愚民党は、お客様、第一。塚原勝美の妄想もすごすぎ過激

われは在野の古代道教探究。山に草を踏み道つくる。

『草木塔』 雷とどろくやふくいくとして花のましろく 種田山頭火

2006年11月29日 | 「小説 新昆類」の背景
『草木塔』 雷とどろくやふくいくとして花のましろく 種田山頭火

http://www.asyura2.com/0403/ishihara8/msg/617.html

投稿者 愚民党 日時 2004 年 12 月 20 日 08:17:19:



『草木塔』


種田山頭火

http://www.nextftp.com/y_misa/taneda/taneda11.html





 
 
水のうまきを蛙鳴く


 
 
寝床まで月を入れ寝るとする


 
 
生えて墓揚の、咲いてうつくしや


 
 
むしあつく生きものが生きものの中に


 
 
山からしたたる水である


 
 
まひまひしづか湧いてあふるる水なれば


 
 
かたすみの三ツ葉の花なり


   半搗米を常食として
 
米の黒さもたのもしく洗ふ


 
 
へそが汗ためてゐる


 
 
降りさうなおとなりも大根蒔いてゐる


 
 
むすめと母と蓮の花さげてくる


 
 
雷とどろくやふくいくとして花のましろく


 
 
風のなか米もらひに行く


 
 
日が山に、山から月が、柿の実たわわ


 
 
萩が咲いてなるほどそこにかまきりがをる


 
 
鳴いてきりぎりす生きてはゐる


 
 
ここを墓場とし曼珠沙華燃ゆる


 
 
身のまはりは日に日に好きな草が咲く


   貧農生活 二句
 
働らいても働らいてもすすきツ穂


 
 
刈るより掘るより播いてゐる


 
 
つゆけくも露草の花の


 
 
空襲警報るゐるゐとして柿赤し


 
 
防空管制下よい子うまれて男の子


   身辺整理
 
焼いてしまへばこれだけの灰を風吹く


   老遍路
 
死ねない手がふる鈴をふる


 
 
とほくちかくどこかのおくで鳴いてゐる


   わが其中庵も
 
壁がくづれてそこから蔓草


 
 
それは死の前のてふてふの舞


 
 
月は見えない月あかりの水まんまん


   十一月、湯田の風来居に移る
 
一羽来て啼かない鳥である


 
 
秋もをはりの蝿となりはひあるく 


 
 
水のゆふべのすこし波立つ 


 
 
燃えに燃ゆる火なりうつくしく


   再会
 
握りしめる手に手のあかぎれ


 
 
囚人の墓としひそかに草萌えて


   となりの夫婦
 
やつと世帯が持てて新らしいバケツ


   日支事変
 
木の芽や草の芽やこれからである


 
 
赤字つづきのどうやらかうやら蕗のとう


 
 
机上一りんおもむろにひらく


   三月、東へ旅立つ
 
旅もいつしかおたまじやくしが泳いでゐる


 
 
春の山からころころ石ころ


 
 
啼いて鴉の、飛んで鴉の、おちつくところがない


 
 
風は海から吹きぬける葱坊主


   伊良湖岬
 
はるばるたづね来て岩鼻一人


   渥美半島
 
まがると風が海ちかい豌豆畑


   鳳来寺拝登
 
お山しんしんしづくする真実不虚


    青蓋句屋
 
花ぐもりピアノのおけいこがはじまりました


   浜名街道
 
水のまんなかの道がまつすぐ


   秋葉山中
 
石に腰を、墓であつたか


 
 
水たたへたればおよぐ蟇


   天龍川をさかのぼる
 
水音けふもひとり旅ゆく


 
 
山のしづけさは白い花


   若水君と共に高遠城阯へ、緑平老に一句
 
なるほど信濃の月が出てゐる


   月蝕
 
旅の月夜のだんだん虧げゆくを


   伊那町にて
 
この水あの水の天龍となる水音


   権兵衛峠へ
 
ながれがここでおちあふ音の山ざくら


   鳥居峠
 
このみちいくねんの大栃芽吹く


   木曾の宿
 
おちつけないふとんおもたく寝る


   帰居
 
しみじみしづかな机の塵


 
 
朝の土をもくもくもたげてもぐらもち


   大旱
 
涸れて涸れきつて石ころごろごろ


   雨乞
 
燃ゆる火の、雨ふらしめと燃えさかる


 
 
どこにも水がない枯田汗してはたらく


 
 
まいにちはだかでてふちよやとんばや


 
 
炎天のレールまつすぐ


 
 
もらうてもどる水がこぼれるすずしくも


 
 
鉦たたきよ鉦をたたいてどこにゐる


 
 
月のあかるさ旅のめをとのさざめごと


 
 
鳥とほくとほく雲に入るゆくへ見おくる


 
 
けふの暑さはたばこやにたばこがない


 
 
月は澄みわたり刑務所のまうへ


   九月、四国巡礼の旅へ
 
鴉とんでゆく水をわたらう


 
 三年ぶりに句稿(昭和十三年七月――十四年九月)を整理
して七十二句ほど拾ひあげた。
 
 所詮は自分を知ることである。私は私の愚を守らう。
 

(昭和十五年二月、御幸山麓一草庵にて、山頭火)

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「新昆類」ノート (2) キメラ実験 - 「半獣半人」は誕生するか (x51.org)

2006年11月25日 | 「小説 新昆類」の背景
キメラ実験 - 「半獣半人」は誕生するか (x51.org)
http://www.asyura2.com/0411/bd38/msg/816.html投稿者 愚民党 日時 2005 年 2 月 09 日 00:24:43:

キメラ実験 - 「半獣半人」は誕生するか

http://x51.org/x/05/02/0157.php

【NationalGeographic】2003年、上海第二医科大学にて人間の細胞をウサギの胚に注入する実験が行われ、人類史上初の動物と人間のキメラの胚が誕生した。科学者らは許可を得て、そのまま胚が肝細胞に成長するまで実験が続けられたという。また昨年には米ミネソタにて体内に人間の血が流れる豚が誕生した。また更に、今年末にはスタンフォード大学において、人間の脳を持つネズミを誕生させる実験が行われる予定である。このように現在、世界では人間の身体と動物を組み合わせたキメラの誕生が進められているが、研究を進める科学者らによれば、これらの実験は動物をより人間に近い身体にすることで投薬テストなどに役立て、更には肝臓などの移植用パーツを動物の身体の上で育てることを目的としているという。また更に人間の細胞がいかに成長していくかを動物の身体で実験することで、更なる医学的発見に繋がるものであると、研究者達は期待している。

しかし、一部ではこうした実験に対し、強い批判の声が上がっている - これは紛れもなく人間と動物の合成生物 - キメラを生み出すことであると。キメラとはギリシャ神話に登場するライオンの頭にヤギの胴体、ヘビの尻尾を持つ生物である。しかし批判者らによれば、科学者らが生み出そうとしているのは、それよりも更におぞましい人間と動物のキメラであるというのだ。

もしこうした実験が進み、人類と動物の混合種が誕生した場合、大きな問題が生まれることは自明である。それは、まず実験によって誕生する類人種をどう人間と動物の関係の中でどう位置づけるのか。そしていかなる点をして、人間と動物、そしてそのキメラを区別をするべきか、そして彼らにはいかなる権利が認められるかといった問題である。現在、米国科学会ではこうした問題について、いよいよ検討が始まり、今年3月にはようやく初めての倫理的ガイドラインを制定される予定である。

ヒトと動物のキメラ

現在では、例えば、心臓の弁膜に問題がある場合、それらの代替器官は牛や豚から移植されるが、 - それは事実上の半獣半人手術である - そうした方法は広く受け入れられている。そしてここ数年に渡って、科学者は人間の遺伝子をバクテリアや家畜と融合させているが、これは即ち人間の肝細胞と動物の胚を組み合わせて新種を開発することであるといえる。バイオテクノロジー活動家のジェレミー・リフキン氏はこうした科学者らの実験に反対し続けている一人である。氏は全ての動物には他種と交種させられずに、独立した種として生きる権利が存在することを主張している。そしてまた、氏はそうした手法に医学的発見の可能性が潜んでいることは認めながらも、それでもなおそうした実験は行うべきではないとして、その考えを次のように述べている。

「このようにして奇怪な生物を作らずとも、医学や人類の健康を進歩させる方法は他にいくらでもあります。例えば、こうした実験はコンピューターシュミレーションによっても可能なはずです。この実験を進めているのは科学者です。彼らは宗教的にものごとを考える必要もなければ、動物の権利など彼らにとって全く無意味なものです。彼らは今、病理学の先端へ足を踏み入れようとしているんです。」


ネズミの親から生まれるヒト

スタンフォード大学生医学倫理研究所長デヴィッド・マンガス博士はこの問題について、本当に危惧すべきは生まれてくるキメラの安全性、危険性が全く未知数である点にあると指摘している。

「こうした実験が進めば、例えばまず遺伝子操作を行ったネズミの身体から人間の精子と卵子を作り、それを体外受精させて人間の子供を作ることが可能です。そしてもしそれが行われれば、誕生する子供の両親はネズミということになります。こうした結果が、大きな問題となることは間違いがありません。しかしまた、こうした問題について、私の知る限りまだ誰も真剣に考えていないというのが現状です。もし本当にこうした実験が行われるようになれば、キメラは実験室の中だけの問題ではなく、我々にとって非常に身近なで現実的な問題となるでしょう。」

昨年、カナダでは Assisted Human Reproduction Actが制定され、人間に人間以外の体細胞核を移植すること、またその逆を行うことを禁じている。ジョージタウン大学倫理研究所に所属するカナダの肝細胞監視議会員キュンティア・コーヘンはこうした法律が米国でも制定されるべきであると主張している一人である。「人間と動物を組み合わせてキメラを作ることは、人間の尊厳の否定へと繋がります。こうした実験は禁止されるべきですが、しかしまた、それを取り締まる法は慎重に作られなければなりません。」


ヒトの脳を持つネズミ

一方、スタンフォード大学癌/肝細胞学研究所のアーブ・ワイズマン博士はそうした実験の禁止に反対を表明している。「生物医学に対する独りよがりなモラルの押し付けです。もしこうした実験が禁止されれば、科学者は人間の生命を救うための実験を中止せねばなりません。」

ワイズマン博士はこれまで既に、ヒトの1%分の脳をもつネズミを誕生させることに成功している。そして今年末には100%ヒトの脳を持つネズミの開発実験を行う予定であるという。「この実験では、まずネズミの胚に人間の脳神経を注入します。そして誕生する直前に殺し、解剖して人間の脳が形成されているかを確認する予定です。そしてもしそれが上手くいけば、それから人間の認識パターンを研究したいと思っています。しかし、私は決して動物と人間のキメラを作ろうとしているマッドサイエンティストではありません。こうした実験から人間の脳がいかに機能しているかを探り、アルツハイマーやパーキンソン病の治療に役立てたいと思っています。」そして現在、博士は3月のガイドライン制定を待ち、その結果に従って実験を行う予定であるという。

しかし米フロリダのメイヨークリニック神経学者にしてクリスチャン医学会員のウィリアム・チェシア氏は、こうした人間と動物の神経を結合させることに異議を立てている。「これはまだ未開の領域です。まだこうした実験に対するモラルの定義がなされていない現在、実験を行うことには非常に大きなリスクが伴います。そうした実験が、今後我々が定めるべきモラルを遥かに逸脱した結果を生む危険性は十分に考えられます。」

チェシア博士は現在、人間と動物の細胞を結合させ、細胞機能の研究を行っている。しかしチェシア氏はそうした実験を行う中では常に明確な倫理的ラインを設け、例えば人間と動物のキメラを作ることや、細胞を得るために人間の胚を壊すようなことはしない、と語っている。

「人間や動物の基準を脅かすものに対し、きちんと警告を行うべきです。人間と動物のキメラを作ることは脆い生態系を壊し、健康を害し、種の尊厳を脅かすものです。」チェシア博士はそう語っている。


【参考】キメラと雑種は全く違う概念である | 実験で耳を移植されたネズミ | 半獣半人画像コンテスト

【関連】狼男は実在するか - リカントロピー、人獣化現象

Posted by : X51 | 2005年02月01日 06:11
http://x51.org/x/05/02/0157.php



キメラ人造人工帝国としての満州



「小説 新昆類」の背景 (1) 【日経小説大賞落選】

2006年11月13日 | 「小説 新昆類」の背景

豊田から増録へ1
廣次の家がある西豊田から増録へ入る山道の基点


遠くに見える西豊田
増録へと登る山道の基点から
遠くに廣次の家がある豊田の田園風景が
見える


山の大きな木
増録へと向かう山には大木があった。
山の歴史は年輪に刻印され呼吸をしている。



伴田 良輔

鏡の国のおっぱい―美しい日本の乳房







登山史の森へ

登山史の森へ

那須国造碑・侍塚古墳の研究

光と風の大地から

木を育て森に生きる

木を育て森に生きる

ひとりから始まる。(2)

ひとりから始まる。(2)

伊佐野農場図稿

伊佐野農場図稿

里山暮色

里山暮色

里山図鑑
里山図鑑

研ぎすませ風景感覚(1)





収録時間:106分
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収録時間:105分
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Story懐かしの映画を堪能できる「世界名作映画全集」シリーズの第28巻は、エミリー・ブロンテの名高い小説を、ウィリアム・ワイラー監督を始め、一流のスタッフで映画化したラブロマンス。若い頃に恋人との仲を引き裂かれ(詳細こちら
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