大晦日の予定は毎年決まっている。
父方の祖母と家族で年越しそばを食べに行くのだ。
祖父も、私の父も他界したので、祖母と母は未亡人同士ということになる。その二人の労をねぎらい、おそばを食べるのが毎年の行事だ。
大晦日の安庵は夕方5時半に開店する。すごく人気のあるお店なので開店前から少し待って一番乗りをする。それが一番よい方法だ。
安庵は契約した国内の農家でおそばを生産してもらい、それをお店でひいて粉にし、100%そば粉の手打ちというお店だ。今日も5時20分にお店に到着。一応確認のため何時からオープンかを確認する。すると今年も5時半だという。大正解。
お店の方が、「寒いですから、お店に入ってお待ちくださいませ。」と言っていただき、お言葉に甘えて店内に腰を下ろす。一番乗りだ。
・せいろ 3枚
・定食 2人前
・たぬきそば 大盛り
・釜揚げ 大盛り
・生ビール 3杯
※クイズ:上記のうち、私が注文したものはどれでしょう?
を大人4人(といっても、一人は80歳代だ)と4歳の子供1人で食べる。
さすが、私と血のつながった家族。この顔ぶれで食べるにしてはあまりにも大量の注文だ・・・。汗
一つずつ丁寧に作ってくださるので、出てくるまでは時間がかかることを覚悟しよう。
しばし、ビールを飲みながら待つ。年末ということで、おそらく親戚の方が手伝いに来られているのだろう。ぎこちない対応で、こちらが給仕を手伝いたくなる雰囲気。(帰ったら弟も、「手伝いたくなったね。」と言っていた。姉弟そろっておせっかいらしい。)
さて、先に出されたわさびをさめの皮で下ろしながら待つ。しばらくして注文の品が運ばれてくる。見た目もいい。
私は甘い味が個人的に好きなので、関東のそばつゆは辛く感じる。こちらのお店は甘さが私の好みにぴったりでとてもおいしく丸く感じる。これ、これ。この味。
おそばはコシもあるし、そばを一口ほおばると、くくっとそばの香りが高い。おいしい。私はおそばは温かいものは食べない。麺のコシを楽しみたいから。
私たち5名がそれぞれ自分のそばに没頭して食べていた頃、お店の行列はかなり伸びていた。すまん。でも、これ食べ終わるまでは待ってて!
それぞれが食べ終わる頃、お忙しそうでお客様に気配りする余裕もなさそうな方々へ近づいてそっとお願いする。「蕎麦湯をください。すみません・・・。」それぞれ、また蕎麦湯をいただき、大満足。
今年も無事に終わり。
おばあちゃん、来年も一緒に来よう、ね。
こうして、2005年が無事に終わろうとしている。
感謝&ごちそうさまでした!おいしかったです!