加薬飯

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【絶景かな、ブエナ・ビスタ】

2015年03月20日 | 雑感・思考・追憶・回想

「絶景かな」なんて表白すると、わたしなんかの世代ではつい、『絶景かな、絶景かな。春の眺めは値千金とは小せえ、小せえ……』という石川五右衛門の科白(セリフ)を連想してしまうのだが、しかし、スペイン語でブエナ・ビスタ(Buena Vista)と表現すると、また別の二つのことが想起される。

一つは言わずと知れた、元競走馬のブエナビスタである。2011年の有馬記念を最後に引退して今は繁殖牝馬となっているが、2009年の桜花賞・オークスを始めとして、GI を6勝もしている名牝である。
そして今一つが、花村萬月の作品「ブエナ・ビスタ ~王国記(2)」。芥川賞を受賞した「ゲルマニウムの夜 ~王国記(1)」の続編である。花村萬月は好きな作家なので、当然この作品も既読ではあるが、なぜかあまりしっくりこなかったという印象しか残っていない。

でもって、ここからは田原紀行の続きになるのだが、伊良湖菜の花ガーデンで広大な菜の花畑の色と香りを満喫し、灯台茶屋で岩がきやら大あさりやらを堪能した後、せっかく伊良湖くんだりまで来たんだから、ついでに海(遠州灘)でも眺めてから帰ろうということになった。しばし、白い波頭が打ち寄せては砕け散る海面を眺めつつ、ふと口を突いて出た言葉は、ブエナ・ビスタ(いい眺め)…。