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里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

春播き縮み雪菜を盛んに穫るも失敗作

2025年05月27日 | 畑:葉菜類

10日ほど前から春播きした縮み雪菜を穫っています。
そもそもは縮み雪菜は晩秋から冬場に収穫するため作っています。
さらに今春は取り残したものを茎立ち菜として沢山収穫しました。
従来の春播きの菜類は主に小松菜などを作っていました。縮み雪菜を作るようになったのは近年です。
縮み雪菜の方が食感が良く旨味があり美味しい。ターサイも作っていましたが今は縮み雪菜に一本化。
4月5日にバラ播きしました。
種播き後に不織布をべた掛け。幅広の不織布なので大きくなっても問題ありません。


ごろ土の悪条件だったため50%くらいの発芽率のつもりで播いたものが殆ど発芽しました。
その後の生育も順調。但し、発芽直後にかなりの低温に遭遇したことから花芽の出来る心配がありました。


50%の発芽くらいなら間引きしなくとも良かったのですが、一度数㎝間隔に間引きしています。


その後早めに間引きを兼ねて穫り始め、株間10~15㎝間隔になったところで一方向から収穫するつもりでした。
ところが、スタートが遅れた上、穫る方のスピードが追いつかなくなってしまいました。


縮み雪菜はターサイの変異株から育成されたと言われていますが、ターサイと比べても生育が早いようです。


縮み雪菜は厳寒期には細かい縮みが沢山出るのが特徴です。
さすがに今時はそれほどにはならないものの多くの細かい皺が見られます。


今の時期の縮み雪菜は葉色が明るく艶があります。
こんなに混んでいなければもっとしっかりした姿になっていたはずです。


茎が伸び始まったので、何れ花芽が見えてきそうです。
数株穫ってみました。


2株だけにしてみるとすっかり徒長してしまったのがありあり。


残念ながら失敗作でしたが、栄養価は高いのでできるだけ沢山穫るよう助っ人にも促します。


直播きしたリーフレタスを穫り始める

2025年05月24日 | 畑:葉菜類

1週間ほど前からリーフレタスを穫り始めました。
非結球レタスのサニーレタスとグリーンリーフレタスです。
4月5日に直播きしたもの。バラ播きです。
ごろ土の悪条件だったので50%くらいの発芽を見込んで播きましたが、よく発芽しました。
その後も生育は順調。そのため一度数㎝間隔に間引きしています。
これがサニーレタス。


種播き時から不織布をべた掛けしています。不織布は緩く張っているので生長し盛り上がっています。
不織布を剥いでみます。


最終の株間には狭すぎますが、間引きを兼ねながら収穫をしていくのが小生流です。
すでに数回穫っているもののさらに進度をアップしないといけません。


5月中旬になり気温が急に上がり生育が進んでいます。株間15㎝くらいになるよう収穫のスピードを上げたいところです。


穫ってみました。


葉色がやや薄いタイプようですが、もっと色は濃くなっていくでしょう。
2株で丁度のボリュームです。穫りたてはみずみずしく軟らかく美味しい。
グリーンリーフレタス。


こちらはより不織布が盛り上がってきました。
発芽も生育も想定以上に良好。これでもかなり間引きました。


サニーレタスより一回り大きくなっています。一面目にも鮮やかなグリーンです。


サニーレタスより若干早く間引きを兼ねた収穫を始めました。
こちらも早く株間15㎝くらいになるよう収穫の進度を早めます。


穫ってみました。


これで2株ですが、かなりボリュームが出てきました。
サニーレタスとグリーンリーフレタスの組み合わせで彩りも良く美味しく食べられます。
リーフレタスは短期で収穫出来作りやすいのですが、郎党の中にレタスは玉レタスに限るという人間がいます。



春ホウレンソウ「晩抽グレイスほうれん草」を穫る

2025年05月21日 | 畑:葉菜類

春ホウレンソウは3回に播いています。
1回目は3月早々に我流の省力早播きしたもの。
3月は天候が不順で生育が遅れていましたが、4月半ばから気温が安定して高くなり急速に進みました。
品種はトーホク種苗の「スプリングほうれん草」と今年初めて作る「晩抽グレイスほうれん草」。
「スプリングほうれん草」は以前から作っており、生育のスピードが速く伸びすぎました。
4月末から穫り始めました。しかし、もっと早く始めて良かったです。
基本薄播きにし間引きはしませんが、軟弱徒長し失敗作です。
このようにまだ残っているものがあり放置しています。


これが今盛んに収穫している「晩抽グレイスほうれん草」。


1週間ほど前から収穫しています。こちらももっと早くから収穫可能になっていました。
同様に間引きはしていません。
発芽が揃わず一部は発芽しなかったようで物足りませんでしたが、今となっては感じなくなりました。


低温下では「スプリングほうれん草」より発芽や生育は劣るようです。
一方、気温が高くなっても徒長せずじっくりと育ちます。


「晩抽グレイスほうれん草」は濃緑色で生育スピードが遅い分、非常に肉厚です。
「スプリングほうれん草」が葉色が明緑色で伸びやすく葉が薄いのとは対照的です。。


丸葉で葉幅が広く春ホウレンソウには珍しいほどがっちり型。


今は一番の穫り頃を過ぎつつありますが、硬くなったり軟弱になっていません。
「スプリングほうれん草」はもう茎が伸び出していますが、こちらはトウ立ちも遅いようです。
これは助っ人が穫り、置いていったものの一部。日持ちが良くしっかりしており、食べ応えがあります。


こちらは4月5日に播いた春ホウレンソウ、「スプリングほうれん草」。


これが「晩抽グレイスほうれん草」。


発芽、生育とも良好で、殆ど穫り始めて良いくらいになっています。
但し、5月は結構雨が降り、石灰分が流亡したと思われます。
葉が少し黄ばんできました。酸性害と見られる症状が出始めたようです。
密度はまずまずながら姿はやはり「晩抽グレイスほうれん草」が良さそうに見えます。
こちらは田植え直前に播いた3回目の春ホウレンソウ。


ごく薄播きにし、軟弱徒長しない「晩抽グレイスほうれん草」だけにしました。


昨年11月に穫り始めた秋冬ホウレンソウからほぼ休みなく続いているホウレンソウの収穫はまだ当分続きます。


今年の春キャベツは今が盛り

2025年05月19日 | 畑:葉菜類

今年は春キャベツが少々遅れており、今が盛りになっています。
品種はタキイ種苗の「金系201」。
種播きは例年より遅く10月7日、植付けは11月1日。2月20日に追肥と土寄せ。
4月早々から虫除けに幅広の不織布で覆っています。


例年収穫始めの目安は4月20日過ぎで、5月上旬から中旬にかけピークです。
しかし、近年は暖冬傾向が続き4月半ばから穫り始め5月に入ると盛りになるケースが多くなっています。
今年は立春以降の度重なる寒波襲来が影響したと思われ、近年では一番遅くなりました。
鎮守様の祭典にお供えすべく4月20日に穫ったのが最初です。
それから数日遅れで8分結球で穫り始めました。完全結球のキャベツは5月5日の田植え頃からと思います。
気温が急に上がり、株が茂って覆っていた不織布が大きく盛り上がってきました。


しかし、取り外すと虫の集中攻撃に遭いそうで剥げなくなりました。
近年で見ると全体的に1週間程度の遅れといった感じですが、当地ではこれが本来の春キャベツかもしれません。


もっとも冬キャベツを4月いっぱい食していたため遅れて幸いと言ったところです。
それでも一目穫り頃のキャベツが目立ってきました。


収穫の進度は間もなく半分と言ったところ。完全結球したものから穫っています。


春キャベツらしい瑞々しさがあります。


今作は冬越し後に生育に優劣が出たのかこのように結球がはっきり遅れているものが散見されます。


これからは穫り遅れて裂球する株が出やすいのでこの程度のばらつきは歓迎と言ったところです。


この大きく結球した株を穫ってみます。


かごに入りきれないほどビックですが、これで重さは1.8㎏でした。


これが春キャベツです。冬キャベツでこの大きさなら3㎏を遙かに超えています。
ところで、つい先頃までは1個500円、600円と話題になっていたキャベツ、今はどうでしょう。
スーパーでは1個200円程度が多いでしょうか。特売なら100円で売っているところもあるかもしれません。
ざっとですが生産者の手取りは50~70円と言ったところではないでしょうか。
卸売市場価格が安くなっても流通に掛かる包装、運賃、手数料、人件費などは殆ど変わらないため小売価格は極端には下がりません。一方、生産者の手取りはガクンと減ってしまいます。
これから肥料などの生産経費を差し引くと、とてもまともな労賃は出ないでしょう。
昨年今頃は正反対の高値でした。通算すれば平均化してくるので生産が続けられていると言うわけです。
これが青果物の特徴です。
昨今のコメを見るとある意味青果物化してきたと言えなくもありません。決定的な違いは年1回しか出来ず、極めて長期に貯蔵できる点です。


省力早播きした春ホウレンソウを穫り始める

2025年05月01日 | 畑:葉菜類

最初に播いた春ホウレンソウを穫り始めました。3月早々に我流の省力早播きしたもの。
この方法は老朽化したハウスを解体して以来始めました。
当地の露地の春ホウレンソウの種播きは4月。そのため通常のやり方では冬ホウレンソウとの間が長く空いてしまいます。
そこで冬ホウレンソウとの端境をできるだけなくすために始めたのです。
秋冬ホウレンソウは11月から穫り始め、4月半ばで終了。最後はホウレン木(ボク)状態でした。
春ホウレンソウが穫れ始めるまで半月ほどの端境が生じましたが、この程度は想定の範囲です。
今年の省力早播きははじめ透明マルチをベタ張り、発芽後に透明マルチを剥いで不織布に変えてみました。
発芽、生育とも揃いが悪く不織布のべた掛けを外して間もない。
天候が不順で生育も遅れていましたが、4月半ばから気温が安定して高くなり急速に進みました。
品種はトーホク種苗の「スプリングほうれん草」と「晩抽グレイスほうれん草」。
こちらが以前から作っている「スプリングほうれん草」で、まずこれから穫り始めました。


伸びすぎてしまいました。


「晩抽グレイスほうれん草」に合わせていたら、こちらは遙かに伸びが早い。
不織布は早めに剥ぐべきでしたし、収穫ももっと早く始めて良かったです。


基本薄播きにし間引きはしないようにしていますが、さすがにこれでは混みすぎで軟弱徒長。


葉色は明緑色で生育スピードが早い分葉肉は薄く、春ホウレンソウらしい姿と言えばその通りか。


これが今年初めて作る「晩抽グレイスほうれん草」。


こちらも間引きはしていません。
発芽が揃わず一部は発芽しなかったようで、さすがにこれでは物足りない。


低温下では「スプリングほうれん草」より発芽、生育とも劣るようです。収穫まで1週間はズレがあるでしょう。


姿が「スプリングほうれん草」とは大きく異なります。
「スプリングほうれん草」と比べ葉色が濃緑色。生育スピードが遅いだけにはっきりと肉厚です。


葉幅が広くがっちり型。収穫まで日数は掛かるものの日持ちは良さそう。
この両品種は対照的な姿ですが、製品としての評価はこちらが高そうに見えます。


収穫した「スプリングほうれん草」。軟弱徒長で失敗作でした。


こちらは4月5日に播いた春ホウレンソウ。


当地の露地では標準範囲ギリギリの早播きと言ったところ。不織布のべた掛けをしています。
水分の多いところを少々無理をして耕耘したのでかなり酷いごろ土になりました。
品種は最初のホウレンソウと同様こちらがトーホク種苗の「スプリングほうれん草」。


こちらが「晩抽グレイスほうれん草」。


隙間があるように見えますが、このくらいで十分。
悪条件のわりにはそれほど悪くありません。ここで不織布を剥ぎます。
この後、もう1回春ホウレンソウを播く予定です。