結球し綺麗な寒玉キャベツながら中心では花芽が確実に生長しているはず。
寒玉キャベツは早急に穫り終え片付けるつもりです。
これが春キャベツ。4月早々から虫除けに幅広の不織布で覆ってみました。


品種はタキイ種苗の「金系201」。
昔から作っている品種ではダイコンの「耐病総太り」と双璧かも。
種播きは例年より遅く10月7日、植付けは11月1日。2月20日に追肥と土寄せをしました。
覆いを取ってみます。かなり結球は進んできましたが、完全結球はまだのものが大半。


収穫の第1号は4月20日の鎮守の神社春の祭典お供え用です。それより数日おいての収穫となります。


最近急速に気温が上がってきたので結球も進むでしょう。
よく考えてみると当地ではこれが平年並と考えるのが相当かもしれません。
暖冬に慣れてきているため4月20日前から穫れるのが当たり前の感覚になってきたようです。
欠株はなく、今のところ病害虫の発生もありません。


春キャベツの結球はやや腰高になります。
揃いもまずまずながら、このようにはっきり遅れている株もあります。


しかし、春キャベツは穫り遅れて裂球する株が出やすいので多少のばらつきは幸いかもしれません。
例年80~90%結球から穫り始めるようにしており、寒玉キャベツが残っていることを考えるとこのくらいで良さそう。
この株を穫ってみます。


8分結球程度で重さは1㎏強といったところ。


同時に収穫した寒玉キャベツと比べてみます。右が寒玉キャベツ、左が春キャベツ。


見た目の大きさはほぼ同じくらいですが、形が大きく違います。
また、重さは寒玉キャベツが春キャベツの倍以上。
寒玉キャベツは炒め物や煮物、春キャベツは生食に適すると言われますが、小生はあまり気にしません。
さすがに浅漬けとなると春キャベツの美味さは格別。

冬囲いのハクサイは歩留まりが良く今年は着実に消費

2025年04月02日 | 畑:葉菜類

ハクサイの冬囲いは二つの方法で行っています。
一つは昨年12月19日に室内に取り込み、もう一つは畑に置いたまま外葉を縛り不織布で覆いをし、適宜消費。
畑に置いたままのハクサイは2月26日に室内に取り込み囲い直しました。
これはその時のもの。品種は、トーホク種苗の中晩生種「郷秋80日」。


前年はシンクイムシ(ハイマダラノメイガ)の被害で播き直した早生種を囲うなど変則的なものでした。
そのため数量が多くなった一方、腐敗しているものも多く歩留まりが悪かった。
今年は取り込んだ時点での姿はこの程度。


外葉の枚数は少なかったものの腐敗も少なく歩留まりは良好。
年内に取り込んだハクサイと区別し、このように囲い直しました。


作業場の気温の上がりにくいところに取り込んでから1ヶ月余り。


覆いを外すと残りは僅か。


年内に取り込んだハクサイはすでにありません。他にも配ったようで特大玉クラスもしっかり消費。
前年は今頃も沢山残っており、その割には腐敗が多く歩留まりが悪かった。
今年は腐敗も少なく、僅か残っているハクサイも問題なさそうです。
二つを開けてみました。株元に少し傷みが見えますが、全体的には悪くないようです。


やや小振りの方を我が家、大きめの方を助っ人宅用にします。
鮮度も十分保っているようです。小振りの方を調製してみます。


少々剥きすぎになりますが、株元の傷みを取るよう外葉を数枚外しました。


頭の方が少し細身のハクサイながら、どっしりと手応えは十分。


二つに切ってみました。


まだはっきりとした花芽の生長は確認できません。立春以降気温が低めに経過したので動きが遅れていると思われます。畑に放置したならすでに割れていることでしょう。
今季の冬囲いのハクサイは歩留まりが良く着実に消費できました。