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里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

色んなハナショウブを鑑賞する

2022年06月17日 | 小旅

色んなハナショウブを観賞してきました。
訪ねたのは宮城県多賀城市の特別史跡「多賀城跡」の一角にあるあやめ園。


面積は約21,000㎡、800種300万本のアヤメ、カキツバタ、ハナショウブがあり、品種数は東北随一と言われます。
以前にも訪れてはいますが、記憶が朧気になっています。
今週末から1週間あやめ祭りが開催されます。
事前情報で満開はまだ先と分っていましたが、お祭り開催期間は混むので避けたいと思いました。
当園は九割方ハナショウブながら、カキツバタもまだ見れるかもしれないとの期待もありました。
入園して、確かに一目満開にはほど遠い感じです。


しかし、品種ごとにじっくり見るにはこのくらいがいいとも言えます。
見学者もまだ多くはなく写真を撮るのにも好都合でした。
品種ごとにラベルも丁寧に付けられています。
大きく江戸系、伊勢系、肥後系、長井系などと分かれるようですが、品種があまりに多く区別するのは諦めました。
残念ながらカキツバタは咲いているものは全くありませんでした。
ハナショウブを、自分勝手に見た印象でいくつかの括りに分けてみました。
まず、色形がシンプルなハナショウブ。
花びらの付け根に黄色の筋が入るのがハナショウブの印。


ハナショウブは水墨でしばしば描いています。これが基本形と言える姿です。
この付け根の筋が黄色でなく白ならカキツバタと言ってもいいような雰囲気ですがどうでしょう。


花の姿はこちらの方がカキツバタの雰囲気かもしれません。筋の色の違い以外に区別は難しい。












色合いが特徴的なハナショウブ。


微妙な色合いが素晴らしい。









様々な交配がされていることを実感させられます。











縞模様の特徴的なハナショウブ。


縞模様を意識的に強調しているのでしょう。
それぞれ似てはいますが、違いがあるようです。





花びらが6枚のハナショウブ。


ハナショウブの基本形のイメージからすると、大幅に異なります。


ボリューム感は凄い。










花びら6枚のハナショウブがこれほど多数あるとは知りませんでした。

類似のものはあっても全て違う品種。これでごく一部です。
改めて多くの特徴的な品種があることが分かります。
カキツバタを見ることはできず、比較できなかったのは残念でしたが、満足できる鑑賞となりました。

名瀑を訪ねる

2022年06月05日 | 小旅

名瀑を訪ねました。
仙台市青葉区の奥羽山系に位置する秋保(あきう)大滝です。
これまでにも何度か訪れていますが、しばらくぶりです。
秋保と言えば温泉。仙台駅から西に約20㎞ほど名取川の上流に位置します。
仙台の奥座敷と言われる名湯ですが、今回はそちらはなし。
画のモチーフを求めての急ぎ旅です。
秋保温泉手前の秋保ヴィレッジ アグリエの森。


野菜や加工品の直売、土産物などが販売されています。


奥羽山系の秋保らしく山菜も並んでいます。


出だしが遅かったのでここでまず昼食。フードコートで軽く済ませました。
秋保温泉街近くの磊々峡(らいらいきょう)。


遊歩道を少し散策。


ここは名取川が侵食して作った峡谷。


奇岩が並ぶ特異な景観です。


ここから秋保大滝までは10数㎞。
駐車場から秋保大滝を観るには秋保大滝不動堂を通っていきます。


お不動様を参拝。


ここから下り滝見台へ。秋保大滝です。


やや上から覗くような形になります。
幅6m、落差55m。水量が多いのが特徴で、豪快な滝です。


秋保大滝は日本の滝百選の一つにも選ばれています。
日本3大名瀑に数えられることもあるようですが、これには異論もあることでしょう。
この位置からは画のモチーフにするには物足りません。
やはり滝壺を観たいところで、それにはかなり迂回する必要があります。
遊歩道が整備されており、しばらく歩くと木の間から滝が見えてきました。


滝壺まで降りて眺めます。


絵になる大滝です。
スケッチするのがベストでしょうが、ここは写真を多めに撮ることで。


この滝は垂直でなく、やや傾斜があります。これが良いところかもしれません。


水量はこれまで訪れた時よりもやや少ないようです。
多いときはもっと水煙が立ち上るほどになります。


モチーフになりやすい滝らしい滝と言えるでしょう。
さらに上流まで足をのばせば二口峡谷ですが、今回は時間的に困難。
帰路。途中、秋保神社に参拝。


これまではただ通過していました。参拝するのは初めて。
幟(のぼり)の数が凄かったからで、しかも勝負の神様ということも初めて知りました。


何時からこんな風になっていたのか。気がつきませんでした。
立派な拝殿です。


創建は1200年程前。室町時代から「戦の神」として崇拝されるようになったと言います。
必勝祈願や商売繁盛など勝負に関わる沢山のご祈祷の幟が立てられていました。
小生も御利益に与ろうと参拝した次第ですが、お賽銭だけではどんなものでしょう。


満開のシャクナゲを存分に楽しむ

2022年05月19日 | 小旅

宮城県川崎町の国営みちのく杜の湖畔公園を訪れました。
毎年のように行っていますが、5月は初めて。
当園は平成元年に一部を開園、全て開園したのが平成26年。
総面積は600数十haと広大。
4つのゾーンからなり、通常一般の人が訪れるのは「文化と水のゾーン」。


ここの敷地面積は約90ha。
広場では思い思いにゆったりと過ごしている風景が見られます。


平日でもそれなりに車は止まっていますが、敷地が広大なため人影はまばらといった感じ。
コロナ禍でも安心できます。
正面のゾーンではパンジーが一番の見頃。


シバザクラも見事。


ツツジ類も見頃になってきました。


諸々楽しめますが割愛し、今回目当てのシャクナゲ。
いつもは4月に来ていますが、敢えて遅らせたのもそのためです。
昨年もシャクナゲ目的で4月下旬に来ました。
その時もかなり咲いており十分楽しめましたが、ピークはさらに遅いと感じました。
園内にはシャクナゲの広いブロックが設けられています。
多くの種類が植えられており、早晩があるため全てを一度に見るのは無理と言うもの。
当然終わっているシャクナゲがあろうことは承知の上です。
当地は標高が高いので、我が家周辺より開花が遅いとは言え、和シャクの代表格アズマシャクナゲなどは終わっているはず。
ただ、一番多く咲いている時期に見たいとは思います。
今年は入り口から満開のシャクナゲの歓迎を受けました。
綺麗な純白のシャクナゲです。


次々と満開のシャクナゲを楽しむことが出来ました。
和シャク、洋シャク入り交じっています。
以下、類似のものはありますが、すべて別種で重複はありません。






































改良種も多いので、和風シャクナゲという表示もあります。純粋な和シャクではないと言うことか。
昨年も感じましたが、表示をさらに充実してもらえれば有り難い。
花弁が大きく豪華なシャクナゲ、珍しい色合いのシャクナゲ、密集して咲くシャクナゲなど様々。
小生はシャクナゲが好きなので、今年は大いに満足しました。
その年の天候にも左右されるものの、一番多くのシャクナゲが満開になるのは5月中頃と分りました。
このブロックは一番遠くにあるため、ここまで足を延ばす人が少ないのはもったいない。
この側には古民家を移築したふるさと村もあるので、必ずそちらにも寄ります。
こちらも訪れる人は僅か。関心のある人が少ないと言うことでしょう。残念な気がします。



南蔵王で水芭蕉とカタクリの群生を見る

2022年04月27日 | 小旅

一昨日、南蔵王で水芭蕉とカタクリの群生を見てきました。
当県南部の白石市三住地区の南蔵王山麓。
スタートが遅かったため、現地は午後3時近くになりました。
当地は標高が600数十メートルあり、まだ桜やコブシが見頃。
一帯は高原の酪農地帯です。


南蔵王の山並みは霞んではいたものの望めました。


当地は「水芭蕉の森」。
平日の遅い時間なので、見学者はわずか。気にせず楽しめました。
アカマツやミズナラなどの林を抜けていきます。


クマザサに覆われたところを過ぎると、カタクリの姿も見えます。


そして、木道を進むと白い水芭蕉が見えてきます。


次第に数が増してきます。
はじめのうちは水が流れておらず、湿地の状態。



小さな水の流れのところに出ます。


ちょうど見頃になっています。
昨年より2週間の遅れで、ほぼ平年並のようです。

ハンノキの立木の中に水芭蕉が群生しています。


数は約5万株と言われています。

やはり、水の流れがあると水芭蕉は引き立ちます。




勢いも良いように見えます。グッドタイミングで見ることが出来ました。


この周囲の山にはカタクリも群生しています。




道路側でも容易にカタクリを見ることができます。


立木やクマザサがあるので密生しておらず、目立ちません。


しかし、下草のように、山全体に無数のカタクリがあるのではないかと思われます。



群生を楽しむのは専ら山裾。


カタクリもよく見ると大柄なもの、小柄なものと様々。


ピークは若干過ぎているようです。


少々慌ただしい日程でしたが、しっかりと楽しめました。


満開の桜を楽しむ(白石川堤一目千本桜)

2022年04月16日 | 小旅

前日からの続きになります。
こちらは当県内随一と言っていい桜の名所。
マスコミにも度々紹介されるので、当県人なら殆どの人が知っているでしょう。
当県南部の大河原、柴田両町の白石川沿いにある「一目千本桜」。


当地は、日本桜百選にも選ばれている名所中の名所。
正に満開。3年前、久しぶりに訪ねて以来です。
この桜は大河原町出身の実業家高山開治郎氏が大正12年に寄贈し、植栽されたもの。
白石川堤防沿い約8キロにわたり約1200本の桜の木が並びます。
名実ともに「一目千本桜」。


以前は余りにも混雑するのがいやで、長らく敬遠していました。
例年なら桜祭りが行われ、多くの出店や屋形船も出て賑わいます。
コロナ禍以降祭りは中止。今年は祭りは中止されたものの駐車場などは開放されました。
平日にもかかわらず、河川敷の駐車場はほぼ一杯。県外ナンバーも目立ちました。
桜並木は川の両側の堤にあります。左奥が対岸の桜並木。

遠く、対岸の桜並木。


白石川は阿武隈川の支流で、当地からほどなく阿武隈川に合流し、太平洋へと注ぎます。


柴田町の船岡城址公園から一望すれば圧巻の全体風景が見られます。
こちらは時間に余裕がなければ足を伸ばせません。
しかし、何処までも続く並木はここでも十分堪能できます。




また、ここから蔵王連峰が遠望できるので、そのコラボが楽しめます。
今回は霞が濃くかかり、薄らしか見えなかったのは残念。


地元の高校生が桜の枝払いなどに全校あげて取り組んでいることも素晴らしい。
堤防の管理も行き届いており、枝が地面に這うように伸びています。



満開の花が密集して咲く様も圧巻。




そして、何といってもこの並木が、殆ど樹齢100年級の巨木だと言うことです。
小生が子供の頃でもかなりの大木だった記憶があるので、今は推して知るべしです。


その巨木の一部。







多少、慌ただしい日程でしたが、今年は対照的な2カ所で花見が出来ました。
当地方の今年の桜の開花始は平年並。満開は2日ほど早まりました。
やはり桜は指標として記録されるべき代表的樹種なのでしょう。