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あおぞら

仕事や家族、犬のこと。いろいろつれづれに書いております。とびとび更新ですがよろしくお願いします。

日本人の心 祭!

2018年09月16日 10時33分24秒 | 日記

昨日、テレビを見ていたら、大田区で「ねぶた祭」をやるという。

調べてみると、なんと、当日じゃないですか!

ってことで、さっそく出かけてみました♪

ーーー

ほどなく、商店街に到着。

姿は見えないけど、
太鼓と笛に合わせて、 ラッセラー、ラッセラー、ラッセ、ラッセ、ラッセッラーッ!! という威勢の良い声が響く商店街!
ほほう。あの角を曲がったところまで山車が近づいているんだな。

やがて、角を曲がって山車が見えてきました。



これ、ある、見たことあるぞ!テレビや雑誌で!
でも、近くで見ると、こんなに細かい凹凸まで再現されているんだ。
知らなかったなぁ。

ミテ、みて、見て。
細かいところまで立体的に作りこまれていて、
色使いも和紙をベースにグラデーションで塗られている部分も多く、
すばらしい。


甲冑の頭の部分も、




力強く伸びた指先も、




剣を突き出す腕や指も、




こんなに細部まで丁寧に作りこまれているのですね。
そしてなにより近くで見ると、とっても迫力があります。

山車はいろんな角度に振られても、
ながら進んでいくのですが、
武者の眼がいろんな方向に向くけど、じっと目が合っているようにも感じられ、
魂が吹き込まれているよう。

それに加え、耳には太鼓の音も響いて聞います。
そして、太鼓はあたりの空気を大きくゆるぶり、ずんずんっと、物理的に体全体に響いて来ます。

また、演奏には鐘をたたく音、そして踊り手の体につけられた鈴の音も。
子供から大人まで「ラッセ、ラッセ、ラッセッラーッツ」と跳ね回るように踊りながらの掛け声が交差して・・・


で。何なのでしょう、この、ねぶた祭って?
私にはあまり知識がなかったので調べてみました。

青森ねぶた祭実行委員会サイトよりhttps://www.nebuta.or.jp/know/origin.html
を読んでみたら、興味深い説明と年表もあったので簡単にご紹介しますね。


全国各地に残る、お盆の灯篭流し。
青森のねぶた祭りは、これがベースになって進化したものではないか、といわれています。

奈良時代に中国から渡来した「七夕祭」と、津軽にもともと存在した精霊送りなどの行事が混ざって灯篭になり、
そこから進化したものではないかとのこと。

最初は素朴な、一人で担ぐ程度の「ねぶた」だったものが、
だんだん踊りがついて行ったり、
山車が大型化されていく様子。
今のような形に急速に大型に観光化されたのは、なんと・・・戦後なのだそうです!

スケールが大きくなってきたので、今では決められた通りしか、お祭り・更新ができなくなってきたけど
昔はどの小道でも自由に、今より小さなねぶたを担いで回り、踊り歩けたのだそうです。
その頃は、「誰かに見せるショー的なお祭り」というより、地元のみなさんが先祖や万物に宿る「万の神」に向き合うための儀式であったとか。

ねぶた祭りに欠かせない存在として、山車だけではなく、
化け人(バケト)と呼ばれる仮装してお祭りを盛り上げる存在があります。
これは大正から昭和にかけて流行したのだそうですが、
今はなり手がなく、どんどん先細りしているらしい。
(この話は、テレビのドキュメンタリー番組で先日やってました。)

ここまで調べてみると。
なんだか、自分があさましく思えてきました。

昨日、大田区のねぶた祭りを見たときには。
素晴らしい体験させていただいたな、と思うとともに、
もっと商売にうまく繋げられないか、と思っていたんです。

というのも、山車が出ている時間は1時間半前後。

商店街が狭いため、日ごろ商店街の通路にはみ出して商品を売っている八百屋さん、
行列ができているメンチカツ屋さんは、山車が通る前に早めにお店を閉じてしまっていました。
商店街の通路を開けて、山車や見物人にスペースを開けるためにです。

「せっかく、お祭りでたくさんお客さんが見込めるのに、その時間にお店を閉めてしまうなんてもったいない。
もっと売り上げにつなげられるような開催方法はないもんだろうか?」
なんて、すぐに売り上げやシャッター街の活性化など、短期的な発想をしてしまっていて。

お祭りの歴史は古く奈良時代にも起源をもっていて、
いや、一部わかっているのが奈良であり、それよりずっと太古の昔から、
日本人の信仰心や畏敬の念、先祖への感謝や思い・・・などに支えられてきていたお祭りで、
今や青森だけじゃなくて、大田区や遠く海もわたって伝えられている行事となっているんですね。

今でこそ、観光化されて客寄せにもなっているけれど、
奥深いところで、歴史と日本人の思いを伝えている行事なのだ・・・。

いつか。
本場の青森ねぶた祭りに伺うぞ!!
そう心に決めたワタシでした。

青森の皆さん、ぜひ来年あたり、お邪魔させてくださいませーー!!


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