愚民党は、お客様、第一。塚原勝美の妄想もすごすぎ過激

われは在野の古代道教探究。山に草を踏み道つくる。

5・29「日本のために菅辞めろ!デモ」第一回 実施報告  国民の生命が第一! デモ 開催お知らせブログ

2011年05月31日 | 脱原発


「国民の生命が第一!」ブログ様からの転載です。
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国民の生命が第一! デモ 開催お知らせブログ

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2011年5月30日 (月)

5・29「日本のために菅辞めろ!デモ」第一回 実施報告

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朝から終日、強い雨が降る中でのデモ挙行となりました。

参加者は40名ほどで、これまで実施にたずさわってきたデモの中では、もっとも人数が少なかったのですが、きびしい環境のなかご参加くださり、共に声をあげてくださった皆様、おひとりおひとりに、深く感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

参加の方々はレインコートを着込んだり、片手に傘、もう片手にプラカードを掲げたようすで、予定の14時よりスタート。

集合地の公園付近は、閑静な集合住宅街で、雨天でもあり屋外にはほとんど人はおらず、人通りのある街路までは、シュプレヒコール等はあげず、粛々と行進。

その後、高田馬場駅辺りから早稲田通り~明治通り~靖国通りを通過しつつ、菅直人とその閣僚への、溜めに溜め込んだ怒りを「菅辞めろ!」コールの連呼により、表現示威行いました。

街路の人々の様子からはおおむねの理解、共感を示す反応をうけとったと、私は感じています。「がんばれよ」と声をかけてくれる人、携帯電話で写真を撮る人、窓から大きく手を振って応援してくれる人らもいて、大きく力づけられた思いでした。

シュプレヒコールは、素案のものの半分ほどに数を減らし、「国民を守らない菅直人辞めろ」「人命を軽視する首相は辞めろ」「情報隠しを許さないぞ」等、聴取者わかりやすいものを用いるようこころがけましたが、マイクロホンに水が浸入し、雑音は入る音は途切れるといった状態が断続的に起こり、参加の方々にもどかしい思いを抱かせたかと思います。

また、Ustreamによる中継は、うまくゆきませんでした。機器が水に濡れたためか、電波状況によるのか、このため記録はご視聴いただけません。たいへん申し訳ありません。

それでも最後まで、そしてこれからもそうありたいと念願しますが、無事安全に、デモを終えることができました。共に強く、強く声を上げてくださった皆様、ありがとうございました。

 

「日本のために 菅辞めろ」このコールがデモの核心です。

この日集まった人々の心情は、ただこのことに尽きると思います。放射性物質の拡散状況を隠し、国民の被ばくを見過ごしにするなど、非情の措置というほかありません。菅直人には、国政を運営する資格はない、と確信します。

このデモの実施に先立ち、小沢一郎氏のインタビュー記事がWST紙に掲載され大きな反響を呼びました。私ども実行責任者はこれまで、小沢氏を支持する活動を行ってきた者なので、小沢氏と考えが同じであることを確認できて喜んでいます。その通り、「一日でも早く」、首相を替えるべきなのです。人命を最優先にしない人間に、危機の時代の首相をまかせることができるでしょうか。

すでに、大勢の人間が、避けられたはずの被ばくを受け、その影響はこれから、残念ながら、痛切なかたちであらわれるものと予期します。本来、刑事責任を問われるべき対応であると思います。

 

たぶん、この雨にもいくばくか、危険なものが含まれているのだろう、それでも東京は、福島よりははるかにましなのだからと思いながら、この一日を送りました。

さらに次の日曜にも、連続で実施いたします。

第一回のデモの終着地の柏木公園を、このたびは出発点として、甲州街道から明治通りを周回いたします。思いを同じくする方々のご参加を、心よりお待ち申し上げます。

 

国民の生命が第一! デモ 第二回 

実施予定:6月5日(日) 集合13:30より  出発 14:00

新宿区立 柏木公園 (東京都新宿区西新宿7丁目)

JR新宿駅西口・東口徒歩5~8分 西武新宿駅徒歩5分

マピオン地図)http://www.mapion.co.jp/m/35.6916161_139.7008319_8/v=m2:%E6%9F%8F%E6%9C%A8%E5%85%AC%E5%9C%92/

 

※菅直人が辞任または退陣した場合、またはこれが確定した場合、中止となります。追加・変更事項はひきつづき、当ブログをご参照ください。

 

国民の生命が第一! デモ  実行委員会

実行責任者   小吹 伸一  岡本 啓一

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新宿区立 柏木公園 (東京都新宿区西新宿7丁目)地図


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6月5日(日)  国民の生命が第一! デモ 第二回   国民の生命が第一! デモ 開催お知らせブログ

2011年05月30日 | 脱原発

連続デモとして企画しております。

国民の生命が第一! デモ 第二回 

実施予定:6月5日 集合13:30より  出発 14:00

新宿区立 柏木公園 (東京都新宿区西新宿7丁目)

JR新宿駅西口・東口徒歩5~8分 西武新宿駅徒歩5分

マピオン地図)http://www.mapion.co.jp/m/35.6916161_139.7008319_8/v=m2:%E6%9F%8F%E6%9C%A8%E5%85%AC%E5%9C%92/

※菅直人が辞任または退陣した場合、またはこれが確定した場合、中止となります。 

 実施情報はひきつづき、当ブログをご参照ください。

 

それではデモ当日、安全第一にて、なにとぞよろしくお願い申し上げます。

 

国民の生命が第一! デモ  実行委員会

実行責任者   小吹 伸一  岡本 啓一

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国民の生命が第一! デモ 開催お知らせブログ
拙劣・無策・人命軽視の総理大臣・菅直人の退陣を求める街頭デモを実施します。賛同いただける方々のご参加をお待ちいたします。

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2011年5月27日 (金)

菅内閣はなぜ倒されなくてはならないか

「菅内閣は人命を尊重しない」。まったく単純な、この一事に尽きる。

最近の話題として、福島第一原発1号機への、海水注入の停止を、総理菅直人が指示したとかしないとかの批判がある。

実際には、海水注入はずっと行われていたらしいのだが、もし事実、このことで菅直人があやまった指示を出していたとしても、人間はまちがいを犯す。混乱の中での過失を責めても始まらない。まして、2号機、3号機までメルトダウンに至ったものと推定されるなら、海水注入が中断してもしなくても、結果は同じだったものと考えられる。菅政権の問題は、このことが要点ではないと思う。
問題は、「情報隠し」、「実態隠し」、その態度の根本にある、人命軽視だ。

3月23日には「レベル7」の重大事故に至ったことを知りながら、菅内閣はこれを公表せず、25日「半径20~30キロ圏内の自主避難」を「勧告」するのみで、交通手段の提供や避難先の確保などの政府サポートは皆無。自力で勝手に逃げろ、というのに等しい、無情な対応だった。
「屋内退避」「自主避難」のあいまいで不十分な指示、また放射性物質の拡散実態の隠ぺいにより、菅内閣は、国民の被ばく被害を拡大させた。
これは、「過失」ではありえない。菅内閣の、危機対応時の判断基準が「人命・安全」でなく、「秩序・体裁」を優先していることのあらわれだ。

菅政府は、気象庁の放射性物質降下量予報を、死の灰の環境拡散が大規模に進行した後の4月5日まで国民に伏せていた。また、原発危機に備え開発された「緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)」による拡散試算図も隠ぺいし続け、3月23日、4月11日と一枚づつ小出し公開、4月25日にようやく累積データを公表した。
これでは予測の意味がなく、警告にならない。被ばく防護情報を国民の目から隠すことにより、多くの国民が非常な危険にさらされた。

「念のため」、「万が一」、「ただちに健康に影響はない」などと勝手な危機評価のコメントを公表していたこの時期、政府が本当になすべきことは、SPEEDI予測を含む事故の実態についての情報を、ありのままに公開し、原発事故現場周域の住民に、退避指示・退避支援を実施することでしかありえなかったはずだ。

菅政権がやったのは、これと真逆のことだ。被ばく予測を覆い隠し、退避措置を放棄した。人命と安全を最優先に判断していたら、こんなことをやるはずがない。
影響はたしかに、「ただちには」あらわれないことをいいことに、事故と被ばく被害の深刻さを隠し、国民に少しづつ慣れさせ、受容させていった。

菅政権の人命軽視、安全後回しの態度は、あらたまるどころか今も続いている。
東北、ことに福島の放射性物質汚染区域に、いまだ充分な退避支援を行おうとしない。
学校の校庭の放射線量・年20ミリシーベルトを許容する文科省公表の上限基準は、いっこう撤回される気配がない。5月23日、福島の保護者ら数十名が文科省に抗議に訪れたさいにも門前払い、雨中に放置され、高木文科相は姿も見せなかった。非情というほかない応対だ。

が、省庁が動けないのは、ある意味当然なのだ。内閣に対応する気がないのに、官僚組織が独自判断で、何かできるわけがない。「年20ミリシーベルト上限」は政府方針なのだ。
官庁に抗議しても、その機関には、独自に応答する権限がない。付随して立ち現れてくる退避・除染・疎開・分校・生活支援などの膨大な課題に、省庁単独で応答することができない。内閣総理大臣が、人命第一の方針のもとに、これを行うしかないのだ。

菅直人を首班とする現内閣が、福島を、とりわけ児童を、重度被ばくから守る実効的措置に着手するか?
そんな兆候は見えない。人命軽視、建前第一、原発推進勢力に有利な現実評価が、ここでも貫徹されている。

いっぽう、欧州放射線リスク委員会(ECRR)は4月15日、「2061年までに福島200km 圏内汚染地域で41万7,000件のがん発症が予測される」と発表している。これはトンデル法による「控えめな」試算による推測で、同じく「2012年から2021年の間に福島原発による曝露で10万3,329件の余分ながんが発症する」としている。

福島は至急、退避希望者への公的支援と、全力を挙げての除染を必要としている。このことに疑問の余地がるだろうか?
私はないと思う。菅直人がこれらの措置を実行するか? するとは思えない。

菅直人の、日中韓サミット開会式の実施を福島で行おうとしたり、中韓主席を被災地訪問に招聘したりという行動がしめすものは、「福島はもう安全」のPRだ。進行中の危険を、ごまかさずに対処しようとする人間の態度ではない。「ただちには」あらわれない被ばく実態が露出する頃には、自分の任期は終わっているというわけだ。これでなぜ、国民は嚇怒しないのか。

菅直人が浜岡原発を停止したことは評価すべきだ、エネルギー政策転換に期待が持てる、という意見をネット上に見る。はたしてそうか。
浜岡原発が苛酷事故を起こしたら、深刻な影響が首都圏に及ぶ。だから、ここが運転停止したことで、たとえば東京に住む私は事実、安堵感が増した。
が、福島はどうか。ここでは、すでに事故が起こった。その影響は続いていて、人々の不安は募っており、将来発生するであろう犠牲者は「今」、見殺しにされかかっている。首都のわれわれが安心できればいい、ということになるのか。東京だけはいつも助かるのか。「菅首相のエネルギー問題への取り組みに期待」といってすむだろうか。

「菅直人を総理から降ろして、ほかに誰にするのか」という意見も散見する。かりに私が一存で決めていいというのであれば、任せたいと思う議員は複数いる。だが、別の人は、別の意中の指導者を要望するだろう。それは、意見交換として話し合うことは有益だろうけれど、集団での要求には、今は採用しないことにしたい。

「菅直人内閣は人命を尊重しない。ゆえに退陣を求める」。このたびのデモは、これ一本でゆく。同じ見解を共有する人に、この一点で参加していただきたいから。
代わりを誰にするのかを、直接投票で国民がえらぶことができるなら、また話はべつだが、総理大臣はわれわれで決定することはできない。権限がないことについての見解の相違のゆえに、当面もっとも真剣に考えるべきと思う、「菅直人に続けさせるか?」という問題から外れたくない。

「後任が決まらない」などという、消極的というか、理由になるかどうかあやしい理由で、人命と安全を軽視しつづける人間を、日本国の代表のままに留めおくということ、それが責任ある態度ということになるだろうか。沈黙は承認とみなされる。無行為も行為のうちなのだ。

われわれは政治家ではない。政治により、受益または損害をこうむる立場の国民だ。受け入れられないものは、単純に拒否する権利があると思う。首相が菅直人では、生きた心地がしない。ゆえに、率直に、「辞めろ」と言わせてもらう。

「国民の生命が第一!」。ただこれだけのことが、現政権により守られ行われているなら、このようなデモを実施する必要はない。個人批判は、やるほうもつらいものだ。だが、緊急に、どうしても、これを訴える必要がある。
菅内閣は、倒さなくてはならない。国民の生命を、守ってくれないからだ。

デモ実行責任者としての、私の立場と見解は以上です。
完全にでなくとも、おおむねのところで合意できる方々の参加と呼号を、至心よりお願いするしだいです。


「国民の生命が第一! デモ」実行責任者 小吹 伸一

http://you-re-fired.cocolog-nifty.com/blog/2011/05/post-b038.html


小沢一郎・民主党元代表インタビュー:一問一答 ウォール・ストリート・ジャーナル

2011年05月29日 | 脱原発

小沢一郎・民主党元代表インタビュー:一問一答

http://jp.wsj.com/Japan/Politics/node_242207#

 小沢一郎・民主党元代表はウォール・ストリート・ジャーナルとのインタビューで、福島原発事故への政府の対応は「遅く、放射能汚染に対する認識がまったくない」と批判するとともに、長年ライバル関係にある菅直人首相について「首相は一日も早く代わったほうがいい」と述べ、対決姿勢を鮮明にした。

 以下はインタビューの一問一答。

Q:東日本大震災と福島第1原発事故以降の政府の対応について、全般的にどう評価しているか。

A:もう2カ月以上、70日になる。原子炉がコントロールできない状況に置かれている。

 私は客観的な見方をする学者の先生から、この状況は燃料の熔融や炉が破損して、非常に危険な状況だということを聞いていた。非常に心配していたら、今になって、仕様がなくなってポツポツ認めている。対応が遅く、放射能汚染に対する認識が甘い、というより、まったくないといってもいいくらいの菅内閣の対応だ。

 

   小沢一郎氏

 一般自然災害への対応も、私の県も被災県の1つだが、単なる旧来の取り組みと同じだ。役所の積み上げと、査定に任せきりで、民主党が目指した国民主導・政治主導という政治の在り方とは程遠い実態になっている。私もそうだが、ほとんどの人たちが、不安と不満を募らせているというのが現状だ。やはりその最大の原因は、民主党が掲げてきた、政治家が自ら決断して政策を実行するということが行われていないためだ。決断とは、イコール責任だ。責任を取るのが嫌だとなると、誰も決断しなくなる。

Q:原発事故で事態をここまで悪くしないようにするために、政府がすべきであった決定や政策はどんなものがあったか。

A:こういう状況になると、東京電力の責任に転嫁したって意味がない。東京電力が悪い、あいつが悪い、こいつが悪いということを言っている。どうでもいいことならそれでいいが、原発の放射能汚染の問題は、ここまで来ると、東電に責任を転嫁しても意味がない。政府が先頭に立って、政府が対応の主体とならねばいかんというのが、私の議論だ。東電はもう、現実何もできないだろう。だから、日一日と悲劇に向かっている。

Q:菅首相は統合本部を数日後に設立し、東電に踏み込んだ。あれは十分ではなかったのか。

A:十分も何も、パフォーマンスはどうだっていい。そういうことを気にすべきではない。事態は分かっているのだ。何が起きているかってことは、ほぼ。東電が分かっているのだ。東電が分かっていることは、政府も分かっているのに決まっている。だから、私が言ったように、他人に責任をなすりつける話ではない。政府が主体となって対応策を、どんな対応策かは専門家を集めなければ分からない。それは衆智を集めて、こうだと決まったら政府が責任を取るからやってくれと、そういうのが政治主導だ。それがまったくみられないから、国民はいらいらして不満を募らせ、民主党はだめだとなっている。

Q:小沢氏が指揮を執っていれば、最初の段階でメルトダウンが起きて危ないということは国民に大きな声で言っていたか。

A:言うだろう。隠していたらどうしようもない。それを前提にして、対応策を考えねばならない。当面は福島の人だが、福島だけではない、このままでは。汚染はどんどん広がるだろう。だから、不安・不満がどんどん高まってきている。もうそこには住めないのだから。ちょっと行って帰ってくる分には大丈夫だが。日本の領土はあの分減ってしまった。あれは黙っていたら、どんどん広がる。東京もアウトになる。ウラン燃料が膨大な量あるのだ。チェルノブイリどころではない。あれの何百倍ものウランがあるのだ。みんなノホホンとしているが、大変な事態なのだ。それは、政府が本当のことを言わないから、皆大丈夫だと思っているのだ。私はそう思っている。

Q:なぜ、このタイミングで出てきたのか。

A:隠しようがなくなったからだろう。知らないが。政府に聞いてみるべきだ。

Q:菅首相はアドバイザーを集めて意見を聞いている。聞き方がまずいのか。

A:何を聞いているのだか知らない。集めただけではしようがない。結論を出して何かやらないと。だいたい、原発で食っている連中をいくら集めてもだめだ。皆、原発のマフィアだから。あなた方もテレビを見ていただろう。委員だの何だの学者が出てきて、ずっと今まで、大したことありません、健康には何も被害はありません、とかそんなことばかり言っていた。原子力で食っている人々だから、いくら言ったってだめなんだ。日本人もマスコミもそれが分からないのだ。日本のマスコミはどうしようもない。 

Q:いろいろ聞いてやってみて、だめだったら辞めてもらうということだが、どこまでいったら辞めてもらうのか。どの辺が判断の基準になるのか。

A:どこまでということはない、何もしていないのだから。このまま、ダラダラしていたら、本当に悲劇になってしまう。海も使えなくなる。

Q:原子力エネルギーをどう考えるか。 

A:しょせん、過渡的エネルギーとしてはある程度、大口電力供給のためにも仕方がない。だが、高レベルの廃棄物を処理できないからいずれ、新しいエネルギーを見出さなければいけない。そのように私は言ってきた。まさに今、こういう自然災害のなかで、原発の事故まで起きて、これを食い止めると同時に、長期的なエネルギー政策をしっかりと考える必要がある。

Q:菅政権に対する小沢氏の批判だが、今回、事態の深刻さに対して菅政権が国民に対して正直でなかったことにあるのか、それとも、もし政権が強ければ、事態の対応はもっとうまくいっていたということにあるのか。

A:政権が強い、強くないとの表現も間違いではないが、さきほどから言っているように、何か国民生活に関する問題を処理する時に、われわれは、自民党の官僚機構に任せて、おんぶに抱っこの政治はもはやだめだと言ってきた。政治家が自ら決断し、国民のための政治を実行する。今回の原子力の話だけではない。

 しかし、それは何かというと、それはイコール責任だ。決断したら決断した者の責任が生じることは当たり前だ。責任のない決断はない。そういうことを主張してきたにもかかわらず、民主党の政権が、特に菅政権が、そうでないという実態に気づき、国民の支持を失っている。政策の実行ができないのなら、総理をやっている意味がないでしょう、ということだ。

Q:問責決議案や不信任案を提出する、提出しないとの話が出ているが、国難といわれる時期、そのような政治家の動きを国民はどう受け止めているとみるか。

A:困難な時だけ仲良く、仲良くというのは日本人の発想で、だからだめなのだと考える。日本のマスコミは全部そうだ。太平の時は誰でもいいのだ。うまくいっている時は。困難、危機の時だから、それにふさわしい人を選び、ふさわしい政権を作るのだ。日本人は発想が逆だ。大陸の人は、発想がそうではない。日本人は平和ぼけしているから。まあまあ争わないで、まあまあ仲良くという話になる。仲良くしたって、何も解決できない。当たり障りのない話をしているだけだ。波風立てずに、丸く丸く。これでは、政治家など要らない。役人に任せていればいい。

Q:菅首相を降ろせというなか、強いリーダーはいるのか。

A:何人でもいる。

Q:強いリーダーの代表格というと小沢氏が思い浮かぶ。自分でやろうとの気持ちはあるのか。

A:私はもう老兵だから。老兵は消え去るのみ、とのマッカーサー元帥の言葉はご存知だろうか。消え去ろうと思っていたが、もう一仕事やらねばならないとは思っている。

Q:話題を変える。政治資金規正法違反の話は今、どういう状態で、今後、どういう方針で戦うのか。

A:どういう方針もなにもない。私は何も悪いことをしていない。これは官憲とマスコミによるものだ。旧体制の弾圧だからしようがない。調べてほしいのだが、私は何も不正な金はもらっていない。ただ、報告書の時期がずれていただけだ。こういった例は何百、何千とある。単に報告書を直して再提出するだけで済んでいた話だ、今まではずっと。なぜ、私だけが強制捜査を受けるのか。そこを全然、マスコミは考えない。

 これは民主主義にとって危機だ。政府ないし検察の気に入った者しか政治ができないということになる。ほんとに怖い。あなた方も変な記事を書いたとして逮捕されることになりかねない。そういうことなのだ。絶対にこういうことを許してはいけない。私が薄汚い金をもらっているのなら辞める。

 1年以上強制捜査して何も出てない。だからちょっと報告書の書き方を間違ったといったわけでしょう。現実政治というのは権力だからそうなるんだが。戦前もそう。それを繰り返したんじゃ、だめだ。そんな民主主義は成り立たない。それを心配している。自分はなんてことない。なんの未練もない。政治家をやめれば遊んで暮らせるからそれでいいが。日本の民主主義はこのままだと本当にまた終わりになる。外国が心配しているのはそこだ。日本は本当に民主主義国家かという心配をしている。

Q:震災に話を戻す。復興、復旧にこれからお金がかかっていく。もちろん労力も。一つは第2次予算が出るか出ないかで国会でもめている。第2次予算の緊急性と規模はどのようなものと考えるか。もう一つは、財源は増税にするのか、国債発行にするのか。そのへんはどのようにすべきか。

A:復旧に必要なことは、お金がどれくらいかかったって、やらなくてはならない。あのままでは住めなくなる。再臨界に達するかもしれない。あそこが爆発したら大変だ。爆発させないために放射能を出しっぱなしにしている。爆発するよりたちが悪い、本当のことを言うとだ。ずっと長年にわたって放射能が出るから。だから私は金の話じゃない。日本がつぶれるか、日本人が生き延びるかどうかという話だと言っている。金なんぞ印刷すればいい。その結果、国民が負担することになるが。国家が本当に放射能汚染をここで食い止めるという決意のもとに、徹底して金だろうがなんだろうがつぎ込まなくてはだめだ。国民はそのことをよく理解してほしい。国債でやれば借金だし、いずれ償還分は払わなくてはいけないが。

Q:東電の処理について役所が過去にはいろいろ決めてきた。今回、役所の言うとおりに決めてはいけないと考えるか。

A:東電のことはたいした問題ではない。一私企業がどうなろうが。それが本質ではない。ただ、例えば東電がつぶれるとする。電気の配電やら運営ができなくなる。それから5兆円の社債を出しているから、社債が暴落する。公社債市場が大変になる。それから銀行に何兆円かの借金があるから、それが返せなくなると銀行も大変だ、ということだろう。どうってことはない。要は早く原発の放射能を止めることだ。

Q:民主党が政権をとって間もない2009年10月、インタビューした際、自民党をつぶすことが目的だと言っていた。今回、発言を聞いていると、民主党政権に非常に批判的だが、自民党がむしろリーダーになった方がよいと、日本を救えると見ているのではないか。

A:私はそう見ていないが、国民がそのような状況になってきているということだ。これなら自民党の方がまだいいじゃないかという人が多いでしょう。私が描いていた図とちょっと違うのは、民主党政権がもう少し愚直に政治に取り組んでくれることを期待していた。そうすれば、国民がたとえ個別の政策が少しずつ遅れたとしても、変更したとしても絶対支持してくれると。

 そういう民主党をまず作り上げる。しかし、一方において自民党的、というのは日本的な政党だが、これも必要だと。自民党は事実上つぶれたような状況だが、新しい自民党がまた成長してくれると。そこで2大政党という絵を描いていたのだが。どうにも民主党政権自体がおかしくなって、強烈な支持者であった人たちも、ちょっともう見放した格好になっている。

 例えば、何兆円の企業のオーナーである稲盛さんとか、スズキ自動車の鈴木会長とかは、何兆円の企業でありながら、正面切って民主党を応援してくれていた人たちが、本当に一生懸命やっただけに、頭にきちゃって、こんな民主党ぶっつぶせ、もう一度やり直しだと言うくらい失望している。愚直さに欠けた民主党政権でちょっと違った。違ったときは違ったなりに考えなくなくてはならないので仕方ない。だが私の最初の理想は変わらない。日本に議会制民主主義を定着させたいという理想は全然変わっていない。

Q:いま、国会に不信任決議案が提出された場合、それを支持するか。

A:それはどうするかよく考えているところだ。

Q:菅首相はどのくらい政権に留ると考えているか。

A:彼はいつまでも留まりたい。だから困っている。それが彼の優先順位の第一だから。だからみんな困っている。

Q:先ほど「もう一仕事したいという気持ちを持っている」と言っていたが、どのようなことがしたいか。

A:いま言ったことだ。議会制民主主義を日本に定着させたいという、この理想は全然変わっていない。ところがいま、民主党も国民から見放され、自民党もかつての自民党ではなくなってきている。このままでは日本の政治はぐちゃぐちゃになる。だからそうならないように、老骨にむち打って頑張ろうかということだ。

Q:最近になって、メルトダウンが起きていたとか、原子炉に傷が付いていた、などの情報が次々と出ているが、政府は今まで知らなかったのか。

A:知っていたけれど言わなかったということだろう。だから問題だ。

Q:どういうことか。

A:知らない。政府のことだから。言うと大変になると思ったから言わなかったのだろう。大変になるというのはどういうことかというと、政府の対応が難しくなると言うことだ。だけど、わたしはそんなことで躊躇しているときではないと考えている。

Q:声が上がればご自身が前面に出られて首相になるということも考えられるのか。

A:私は、あまりにぎにぎしい立場というのは好きではない。もう気楽にしていた方がいいから、自分で好みはしないが、「天命に従う」というのはよくないけど、「天命に遊ぶ」という言葉が好きになった。天命の命ずるまま、もういらないと言われれば去るのみだ。

Q:最後に、菅総理はどのぐらい総理の座にとどまるとみているか。

A:一日でも早く代わった方がいいと思う。

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