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われは在野の古代道教探究。山に草を踏み道つくる。

松浪和夫の小説 「核の柩」 を読む。

2013年06月21日 | 小説

9年前、2004年2月発行。

図書館のリサイクル本を、もらってきて読了。

帝国と原発の核リサイクルシステムはすでに「もんじゅ」も「六ヶ所」も大破綻している。

物語はノンストップ、プルトニウムの輸送をめぐる脈管、帝国の心臓部をめぐる。

帝国はいつのまにか、ウランとプルトニウム、混成物カオスの原発をめぐる超管理体制になっていた。

列島各地にある原発が生成する核廃棄物から、プルトニウムを抽出し、それを再度、核燃料にするというのが

帝国と原発の核リサイクルシステム。

列島各地にある原発が生成する核廃棄物から、プルトニウムを抽出することは、核兵器を製造することと、同じだ。

日本列島は超管理体制の核帝国になっていた。

その危険を暴露した小説だと思う。

敗戦後の帝国の欲望とは脳細胞にあった。原発から原子力爆弾を製造すること。

「核の柩(ひつぎ)」とは、核廃棄物の棲家をめぐる現在的なテーマだ。

311、福島第一原発、4基の事故、メルトダウンから、帝国の国家は逃亡した。

帝国の国家の大破綻を隠すために、尖閣諸島は登場した。内部の破綻から外部の敵へ。

近隣の諸国との摩擦、緊張、衝突こそが、内部から大破綻した帝国の国家が生き延びる方法であると。

原発利益共同体とは生き延びるためにならなんでもする欲望装置。

2012年12月16日の総選挙、脱原発候補は、落選、仕組まれた不正選挙。

原発利益共同体は、国民ひとりひとりを監視し、追尾してきた。

それが、帝国と原発の核リサイクルシステム、脈管の超管理体制だった。

長年、わたしたちの脳はコントロールされてきた。これが帝国の本質。

すでに9年前に、松浪和夫の小説 「核の柩」 は、帝国の心臓部をノンストップで暴露していた。