愚民党は、お客様、第一。塚原勝美の妄想もすごすぎ過激

われは在野の古代道教探究。山に草を踏み道つくる。

今日、ひとり。明日、ふたり。明後日、三人。

2013年06月29日 | 小沢一郎

今日、ひとり。明日、ふたり。明後日、三人。

これがおそらく、勝手連神奈川の指針だろう。

横浜、藤沢と貫徹。日差しを浴びながらの、すでに夏。

今日、ひとり。明日、ふたり。明後日、三人。」とは

ふるさとの初恋、恵子に教えられた言葉。

いまでも恵子の夢をみる。

 


6・28 大阪市役所包囲行動 橋下市長、辞めてんか!

2013年06月27日 | 政治

橋下市長、辞めてんか!

 

http://kochi53.blog.ocn.ne.jp/blog/

藤島利久さん。

 

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https://twitter.com/saveiraq/status/343202302628347904/photo/1

フリージャーナリスト・西谷文和さんのツイッター情報です。⇒ 6月28日(金)午後5時半から7時半。市役所包囲行動をすることに。トオルちゃん、イチローちゃん、たちに直接、「お前ら、もう辞めろ」と言いましょう。大阪在住の方、ご参加よろしく。


解体の現場、野良猫は生存する

2013年06月26日 | 生活

夜勤現場から朝帰り、コンビニで買い求めるのは、東京新聞とワンカップ焼酎。

貧しきアパートにたどりつくと、眠るまで、本格的に焼酎を飲み始める。

読書をして、眠りへと誘導しようと思ったが、すでに朝帰りのバスのなかで

飲んでいるので、安酒が安酒を呼び込むことに、なってしまう。

わたしは野良猫と目を合わせる瞬間が、好きだ。

動物として生存する意志がそこに感覚としてある。

東京に出かけるときがあるが、巨大な駅、通行人はほとんど半病人である、思考も感覚もマヒしている。

なによりも脳がマトリックスによって完全支配されている。

その結果の現出がカルト自民党とカルト公明党の全員当選だった。

カルト自民党が全員当選とは、ほとんど戒厳令帝都であり、恐怖感がある。

財務省の天皇は、インターネット業界の大王として天下り、ネット監視は強化されている。

東京は帝都であり巨人の都だが、半病人の都。それは応仁の乱の京都でもあると妄想する。

東京とは足利政権の室町幕府が崩壊し解体する現場かもしれない。

わたしはすでに20年前から首都は東京から京都へ遷都すべきだと叫んできたが

誰にも相手にされなかった。

京都がだめなら奈良でもいい。

日本は、再度、日本文明復活として、古代の都に朝帰りしなくてはならないと思う。

明治維新からの近代から現代とは、近世の江戸時代を食い尽くすことで、どうにか成立してきた。

東京はすでに江戸を食い尽くしている。

朝帰りとしての遷都しかない。

京都に遷都するなら、福井県にある原発を全面停止する必要がある。

問われているのは日本文明の朝帰りだ。

遷都、シロアリ軍団の霞ヶ関という場所を解体し、国家官僚を刷新する、これが朝帰り。

朝、白い花が庭に咲いている路地、貧しきアパート。

 


松浪和夫の小説 「核の柩」 を読む。

2013年06月21日 | 小説

9年前、2004年2月発行。

図書館のリサイクル本を、もらってきて読了。

帝国と原発の核リサイクルシステムはすでに「もんじゅ」も「六ヶ所」も大破綻している。

物語はノンストップ、プルトニウムの輸送をめぐる脈管、帝国の心臓部をめぐる。

帝国はいつのまにか、ウランとプルトニウム、混成物カオスの原発をめぐる超管理体制になっていた。

列島各地にある原発が生成する核廃棄物から、プルトニウムを抽出し、それを再度、核燃料にするというのが

帝国と原発の核リサイクルシステム。

列島各地にある原発が生成する核廃棄物から、プルトニウムを抽出することは、核兵器を製造することと、同じだ。

日本列島は超管理体制の核帝国になっていた。

その危険を暴露した小説だと思う。

敗戦後の帝国の欲望とは脳細胞にあった。原発から原子力爆弾を製造すること。

「核の柩(ひつぎ)」とは、核廃棄物の棲家をめぐる現在的なテーマだ。

311、福島第一原発、4基の事故、メルトダウンから、帝国の国家は逃亡した。

帝国の国家の大破綻を隠すために、尖閣諸島は登場した。内部の破綻から外部の敵へ。

近隣の諸国との摩擦、緊張、衝突こそが、内部から大破綻した帝国の国家が生き延びる方法であると。

原発利益共同体とは生き延びるためにならなんでもする欲望装置。

2012年12月16日の総選挙、脱原発候補は、落選、仕組まれた不正選挙。

原発利益共同体は、国民ひとりひとりを監視し、追尾してきた。

それが、帝国と原発の核リサイクルシステム、脈管の超管理体制だった。

長年、わたしたちの脳はコントロールされてきた。これが帝国の本質。

すでに9年前に、松浪和夫の小説 「核の柩」 は、帝国の心臓部をノンストップで暴露していた。

 


東京、神奈川、合同、横浜、藤沢、街頭宣伝

2013年06月15日 | 小沢一郎

俳優はとにかく場数をこなすことにある。

新潟街宣、広島街宣、という、場数を踏んできた、全国運動勝手連東京が、神奈川にくる。

それだけで、わたしはプレッシャーの重力に押しつぶされていた。

「神奈川ではなく、埼玉にでも遠征した方がいいのでは、ないですか?」と

全国勝手連運動の人に、電話もしたが、やはり、神奈川に来る方針は変わらないらしい。

かんべんしてくれよ、かんべんしてくれよ、と、眠れず、当日の朝をむかえた。

昨日の焼酎の酔いが、まだ、のこっている。

 

当日は、神奈川の同志に救われた。

茨木県からも参加してくれた同志がいた。

全国ポステング運動、東京は70で、最先頭を走っている。

場数をこなしている東京の同志を神奈川にむかえ、なんとか、横浜、藤沢、街頭宣伝

やりきった。ありがとうございました。

藤沢での懇親会、全国勝手連運動。

 

「生活の党」応援、神奈川街宣(横浜駅西口みなみ「相鉄口」・6月15日

 

「生活の党」応援の神奈川街宣(JR藤沢駅北口南口広場、6月15日)2


小沢革命歌舞

2013年06月15日 | 小沢一郎

「小沢革命歌舞」という、小劇場の舞踏と歌唱による舞台を実現するのは

どうやら来年になりそうだ。最低でも20万の予算が必要。

プロと仕事をすると気持ちがいい。

プロは想定以上の舞台を本番で実現してくれるからだ。

小劇場は東京・中野の舞踏劇場で有名なテルプシコール、音響照明は、曽我さん。

舞踏はわたし、歌は歩くメディアさん。

1部 舞踏 「ましろくへ」

2部 歌 「ふるさとへ」

という構成になると思う。

 

入場料は千円。できれは観客は30人ほど来てほしい。

 

舞台美術は「小沢革命」の襤褸の旗をバトンから吊り下げるのだが

反帝国主義としての「反帝」という白抜きされた、水色と紅い縦軸の旗が登場するだろう。

 

小沢一郎主義者とは多様。それぞれが強烈な個人的独自的思想感情を持っている。

わたしのように、2010年、菅直人と小沢一郎による民主党代表選を見て、小沢憎しから、小沢支持へと

転向した人間は、素直に、多い。

そられの人々は、小沢一郎という人間を、感覚的に素心によって発見した。

菅直人は愚劣劣化のヘラヘラ人間であったが、小沢一郎には重心と素心があった。小沢一郎とは普遍であった。

 

普遍とは普通の人々に通じる情感。

わたしが小沢一郎の身体、その重力ある中心軸に発見したのは、古代道教から現在までの継続、日本の素心だった。

わたしが来年、公演を実現する「小沢革命歌舞」とは、細部にわたる台本の力によるのだが

これから焼酎を飲みながら、台本を書いていく。わたしは才能なき酒乱だ。

 


革命とはシンプル

2013年06月14日 | 生活

革命とはシンプルだ。

国家官僚を日本から追放する。

マスゴミ利益共同体を日本から追放する。

原発利益共同体を日本から追放する。

TPP利益共同体を日本から追放する。

この人々たちは日頃から蓄財しているがゆえ、国外でも生活していける。

この1パーセントの人々を国外に追放したら、日本は

聖徳太子の「和」へと国名を変更し、国際社会に告知する。

刷新こそが革命、シンプル。

このシンプル革命ができなければ、日本は鬼の国へと転位。

日本国民は地獄の一丁目一番地で、人が人の肉を喰らう鬼へと変貌生活。

「変」 へんですね。

 

 


解体、更地、野良猫、鬼の国

2013年06月14日 | 生活

ツイッターは流れるがブログは固定化する。

自分は根源的な表出者であるがゆえ、冷徹だ。

ゆえに、日本は聖徳太子の「和」に、国名を変更しろ、などと叫んでいる。

安倍晋三と日銀黒田のアベノミクスは大破綻した。

今後、日本は人が人の肉を喰らう、鬼の国になるだろう。

鬼の国、それはすでに大人が読むマンガ雑誌で現出している。

西洋でも鬼は古代からいた。

日本という国家はすでに人間界から間の地獄たる鬼の国へと転位している。

あなたは、江戸時代から切断された、鬼の国の日本継続を選択しますか?

それとも鬼の国を拒否し、人間界で自立と共生、古代からの継承、聖徳太子の「和」へと

日本の国名を刷新する革命を選択しますか?

 

Hell (2011) - Apocalypse - Full Movie


ましろく年代記 (1)

2013年06月12日 | 生活

日本は国名を聖徳太子の「和」に改名するべきだ、などと書くと

なかなか次は投稿できなくなる。

チェルノブイリでは1基を石棺、福島原発第一は4基を石棺するしかない。

4基を石棺、そこは巨大なコンクリートのドームとなる。終のドームは永遠に補強しなくてはならない。

廃炉戦略を確定できず、日本国家は逃亡につぐ逃亡。

日本という国家はいま、半病人の逃亡者たちの夢のドームに閉鎖されている。

わたしも文明の半病人であり逃亡者だ。

原子力発電が産みだす素晴らしい電気生活に洗脳されてきたゴイムこそ、わたしだ。

思い出すのは、まだ東京電力の電柱と電線がやってこなかった<ましろく>の幼少期だ、

二つ上の兄貴に焼酎を飲みながら安酒の店で話したら、兄貴は興奮していた。

「ましろく年代記をつくろう」と兄貴は宣言した。

四つ上の兄貴に電話で話したら、四つ上の兄貴も興奮していた。

そして長男である四つ上の兄貴から手紙が届いた。

ましろく年代記のメモだった。

電気がないランプ生活、そこに近代を通過する原点があった。それは江戸時代からの継承でもあった。

ある声楽家から聞いたことがある。

「明治時代に生まれた唱歌には、江戸時代の情景がある」と。

ましろく、真白く、里山のちいさな盆地、そこは地図に掲載されていない場所。

安城家の舞踏会をみた。

 


司馬遼太郎よ、ソ連邦は石棺したが、いまだ日本は石棺できず

2013年06月08日 | 生活

司馬遼太郎よ、おまえの好きな日露戦争。

ロシアは日露戦争に敗北し、ロシア革命、ソ連邦誕生。

そのソ連邦はチェルノブイルを石棺し、崩壊した。まさに意志としての「国家と革命」

司馬遼太郎よ、日本はどうだ? 日本国家は原発利益共同体を防衛するために逃亡した。

司馬遼太郎よ、ソ連邦は近代を通過し、そして崩壊した。

司馬遼太郎よ、日本は石川啄木の近代を通過せず、原発利益共同体を防衛するために、自閉し、そして内部から自壊崩壊瓦解している。

いよいよ海に高濃度の放射能汚染水が。海洋国家の終末だ。

司馬遼太郎よ、おまえの好きな日露戦争。明治維新。

日本は、今、国名を、聖徳太子の「和」改名しなければならない。

 


「日本」は国名を、聖徳太子の「和」へと、シンプルに改名しろ。

2013年06月08日 | 政治

日の丸も紅い太陽の絵図、シンプルの究極だ。

日本の国名も一文字というシンプルでいい。それは聖徳太子の「和」である。

日本は今、国名を「和」へと改名しなければ、国際社会から信用はされない。

2011・311、福島原発第一、1、2、3、4、日本国家はここで敗北と死滅をしたのである。

これ以上の欺瞞とごまかし、嘘は、通用しない。

古代、「倭」は、国名を「日本」へと改名したことがあった。


三島由紀夫「豊饒の海」と本多繁邦、国家の敗北

2013年06月08日 | 歴史

三島由紀夫「豊饒の海」

(一)春の雪

松枝公爵家は渋谷の郊外の高台にあり、14万坪の広大な敷地に和風の母屋と壮麗な洋館を持っていた。松枝家の嫡男清顕は、綾倉伯爵家の令嬢聡子と幼馴染であった。綾倉家は麻布の旧武家屋敷に住んでいた。あるとき、聡子に宮家との縁談話が持ち上がり、それをきっかけに、満18歳の清顕と20歳の聡子は道ならぬ恋に落ちる。侍女の蓼科の手引きで逢瀬を重ねるが、聡子が身ごもってしまい、奈良の月修院(天理の北、桜井線帯解駅近くとの設定)の門跡のもとに身を寄せ、出家する。清顕は真冬の寒さの中、月修院をたずねるが、聡子に会えるはずもなく、風邪で高熱を出して、友人の本多に連れられて帰京し、「今、夢を見ていた。又、会うぜ。きっと会う。滝の下で」と言い残して、この世を去る。
この物語をはじめから終わりまで見守るのが、清顕の友人の本多繁邦である。月修院の根本教義は唯識であるが、その根幹をなすのは阿頼耶(アーラヤ)識である。法曹を目指す本多は、なぜか唯識の教義に強く引かれるのであった。
飯沼茂之は書生として松枝家に寄食している。彼の息子の飯沼勲は第2巻の主人公になる定めである。
清顕らはタイ王室のクリッサダ王子とジャオ・ピー王子と親交を深めていた。清顕と本多、そしてタイの二人の王子は、松枝家の鎌倉の別荘に海水浴に行く。そこで本多は、清顕の左のわき腹に、小さな三つの黒子があることに目をとめた。本多は、王子たちから、輪廻転生の物語についての話を聞く。月光姫ジン・ジャンは、クリッサダ王子の妹であり、ジャオ・ピー王子の恋人であったが、ある日突然、王大后から、月光姫が死んだ、との手紙が舞い込む。同じ名前の、次の月光姫が、第3巻の主人公となる。

(二)奔馬

あれから18年後の昭和7年、本多は大阪控訴院の裁判官になっていた。飯沼茂之は松枝家の女中と出奔し、国粋団体飯沼塾の塾頭となっていた。本多は、奈良の官幣大社大神神社で行われた剣道大会で、飯沼茂之の息子の飯沼勲に遭遇する。左の腋の下には、黒いほくろがあった。
18歳の勲は、腐敗した財界人らを暗殺する「昭和神風連」計画に参画するが、実行の直前に警察に察知され、全員が逮捕される。本多は、18年前、清顕を救えなかったことへの悔悟から、裁判官の職を辞して弁護士となり、無料で勲の弁護を引き受ける。勲は刑を免除された。しかし、腐敗した財界の大物、蔵原武介を一人で襲い、熱海の海岸へ出て、短刀で自決する。
「正に刀を腹へ突き立てた瞬間、日輪は瞼の裏に赫奕として昇った。」

(三)暁の寺

昭和16年、47歳になった本多は、五井物産の弁護士として、前年にシャムからタイと国名が変更になった国の首都、バンコックにやってきていた。そこで本多は、タイ王室の7歳になる月光姫のことを知るが、姫は自分が日本人の生まれ変わりである、といっているという。姫に会いに行った本多は、姫が、清顕と本多が松枝邸で月修院門跡と会った年月や、勲が逮捕された年月日を正確に知っていることに驚いた。しかし、池で無邪気に水浴びをする姫の腋の下には、三つのほくろはなかった。
インドを旅行し、ベナレスとアジャンターを訪れた本多は、日本に帰国しする。戦争が始まり、空襲で焼け野原になった渋谷の道玄坂の松枝邸を訪れ、蓼科と再開する。聡子は月修院で元気にしているという。本多はひたすら、唯識論と輪廻転生の研究にいそしむ。
戦争が終わり、58歳になった本多は、昭和27年、御殿場に5,000坪の別荘を手に入れる。そして、焼け野原の東京で、旧宮家が開いた骨董店で、34年前にシャムの王子ジャオ・ピーが失った月光姫ジン・ジャンの形見の指輪を発見したのである。そして、2代目の月光姫は、18歳になり、日本に留学に来ていた。本多は、策を弄して、成長した月光姫の腋の下のほくろを確認しようとするが、うまくいかない。彼は、姫の腋の下のほくろを確認するために、プールまで作ったのであった。そしてついに、姫を、自分の別荘のパーティーに招くことに成功し、腋の下に、わずかに見える小さな三つの黒子を確認するが、突然の火事で、別荘は焼け落ち、姫の居所もわからなくなってしまう。
昭和42年、本多は、たまたま、東京の米国大使館の晩餐会で、バンコックのアメリカ文化センター長をしているという米国籍のタイ人女性に出会った。本多は、彼女こそがジン・ジャンであることを疑わなかった。しかし、彼女の口からは、驚くべき事実が知らされた。ジン・ジャンは彼女の双子の妹であり、20歳になった春に、庭でコブラにかまれて命を落とした、というのであった。

(四)天人五衰

本多繁邦は76歳になっていた。妻の梨枝はすでに死に、男やもめになって、一人で旅に出ることがよくあった。
昭和45年、16歳の安永透は、清水港の船舶の出入りを監視する帝国信号通信社に勤務していた。貨物船の船長をしていた父が海で死に、その後まもなく母が死んでから、貧しい伯父の家に引き取られた彼は、中学を卒業すると、県の補導訓練所に1年通い、そこで三級無線通信士の資格をとって、帝国信号に就職したのである。透は、凍ったように青白い美しい顔をしていた。心は冷たく、愛もなく、涙もなかった。しかし、眺めることの幸福は知っていた。最も美しいのは目だった。睫は長く、冷酷きわまる目が見かけはまるで、絶えず夢みているようだった。この孤児は、どんな悪も犯すことのできる自分の無垢を確信していた。脇腹には3つの黒子が昴の星のように象嵌されている。透はそれを自分があらゆる人間的契機から自由な恩寵を受けていることの、肉体的な証だと考えていたのである。
ある日、本多は、女友達の慶子に、謡曲羽衣で有名な三保の松原を見たいと言われ、案内する。天女は漁夫の白龍に衣を奪われ、涙を流し、髪に挿した花もしおれ、「天人の五衰」の相が現れる、と言う筋書きである。本多は、三保の松原を訪れた帰りに、信号所を見学し、透の脇腹に三つの黒子が並んでいるのを見て取る。本多は、すぐに、透を養子にすることを決意する。そしてその晩、慶子に、これまで本多が見てきた、転生の秘密を語る。「もうこれを知ってしまったら、知ったものは二度と美しくありえないと言うことだよ。賢者の五衰だ。知っていてなほ美しいなどということは許されない。」しかし、あの少年は、清顕、勲、ジン・ジャンとは異なっているところがあるように見えた。あの少年は、知っていてなほかつ美しい。しかも、少年の内面は本多の内面と瓜二つのように思われる。透は、本多の養子になることを承諾した。
本多は、透に何人もの家庭教師を付け、透は普通より遅れて、17歳で高校に進学した。高校2年のとき、透に縁談の話が来た。法曹界の実力者の娘で、濱中百子といった。透は百合子の心を散々もてあそんだ挙句に、破談にさせてしまった。
20歳で東大に入学してから、透は、80歳になった本多に対して逆らうようになった。本多は、透がジン・ジャンの本物の生まれ変わりで、21歳の誕生日までに死んでくれることを望んでいた。本多の友人の慶子は、透をパーティーに呼び、その席で、本多が透を養子にした本当の理由を教える。「あなたを養子にし、理に合わない「神の子」の誇りを打ち砕き、世間並の教養と幸福の定義を注ぎ込み、どこにでもいる凡庸な青年に叩き直すことで、あなたを救おうとしたんです。」しかし、「あなたはきっと贋物だわ。」と言い放つ。
そういわれた透は、本多から、清顕の「夢日記」を借りて読み、12月28日の夜に服毒自殺を図る。命は取止められたが、完全に失明した。21歳の誕生日を迎えても、透に死ぬ気配はなかった。
81歳になった本多は、月修院を訪ねることにした。月修院の山門の前に立ち、自分は60年間、ただここを再訪するためにのみ生きてきたのだという思いが募った。奥の間に通ずる唐紙が開いたとき、現れたのは、83歳になるはずの聡子であった。その聡子に、清顕のことを話し始めたとき、返ってきた言葉は「その松枝清顕さんという方は、どういうお人やした?」というものであった。「いいえ、本多さん、私は俗世で受けた恩愛は何一つ忘れはしません。しかし、松枝清顕さんという方は、お名前を聞いたこともありません。そんな方は、もともとあらしやらなかったのとちがいますか?なにやら本多さんが、あるように思うておられて、実ははじめから、どこにもおられなんだということではありませんか?」「それなら、勲も、ジン・ジャンもいなかったことになる。ひょっとしたら、この私ですらも・・・。」「それも心々ですさかい」
この庭には何もない。記憶もなければ何もないところへ、自分は来てしまったと本多は思った。

 

http://www.phy.saitama-u.ac.jp/~saso/HoujounoUmi.html

 

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本多繁邦は大阪控訴院の裁判官から弁護士になった司法界の人間、まさに司法の闇であった。

三島由紀夫とは予言的小説家、豊穣の海の主人公は、戦前から戦後に継続した日本司法国家官僚である

最高裁判所事務総局の物語でもあった。欺瞞とごまかし、騙(だま)しの地平。

 

豊穣の海とはヘーゲル「法の哲学」。大日本帝国憲法、旧帝大法学部出身者による輪廻転生の物語、主人公は、本多繁邦。

敗戦後は東京大学法学部出身者による輪廻転生の物語。法曹界、司法界で財産を築いた本多繁邦こそ、三島由紀夫、豊穣の海の主人公だった。

現在日本は原発利益共同体を法の哲学から擁護してきた最高裁判所事務総局によって、国家が崩壊瓦解している。

 

チェルノブイリではソ連邦国家が国家の総力をあげて石棺した。そしてソ連邦は崩壊。

日本では福島原発第一、4基の原発崩壊から、国家がみごとに総力をあげて逃亡した。国家の敗北であり国家の死滅。

国家の敗北であり国家の死滅した日本は国名を改名するべきだ。聖徳太子の「和」へと改名すべきだと思う。

それでしか国際社会からは信用されないだろう。