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里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

満開の桜を楽しむ(古刹高蔵寺)

2022年04月15日 | 小旅

一昨日、満開の桜を楽しんできました。
みちのくにも春と、桜の開花宣言するも間もなく、当地方も連日の夏日でいきなり満開となりました。


半日コースの慌ただしい日程でしたが2カ所を訪ねました。
ここは当県南部の角田市郊外にある高倉公園。
当県人でも知る人は少ないでしょう。


古刹高蔵寺を中心に市が公園化したもの。
何度か訪れていますが、桜の季節に訪れるのは、二度目か三度目。
昔からみると格段に整備されました。
公園の入り口から道路沿いに桜並木になっています。


道路脇には小さな川が流れており、蛍の里としての整備も行われています。


桜は大木、古木はなく、小規模な公園です。
ですが、何といっても静かでゆったり出来るのが良い。
他の名所のように人混みの中を歩く必要もなく、コロナ禍でも気にせず楽しめます。


この小川に桜の枝が垂れた風情もいい。




このソメイヨシノが一番大きな木のようです。


ベニシダレも見頃になっていました。



園内には古民家で国の重文に指定されている旧佐藤家住宅も移築されています。
江戸中期に建てられたものと言います。


この整備された庭園の向こうに見えるのが、古刹高蔵寺の現在の本堂。


国の重文に指定されている同寺の阿弥陀堂はこの先にあります。


開山1200年ののぼりが立てられていました。


参道を歩くとほどなく阿弥陀堂が見えてきます。


この佇まいが素晴らしい。
この阿弥陀堂は当県最古の木造建築物で、平安時代の1177年に建立されたと伝えられます。


当県人でも知らない人が多いのではないでしょうか。
お堂の中には阿弥陀如来像が安置されていますが、普段拝観することは出来ません。
このお堂を一層引き立てているのが境内の巨木群。
参道の石段を登ったところにある杉の巨木。


しめ縄が掛けられています。
幹分れしていますが、根元の幹周りは8mと巨大。小生がこれまで見た中では、3本の指に入ります。


こちらは榧(かや)の巨木。
樹齢は300年と言います。多少空洞化しているのではと感じました。


この境内の雰囲気を味わえるので当地を訪ねる気になるのかもしれません。
一昔前、ここをモチーフに墨画会出品作を描きました。すでに記録済みですが再掲。


この後は白石川堤一目千本桜を見に行きました。それは明日。


「秋田温泉さとみ」泊し帰路「秋田ふるさと村」へ

2021年12月10日 | 小旅

一連の仏事を無事に終え、秋田市郊外の温泉に一泊しました。


コロナ禍の中、多少躊躇しましたが、夜間長距離運転で帰宅するのを避けることに。
ここ「秋田温泉さとみ」には何度か泊まっています。
かつてはさとみ温泉と言っていました。
昔からみると、大きくなり充実したように思います。
ただし、客は少なく現状は厳しいと感じました。


ナトリウム泉のいいお湯です。


大正初め石油掘削の目的が温泉が湧出したと言います。
珍しい昭和3年の板額に墨書した効能証明が掲げられていました。


おかげで疲れがとれました。
料理も名物きりたんぽ鍋など美味しくいただきました。
ゆっくりと帰途につきました。
途中、横手市にある「秋田ふるさと村」に立ち寄りました。


秋田県の沢山の物産が並べられています。


見事な工芸品も見ることができます。






お昼は名物稲庭うどんをチョイス。
さらに併設されている秋田県立近代美術館へ。


版画家勝平得之特別展を鑑賞することができました。










秋田自動車道で奥羽山脈越え、東北自動車道を南下し、夕方に無事帰宅。
慌ただしい数日間でしたが、いつもの日常に戻ります。


晩秋に東北歴史博物館から松島へ

2021年11月24日 | 小旅

晩秋。
東北歴史博物館へ行ってきました。


目的は特別展「みちのく 武士が愛した絵画」。


当博物館は宮城県多賀城市にあります。
当地は仙台市のすぐ東隣、その昔、国府多賀城が置かれた旧跡の多い歴史的な所です。
坂上田村麻呂が蝦夷(えみし)征討の拠点とした地として知られます。
以前当館を訪れたのはかつて東北歴史資料館と言われていた頃ですから20年以上前。
見違えるほど立派な施設になっていました。
この特別展はぜひ見たいと思っていました。
残念ながら撮影は禁止。手元にあるのはこのチケットだけです。


東北各県から集められた重文級のものも多く、見応え十分でした。
江戸泰平の世には、武士も文武両道が求められたようです。
伊達藩歴代藩主は優れた絵師を抱えるのみならず自らも描き、高い文化教養人だったことが窺えます。
伊達政宗公自筆とされる掛軸も展示されていました。
特に、三代綱宗公、五代吉村公は本格的に狩野派の絵師に学び、高い画力の持ち主だったことが分ります。
常設展の方は旧石器時代から近世まであり、特に古代については丁寧に展示されています。
こちらは写真OKということで、いくつか。














かつての政庁の様子も。


この後、松島まで足を延ばしました。


松島は何度も来ています。
コロナ禍で一時観光客が激減しましたが、かなり戻ってきていると感じました。




シンボルの五大堂。


重文に指定されています。




福浦島が望めます。


高台の公園から撮ってみました。




松島らしい写真を撮ろうと思えばやはり船に乗る必要があるようです。


名刹国宝瑞巌寺。

時間に余裕があれば必ず寄ります。
参道はかつて杉並木でしたが、東日本大震災の浸水による塩害で多数が伐採されました。


伊達政宗公が再興に尽くされ、菩提寺となっています。
変遷あり、現在は臨済宗妙心寺派の寺院。

洞窟群。


国宝の本堂。


国宝の庫裏。


国宝の廊下。


10年がかりの平成の大修理が行われ、装いも新たにしました。
障壁画など多数の重文があり、見応えたっぷりながら写真は不可。
こちらは宝物館。

近年、紅葉の名所として知られるようになった重文円通院。


晩秋の装いですが、まだ紅葉が楽しめます。





重文の三慧殿。


本堂大悲亭。





晩秋の松島を楽しみました。
例年、秋には何泊かで少々の遠出をしていましたが、今年はこのまま終了となりそうです。


錦秋の山寺を訪ねる

2021年11月03日 | 小旅

紅葉盛りの山形県の山寺を訪ねました。
少々スタートが遅かったので、ノンストップで山寺に直行。
前回訪れたのは10年ほど前になるでしょうか。

この山全体が寺院。


山寺の正式名称は宝珠山立石寺。慈覚大師の開山による天台宗のお寺さんです。
登山口から奥の院まで1000段余りの石段があります。


足の調子が悪いため自信はありませんが、少なくとも遠くに見える五大堂までは行きたい。


間もなく本堂が見えます。
天台宗のお寺さんなので根本中堂。国重要文化財。


堂内には、慈覚大師作と伝えられる薬師如来坐像、そして比叡山から立石寺に分けられた不滅の法灯があります。
織田信長の焼き討ちの後、延暦寺が再建された際には逆に立石寺から不滅の法灯を分けたと伝えられます。
そして、最初に迎えてくれるのが松尾芭蕉と弟子曽良の像。


名句「閑さや岩にしみ入る蝉の声」


山門。


ひたすら参道の石段を登ります。


昔からの修行者の狭い道のため四寸道と言われます。
せみ塚。


弥陀洞。


仁王門。


正面の岩場は釈迦が峰と言う修行の場。


岩と紅葉の自然の造形が見事。


手前が開山堂、奥が五大堂。


五大堂の舞台。


五大堂からの眺望は素晴らしい。


ここまで来たならばと頑張って最後まで。
右に奥の院、左に大仏殿。


奥の院に参拝。


何とか足が持ちました。達成感があります。
帰り道も用心して下り無事参拝を終えました。


帰りは国道48号線を天童から仙台方面へ。
紅葉を楽しみながらのドライブが出来ました。
途中の関山大滝。初めて寄りました。


紅葉とマッチングして見事。



県境を越え宮城県側に入り、通称作並街道を走るとほどなくニッカウヰスキー宮城峡蒸留所があります。


これまでも何度か訪れています。
自然の中にレンガ造りの建物群が溶け込み、閑静な雰囲気が素晴らしい。



ここは創業者竹鶴政孝がウイスキー作りの集大成として建設した蒸留所。
申し込み制で工場の中も見学できますが、今回は時間も遅く一般の見学施設だけ。










試飲も出来ます。でも今回は×。それでも十分楽しめます。
急ぎ足でしたが充実した一日となりました。


みちのく杜の湖畔公園で秋の花を楽しむ

2021年10月02日 | 小旅

昨日は台風16号がらみで終日雨。
酷い状況は免れたので幸いでした。
一昨日午後、宮城県川崎町の国営みちのく杜の湖畔公園を訪ねました。

慌ただしく半日コースで楽しもうとすると、やはりここ。
当園は平成元年に一部を開園、年々整備を進め平成26年に全面開園。
敷地面積は600数十haに及びます。
4つのゾーンの内、メインのこの「文化と水のゾーン」の敷地面積だけで約90haと広大。
駐車場にはそれなりの車が止まっていましたが、広い園内に人影はまばら。
コロナ禍でも、人が近づくようなことはないので安心です。

天候が良ければ、ここから蔵王連峰が望めますが、雲の中でした。


入園して目立ったのは赤い花。
サルビア。


ベゴニア。


ケイトウ。


こちらはマム。





萩のコーナー。
丁度見頃かと思って行きましたが、若干遅かったか。


園芸用のミヤギノハギが多い。


白萩。


これは在来の萩のようです。

コスモス。
今の時期の目玉の一つ。

広大で、見頃。


キバナコスモスが見事。



よく見ると色にも濃淡があります。

センニチコウ。


ん、初め千日草と読み違えました。

赤と白のコントラストが見事。


百日草。


百日草のコーナーがふんだんにあります。


百日草は一番の見頃でした。
このぐらい沢山咲いていると見事。

ブルーサルビア。


サルスベリ。さすがに百日紅。


木々にも秋の気配。


桜。


ニシキギ。

コキア。

ここが全面コキアの畑。

秋の深まりとともに一面が赤紫に染まります。


この時期、珍しいものを発見。
シャクナゲ。これは洋シャク。

和シャク。

シャクナゲが狂い咲きするのはあまり見ません。
昔。我が家でもアズマシャクナゲが狂い咲きしたことがありました。
そのシャクナゲも今はありません。


この後、園内の古民家「ふるさと村」まで足を伸ばしました。
機会があれば記したい。